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タダで画質が良くなる! 【保存版】テレビの「画質調整」実践テクニック

公開日 2011/08/18 11:46 鴻池賢三
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【3】黒レベル

画質面で特に注意したいのが「黒レベル」だ。黒レベルは、映像の黒部分の「明るさ」を調整する項目だ。

黒レベルを暗く設定し過ぎると、黒潰れで見えるべき情報が欠落する。実写映像では、人間の黒髪や陰影部の階調が潰れて、映像全体が平面的になってしまう。

逆に明るく設定してしまうと、映像の黒部分が明るくなり、締りの無い、コントラストの弱い映像になってしまう。

調整のポイントは、人間の黒髪など、映像の黒部分を頼りに、立体感や細部の様子が見えなくなるギリギリまで暗く設定する事だ。こうすることで黒に含まれる細かな情報を損なうことなく、高画質に最も大切な要素と言われるコントラスト比の高い、ダイナミックな映像を手に入れる事ができるのだ。

黒つぶれの画面イメージ。道路の部分の陰影が潰れてしまっている

適正に調整した映像。暗部階調を出しながら、真っ黒の部分は黒いまま表現している

【4】白レベル

白レベルは、映像の白部分の「明るさ」を調整する項目だ。

白レベルを明るく設定し過ぎると、青空に浮かぶ雲の陰影が飛んで形状が掴めなくなるなど、情報が欠落してしまう。逆に暗く設定し過ぎると、太陽やライトの輝きが失われ、コントラストの弱い、つまらない映像になってしまう。

調整のポイントは、青空に浮かぶ白い雲などを頼りに、細部が見えなくなるギリギリまで明るく設定する事だ。こうすることで、白に含まれる細かな情報を損なうことなく、輝きが感じられ、コントラスト比の高いダイナミックな映像が手に入る。

白飛びの画面イメージ。白が飛びすぎ、雲の陰影が表現できていない

適正な設定イメージ。白のハイライトを残しながら陰影もしっかり表現できている

なお、色温度、バックライト、黒レベル、白レベルは、お互いに影響を及ぼすケースがあるので、2〜3度繰り返して調整すると良い。

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