e-onkyo music/mora/KRIPTON HQM STORE/Linn Recordsなど
今日から始める“ハイレゾ”入門(2)国内外のハイレゾ配信サイト総まとめ − それぞれの特徴と使い勝手をチェック
・KRIPTON HQM-STORE
http://hqm-store.com
オーディオユーザー好みの音源を多数用意
オーディオ機器の開発を手がけるクリプトンが開設したハイレゾ配信サイトで、DRMフリーのハイレゾ配信では一番長い歴史がある。HQMはHigh Quality Musicを意味し、演奏だけでなく録音の品質にもこだわったレーベル、作品を厳選して配信するという基本姿勢を貫いている。
配信データのファイル形式はFLACとWAVを用意しており、サンプリング周波数とビット数は楽曲によって異なる。CD規格で録音されたマスターを独自技術でハイレゾ化した音源をGreenシリーズと命名して販売しており、ハイレゾ録音の音源に比べて安価で購入できる良さがある。ほぼすべての音源にブックレットや画像のデータが付属し、楽曲データと一緒にダウンロードできる。
・OTOTY
http://ototoy.jp/music/
国内アーティストに強く、ほかでは買えない音源をラインナップ
音楽コミュニティから生まれた日本の高音質音楽配信サイトで、インディーレーベルを中心に他の配信サイトでは購入できない音源が多数揃っている。特別な空間を選んで録音する「OTOTOY Special Place Recording」など、独自企画の人気も高い。
ハイレゾ音源のファイル形式はWAVが中心だが、早い時期からDSDの配信にも積極的に取り組み、2.8MHzのDSD音源に加えて5.6MHzでの配信も行っている。OTOTOYで購入したハイレゾ音源の再生(MP3方式)や、無料曲の試聴などもできるアプリを用意。このたび楽曲に関連する記事も読めるようになり、読み物としての楽しさも加わった。
・Highresaudio.jp(2015年6月末でサービス終了)
https://www.highresaudio.jp
オーディオ愛好家には堪らないマニアックなサービスも提供
2014年2月1日にサービスを開始した新しいハイレゾ配信サイトで、オランダのChannel Classicsを中心に約180タイトルを揃えている。ファイル形式はFLACとWAVが中心だが、DSDのマルチチャンネル音源(dsf形式)の配信も開始した。マルチチャンネルDSD音源の配信は日本のサイトでは初めての取り組みであり、注目に値する。
アルバムごとに詳細な録音データを掲載していることに加え、購入時には音源データと一緒に周波数スペクトラムの画像をダウンロードできるなど、マニアックなサービスを提供していることも見逃せない。
・VICTOR STUDIO HD-MUSIC
http://hd-music.info/
新旧J-POPの充実したラインナップを誇る
ビクタースタジオが開設した新しいハイレゾ配信サイトで、2014年2月6日からサービスを開始した。スタート時は約170アルバムを揃え、順次拡張してく予定だ。
ビクターに加えてDENON、キング、テイチクなど多くのレーベルが参加し、洋楽、邦楽、クラシック、ジャズなどジャンルのバリエーションも多彩だ。国内レーベルが複数参加していることもあり、日本のポップス作品が充実していることが大きな特徴で、このサイトでしか買えないアルバムも少なくない。
ファイル形式はWAVとFLACを採用。CD規格で録音されたマスターをビクターのK2HDプロセッシングを用いて高音質化した音源もハイレゾ音源として投入していく予定だ。
・GIGA MUSIC
http://gmsc.giga.co.jp/
コロムビアを中心に歌謡曲のラインナップが強い
フェイス・ワンダーワークスが運営する音楽配信サイト。特徴は、歌謡曲に強いこと。同社が擁する日本コロムビアのライブラリーから選りすぐった音源をハイレゾ化して独占先行配信しており、これまでに庄野真代、いしだあゆみ、ヒデとロザンナ、平山みきなどがリリースされている。懐かしの歌謡曲を新たなサウンドで楽しみたい方は、GIGA MUSICに注目していただきたい。(2016年7月25日追加:TEXT/編集部)