デザイン面・音質面ともに好印象
編集部員も友人に勧めたい! ゼンハイザー「MOMENTUM」第2世代機の魅力を語る
■楽曲の美味しいところがしっかり聴ける「MOMENTUM On-Ear i」
小澤:MOMENTUMの第二世代機は、音作りにさらに力が入っていますよね。特にMOMENTUM iを初めて聴いたとき、ちょっと驚きました。前のMOMENTUMも高い完成度を誇っていたのだけれど、新モデルでは解像感や空間表現が格段にアップしたと感じました。あと、個人的にはMOMENTUM on-Ear iの音作りにも好感を持ちましたね。適度に低域が強調されているのですが、小さい音量や外がうるさいような時でも、はっきりと音楽が聴き取れるバランスに仕上げられている。
風間:音量を上げなくても、美味しい帯域がしっかり出てくると。
小澤:外用のヘッドホンって、外からの騒音の影響もあるので、低域重視の音作りにはなりますよね。でも、それが行き過ぎたり上手くいかなくて、低音がボワボワになってしまうヘッドホンって結構ありますよね。
杉浦:外ヘッドホンあるあるですね。
小澤:MOMENTUM on Ear iの低音の絶妙なチューニングがツボだったんです。中高域の美しさはどちらのモデルも共通していますが、MOMENTUM iの方が質感表現で勝るし、各帯域のバランスもフラットです。でもMOMENTUM on Ear iのサウンドは、騒音もある屋外で気持ち良くポップスを聴くのに抜群だと思いました。そもそもオンイヤー型とアラウンドイヤー型の音は同列に語ることはできないですが。
風間:なるほど。
小澤:外で聴く時って周りがうるさいから、ボーカルとベースくらいしか耳に入ってこないなんてときはよくありますが、そういう美味しいところがしっかり聴けるんですよ。
杉浦:あ、それわかります。オンイヤーの方は、楽曲の核となるうまみの部分をシンプルに楽しませてくれる感じがしました。まとまりが良いと言うか。
小澤:MOMENTUM iはというと、楽器のひとつひとつが細かいニュアンスまで聴こえるので、しっかり耳を澄ませたくなる感じで。
風間:俺はMOMENTUM iのほうが好きかなー。
杉浦:私も最終的にどちらが好きかと問われたらMOMENTUM iです。
小澤:もちろん総合力ではMOMENTUM iです。ただ外で聴くって考えると、MOMENTUM on-Ear iの音は完成されていると感じましたね。実用的なバランスを持った音だなと。
杉浦:なるほど、外で聴くということに重点を置いたらそうかもですね。仰る通り、ほんとMOMENTUM on-Ear iはまとまってますよね。
小澤:低域が量感も含めてしっかり出ているんだけれども、これが中高域をマスクしちゃう感じもしない。そんな感じで、このMOMENTUM on-Ear iは好みだなと。
風間:MOMENTUM iもMOMENTUM on-Ear iも、音質面は前モデルと比べて全然違うものになったよね。これはMOMENTUM iの方が顕著なんだけど、解像感が段違いに上がった。第一世代機は落ち着いた雰囲気が魅力だったけれども、新生代では高解像度かつスピード感のある音になって。そういう音は個人的に好きなので、すごく良いなと感じてます。
小澤:ゼンハイザーは、解像感でぐいぐい押してくるヘッドホンってこれまであまりなかったイメージがあります。
風間:新しい世代の音作りにシフトしたのかな、という印象を受けるくらい変化した。それでいて外観はほとんど変えてこなかったというのが、また面白い。一般の人からしたら、見た目で第一世代と第二世代の差は分からないだろうけど、ここまで音作りを変えてきた。ヒットモデルなのに音を変えてきたというのが、すごいチャレンジだなと。
小澤:良い変化だと思います。
風間:音作りをした人に聞かないと本当のところは分からないけど、Galaxy/iPhoneのリモコン付きモデルなのでスマホと組み合わせたときに一番最適な音になるように、というようなことかもと想像したんだよね。iPhoneなどに直差しするとどうしても高域がスポイルされがちだから、あえてそういうところを強調しているのかもしれない。
■MOMENTUM第二世代機は初心者にも玄人にも受ける音作り
小澤:ちなみに、MOMENTUM第二世代機でノラ・ジョーンズのハイレゾを聴いて思ったのですが、MOMENTUM iだと中高域の解像感のすごさは言わずもがなで、自然な音場の広がりも両立していることに感心しました。ギターの倍音やピアノの余韻とかもふーっと広がるような、そういう感じの音作りですね。贅沢を言えば、MOMENTUM iではベースの量感があと少しだけ欲しいかなと。でも、低域の質感はものすごく良いです。
風間:そうそうそう。
杉浦:わかります。質感が高い。
小澤:中高域の解像感にまず耳が行きますが、MOMENTUM iの低域の質感再現、それから音の広がり感はポータブルヘッドホンという枠を超えていると思いました。杉浦さんはどうでした?
杉浦:小澤さんの感想とかぶるところもありますが…MOMENTUM On-Ear iの方はさっき話に出たようにまとまりが良い。そしてMomentum iの方は、やっぱり“弦の質感”が印象に残りましたね。例えば私が聴いたはっぴいえんど「風をあつめて」「はいからはくち」なんかでは、ギターのアコースティックな質感が高くてすごく良いなぁと。あと、ボーカルの良さを感じられること! 最近Apple Musicのおかげで“コステロがえり”を起こしているんですけど、アラウンドの方で聴いてて「コステロの声ってやっぱ良いな〜」って、改めて思ったんです。
小澤:そうなんですよね。解像感が高くて音数も多いんだけど、楽器の音に対してボーカルが埋もれちゃうヘッドホンってありますが、MOMENTUM第二世代機は音数が多い中でボーカルはきっちり立っていますよね。
風間:このデザインで、解像感と音場の広がりを両立させているのはすごい。4万円なので中高級機というクラスに入るんだけど、このコストパフォーマンスは高いと思う。
小澤:あと、ポタアンと組み合わせて聴いてみたんですけど、そうするとさらに解像感がぐっと上がって、それはそれでとても良いんですよ。特にMOMENTUM iは、さっき言ったような低域のあと一息の物足りなさも、しっかりとしたヘッドホンアンプに繋げばまず不足はありませんでした。そういう意味でもMOMENTUM iは自宅で落ち着いて音楽を楽しむのにもがっつり使いたいですね。
風間:確かにそうだね。
小澤:最後に言っておきたいのは、MOMENTUM第二世代機がとにかく色んなジャンルの音楽に対して相性が良っていうことですね。
杉浦:そこは人にもおすすめしやすいポイントになりますよね。
小澤:MOMENTUM第二世代機は、初めて高級ヘッドホンを買うという人にも伝わる分かりやすさを持ちつつ、玄人好みのする、音作りの深い部分も併せ持っていると思いました。
小澤:MOMENTUMの第二世代機は、音作りにさらに力が入っていますよね。特にMOMENTUM iを初めて聴いたとき、ちょっと驚きました。前のMOMENTUMも高い完成度を誇っていたのだけれど、新モデルでは解像感や空間表現が格段にアップしたと感じました。あと、個人的にはMOMENTUM on-Ear iの音作りにも好感を持ちましたね。適度に低域が強調されているのですが、小さい音量や外がうるさいような時でも、はっきりと音楽が聴き取れるバランスに仕上げられている。
風間:音量を上げなくても、美味しい帯域がしっかり出てくると。
小澤:外用のヘッドホンって、外からの騒音の影響もあるので、低域重視の音作りにはなりますよね。でも、それが行き過ぎたり上手くいかなくて、低音がボワボワになってしまうヘッドホンって結構ありますよね。
杉浦:外ヘッドホンあるあるですね。
小澤:MOMENTUM on Ear iの低音の絶妙なチューニングがツボだったんです。中高域の美しさはどちらのモデルも共通していますが、MOMENTUM iの方が質感表現で勝るし、各帯域のバランスもフラットです。でもMOMENTUM on Ear iのサウンドは、騒音もある屋外で気持ち良くポップスを聴くのに抜群だと思いました。そもそもオンイヤー型とアラウンドイヤー型の音は同列に語ることはできないですが。
風間:なるほど。
小澤:外で聴く時って周りがうるさいから、ボーカルとベースくらいしか耳に入ってこないなんてときはよくありますが、そういう美味しいところがしっかり聴けるんですよ。
杉浦:あ、それわかります。オンイヤーの方は、楽曲の核となるうまみの部分をシンプルに楽しませてくれる感じがしました。まとまりが良いと言うか。
小澤:MOMENTUM iはというと、楽器のひとつひとつが細かいニュアンスまで聴こえるので、しっかり耳を澄ませたくなる感じで。
風間:俺はMOMENTUM iのほうが好きかなー。
杉浦:私も最終的にどちらが好きかと問われたらMOMENTUM iです。
小澤:もちろん総合力ではMOMENTUM iです。ただ外で聴くって考えると、MOMENTUM on-Ear iの音は完成されていると感じましたね。実用的なバランスを持った音だなと。
杉浦:なるほど、外で聴くということに重点を置いたらそうかもですね。仰る通り、ほんとMOMENTUM on-Ear iはまとまってますよね。
小澤:低域が量感も含めてしっかり出ているんだけれども、これが中高域をマスクしちゃう感じもしない。そんな感じで、このMOMENTUM on-Ear iは好みだなと。
風間:MOMENTUM iもMOMENTUM on-Ear iも、音質面は前モデルと比べて全然違うものになったよね。これはMOMENTUM iの方が顕著なんだけど、解像感が段違いに上がった。第一世代機は落ち着いた雰囲気が魅力だったけれども、新生代では高解像度かつスピード感のある音になって。そういう音は個人的に好きなので、すごく良いなと感じてます。
小澤:ゼンハイザーは、解像感でぐいぐい押してくるヘッドホンってこれまであまりなかったイメージがあります。
風間:新しい世代の音作りにシフトしたのかな、という印象を受けるくらい変化した。それでいて外観はほとんど変えてこなかったというのが、また面白い。一般の人からしたら、見た目で第一世代と第二世代の差は分からないだろうけど、ここまで音作りを変えてきた。ヒットモデルなのに音を変えてきたというのが、すごいチャレンジだなと。
小澤:良い変化だと思います。
風間:音作りをした人に聞かないと本当のところは分からないけど、Galaxy/iPhoneのリモコン付きモデルなのでスマホと組み合わせたときに一番最適な音になるように、というようなことかもと想像したんだよね。iPhoneなどに直差しするとどうしても高域がスポイルされがちだから、あえてそういうところを強調しているのかもしれない。
■MOMENTUM第二世代機は初心者にも玄人にも受ける音作り
小澤:ちなみに、MOMENTUM第二世代機でノラ・ジョーンズのハイレゾを聴いて思ったのですが、MOMENTUM iだと中高域の解像感のすごさは言わずもがなで、自然な音場の広がりも両立していることに感心しました。ギターの倍音やピアノの余韻とかもふーっと広がるような、そういう感じの音作りですね。贅沢を言えば、MOMENTUM iではベースの量感があと少しだけ欲しいかなと。でも、低域の質感はものすごく良いです。
風間:そうそうそう。
杉浦:わかります。質感が高い。
小澤:中高域の解像感にまず耳が行きますが、MOMENTUM iの低域の質感再現、それから音の広がり感はポータブルヘッドホンという枠を超えていると思いました。杉浦さんはどうでした?
杉浦:小澤さんの感想とかぶるところもありますが…MOMENTUM On-Ear iの方はさっき話に出たようにまとまりが良い。そしてMomentum iの方は、やっぱり“弦の質感”が印象に残りましたね。例えば私が聴いたはっぴいえんど「風をあつめて」「はいからはくち」なんかでは、ギターのアコースティックな質感が高くてすごく良いなぁと。あと、ボーカルの良さを感じられること! 最近Apple Musicのおかげで“コステロがえり”を起こしているんですけど、アラウンドの方で聴いてて「コステロの声ってやっぱ良いな〜」って、改めて思ったんです。
小澤:そうなんですよね。解像感が高くて音数も多いんだけど、楽器の音に対してボーカルが埋もれちゃうヘッドホンってありますが、MOMENTUM第二世代機は音数が多い中でボーカルはきっちり立っていますよね。
風間:このデザインで、解像感と音場の広がりを両立させているのはすごい。4万円なので中高級機というクラスに入るんだけど、このコストパフォーマンスは高いと思う。
小澤:あと、ポタアンと組み合わせて聴いてみたんですけど、そうするとさらに解像感がぐっと上がって、それはそれでとても良いんですよ。特にMOMENTUM iは、さっき言ったような低域のあと一息の物足りなさも、しっかりとしたヘッドホンアンプに繋げばまず不足はありませんでした。そういう意味でもMOMENTUM iは自宅で落ち着いて音楽を楽しむのにもがっつり使いたいですね。
風間:確かにそうだね。
小澤:最後に言っておきたいのは、MOMENTUM第二世代機がとにかく色んなジャンルの音楽に対して相性が良っていうことですね。
杉浦:そこは人にもおすすめしやすいポイントになりますよね。
小澤:MOMENTUM第二世代機は、初めて高級ヘッドホンを買うという人にも伝わる分かりやすさを持ちつつ、玄人好みのする、音作りの深い部分も併せ持っていると思いました。