防音・調音で音環境を良くする!<第1回>音の性質を知って防音・調音のセオリーを押さえよう
音は3要素の集合体!人は複合音を認識する
音の大きさと高さが同じでも、わたしたちはバイオリンとピアノの音を聴き分けることができる。これは音色が異なるためだ。自然に存在する音は、振動数の最も小さい基音と複数の倍音から構成される複合音であるが、音源によってその複合の仕方が異なる。その違いを音色の違いとして捉える。音の大きさや高さは一つに限定できるが、音色は無限に存在する。
【コラム】快音と騒音 1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)と呼ばれる音は自然界に多い。水のせせらぎや風の音がこれにあたり、人は心地よく感じるという。しかし、快適か快適でないかは主観によるところが大きく、人によってはモーターエンジンのアイドリング音が“快音”と感じるもの。フェラーリなどはそのエンジン音がうり文句のひとつになっているくらいだ。自分にとって快適でも、他人にとっては騒音と感じることもあるので充分に注意しておきたい。 |