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今日から始める“ハイレゾ”入門(2)国内外のハイレゾ配信サイト総まとめ − それぞれの特徴と使い勝手をチェック

公開日 2014/03/10 11:37 山之内 正
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=海外のハイレゾ配信サイト=


Linn Records
Linn Records
http://www.linnrecords.com
ハイエンドオーディオメーカーのリンが創設したレーベル「Linn Records」のハイレゾ配信サイト。同レーベルはCD、SACD、アナログレコードなどのディスクメディアに加えて2007年から「スタジオマスター」と呼ばれるハイレゾ音源の配信をスタートさせた。マスター同等の音源の販売にいち早く取り組み、音楽ファンとオーディオファンの両方から根強い支持を集めている。

単独レーベルが開設したサイトだが現在は90以上のレーベルが参加し、そのなかにはドイツ・グラモフォンやデッカなどクラシックのメジャーレーベルも含まれ、ECMやReference Recordinsなどの著名レーベルも参加している。そのすべてが日本から購入できるわけではなく、販売対象外の作品はページ右上に「This item isn't available in your billing country」という表示が現れ、購入手続きに進むことができない。これはHD Tracksなど海外サイトではよくあることで、残念ながらいまのところ根本的な解決策はない。

ハイレゾ音源のファイル形式はFLACとALACを採用し、CD同等のロスレス音源とMP3のデータも用意している。



HD Tracks
HD Tracks
https://www.hdtracks.com
オーディオファンにはおなじみのチェスキーレコードが開設したハイレゾ配信サイトで、北米最大規模のラインナップを揃えている。ロック、ジャズ、ポップス、クラシックなど幅広い音楽ジャンルをカバーし、1960年代の録音などアナログ音源をハイレゾフォーマットでリマスタリングした作品も数多く揃えている。

英語以外の表示が用意されておらず、日本発行のクレジットカードで購入できないなどの制約があるが、一部のアルバムを除き、PayPalを利用して購入できる。


Channel Classics
Channel Classics
http://www.channelclassics.com
チャンネルクラシックスは高音質録音にこだわるオーディオファンにもおなじみのレーベル。このサイトでは同レーベルのアルバムを中心にFLACとDSD形式で音源を販売しており、日本からも問題なく購入できる。

FLACはサンプリング周波数の異なる複数の形式を用意しており、そえぞれ価格が微妙に異なるので、どのデータを購入するか、迷ってしまう。再生環境と予算が許せば最上位の形式を選ぶべきだろうが、DSDの場合はファイルサイズが相当に大きくなり、特にマルチチャンネル音源では6GBを越える場合もあるので、ダウンロードに相当な時間がかかることを覚悟しておこう。


eClassical
eClassical
http://www.eclassical.com
スウェーデンのハイレゾ音源サイトで、クラシックを中心にした豊富なラインナップと低価格販売がセールスポイントだ。LinnRecordsと同様に多様なレーベルが参加しているが、一番の注目はBISレーベルの作品を大量に揃えていることだろう。BISの音源には日本からの購入制限はかかっていない。

ファイル形式はFLACが中心で、サンプリング周波数は96kHz/24bitまたはそれ以下のデータの比率が高い。ダウンロードの速度は他の海外サイトや国内サイトに比べるとかなり遅く、アルバム1枚に1時間かかることもある。


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