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防音・調音で音環境を良くする!<第1回>音の性質を知って防音・調音のセオリーを押さえよう

公開日 2011/09/13 10:13 ホームシアターファイル編集部
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音は3要素の集合体!人は複合音を認識する


一口に音といっても、うるさい音から心地よい音まで様々だ。これは音の大きさや高さなどが異なるために生じてくる。音には「大きさ」「高さ」「音色」という3要素があり、その集合体として、わたしたちは音を認識しているのだ。「大きさ」とは音の圧力、音圧である。アンプのボリュームのような音の大小を指す。空気による大気圧の変化分で決まり、dBという単位で表される。音圧が高いとうるさく、低いと静かに感じる。「高さ」とは音の高低のことである。音の高低は音波の振動の回数で決まり、振動数を鼓膜が感知して高さを認識する。1秒間あたりの振動数は周波数(Hz)で表される。高音ほど波長が短く、低音ほど波長が長い。どんな楽器を鳴らしても同じ周波数であれば、同じ高さの音が発生する。

音の大きさと高さが同じでも、わたしたちはバイオリンとピアノの音を聴き分けることができる。これは音色が異なるためだ。自然に存在する音は、振動数の最も小さい基音と複数の倍音から構成される複合音であるが、音源によってその複合の仕方が異なる。その違いを音色の違いとして捉える。音の大きさや高さは一つに限定できるが、音色は無限に存在する。

【コラム】快音と騒音
1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)と呼ばれる音は自然界に多い。水のせせらぎや風の音がこれにあたり、人は心地よく感じるという。しかし、快適か快適でないかは主観によるところが大きく、人によってはモーターエンジンのアイドリング音が“快音”と感じるもの。フェラーリなどはそのエンジン音がうり文句のひとつになっているくらいだ。自分にとって快適でも、他人にとっては騒音と感じることもあるので充分に注意しておきたい。


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