テレビの性能、引き出せていますか?
タダで画質が良くなる! 【保存版】テレビの「画質調整」実践テクニック
【1】色温度
映像の基本となる白の色味を調整する項目だ。設定には「高」「中」「低」などがあり、「高」は青味を帯びた白、「低」は黄味を帯びた白になる。
人間の視覚には「色順応」という機能が備わっていて、日中の屋外から電球色に照らされた部屋に入ると、最初は部屋全体が黄色く見えるが、10分も経つと気にならなくなる。白いモノを白と感じようとする色順応が働くのだ。つまり色順応が働くと、比較的面積の小さなテレビの映像は、相対的に色味が変化して見えてしまう。よって、照明の色味に応じて、映像の色温度調整が必要になる。
具体的には、照明の色味と設定の目安は以下の通りだ。
* 昼光色の蛍光灯 − 色温度「高」
* 昼白色の蛍光灯 − 色温度「中」
* 電球色 − 色温度「低」
実際にはテレビ背面の壁紙や家具の色味も大きく影響するので、映像の白が自然な白に見えるよう調整しよう。
【2】バックライト
液晶で作り出した映像を、後ろから光源(バックライト)で照らし出す仕組みを持つ液晶テレビならではの調整項目だ。ブラウン管やプラズマなど自発光方式のテレビには、この調整項目は無い。
「バックライト」は、光源となるバックライト自体の明るさを調整するので、消費電力に直結する。
調整のポイントは、周囲の明るさに応じて、映像がまぶしくなくなるまで、充分に暗く設定する事だ。例えばシアター環境で部屋が薄暗い場合、「バックライト」はかなり暗く設定する事になるだろう。人間の黒髪や陰影部など、映像の黒部分が浮くのを緩和できる。
逆に直射日光が差し込むような部屋では、映像がハッキリと見えるまで、明るく設定しよう。映像はまぶしくても順応できるが、暗いと不満を覚えやすいと言われている。
昼間ならある程度遮光し、バックライトはできるだけ暗く設定するのが、画質と消費電力を両立できるので得策だ。