公開日 2009/11/24 14:31
米Shure担当者に聞く、ヘッドホン市場参入の背景とねらい
イヤホンの雄がついにオーバーヘッド進出
米Shureからオーバーヘッドタイプのモニターヘッドホンが相次いで発表された(関連記事 1/2)。“プロフェッショナル・モニター・ヘッドホン”という位置づけのSRH840、SRH440と、“エントリーモデル”でホームレコーディングやポータブルプレーヤーに最適なSRH240、“プロDJ向けのヘッドホン”をコンセプトにしたSRH750DJの計4機種だ。カナル型イヤホン“SEシリーズ”の高いクオリティがファンのあいだで高評を得ているShureが、満を持してヘッドホン市場に参入した恰好だ。そのねらいと技術的な特徴について、米本社のモニタリングプロダクト部門カテゴリーマネジャーであるマット・エングストローム氏に独占インタビューを行った。(インタビュアー:高橋敦)
■以前から要望が大きかったヘッドホンの投入
−−Shureのマイクやインイヤーモニターなどがプロの現場で絶大な信頼を得ていることを考えれば、「どうしていままでShure製のモニターヘッドホンがなかったのだろう」と、逆に驚く方もいるかもしれません。プロフェッショナルユーザーから「Shureはヘッドホンを出さないのか?」という要望は以前からあったのではないですか?
エングストローム氏:はい、ありました。我々Shureは、ずっと以前からプロの方からヘッドホンに対する要望をいただいていました。実際今回のヘッドホンは、プロの方の要望を元に開発しています。
−−そのシュアが、今回遂にヘッドホンを投入することになりましたが、なぜこのタイミングでの投入になったのでしょう?
エングストローム氏:最近のAVレコーディングおよび編集ソフトウェアの発展と共に、より便利に、より簡単にコンテンツを作成できるようになりました。それにより、今までプロの方しかできなかった難しい編集作業が個人の方にもできるようになり、市場は大きく拡大しています。我々は、個人ユーザーからプロエンジニアに至るまでの幅広いニーズに応えるべく、今回の4機種のヘッドホンを投入しました。
−−Shureの製品には、やはり遮音性も期待されると思います。その点も意識しましたか?
エングストローム氏:長年のイヤホンへの高い評価により、ユーザーがShure製のヘッドホンに同様の遮音性を期待するのはごく自然なことです。耳を包み込むサーカムオーラル型イヤーパッドを採用した密閉型スピーカーシステムを開発することで、我々はヘッドホンでも周囲の騒音を大幅に低減する優れた遮音性を提供します。
■それぞれのモデルの特徴と想定ユーザー
−−各モデルの想定ユーザーを簡単に紹介していただけますか?
エングストローム氏:エントリーモデルから順に紹介していきましょう。
SRH240は、優れた音質、装着感、耐久性を実現するコストパフォーマンスに優れたホームレコーディングエンジニア用のエントリーモデルです。また、ポータブルプレーヤーやホームオーディオなどのパーソナルリスニング用としても優れた性能を発揮します。
SRH440は主に、プロのレコーディングエンジニアやミュージシャン、およびブロードキャストでのモニターとして活躍するミドルクラスのモデルです。
SRH840は、長時間に渡って集中を要する、トラッキングやミキシングなどのリスニング作業にも対応するフラッグシップモデルです。プロのスタジオエンジニアやミュージシャンが主なターゲットとなります。
一方SRH750DJは、50mmドライバーを採用し、最大許容入力3,000mWを実現するプロフェッショナルDJ専用のモデルです。片耳だけでの聴き取りを可能にするスイベル機構を装備しており、クラブやモバイルDJ市場で使用することを目的として開発されました。
−−なるほど。ヘッドホンの心臓部であるドライバーは自社開発でしょうか。
エングストローム氏:はい。ドライバーはShureのエンジニアによって開発、検証されました。
−−素材や技術など、ドライバーのテクノロジーをくわしく教えていただけないでしょうか。
エングストローム氏:マグネットには高出力と高効率を実現するネオジム磁石を搭載しています。またコーン紙は、高い耐久性を備えると共に歪が少なく緻密な再生が可能な高密度マイラー樹脂製です。ただ、これ以上の詳細に関しては残念ながら申し上げられません。
■各モデルの音の傾向をエングストローム氏が解説
−−では、読者が最も興味を持っていると思われる音質について伺います。各モデルの音質を簡単に紹介していただけますか?
エングストローム氏:SRH240は、音に強いこだわりを持っている一般のユーザーと、エントリーレベルのレコーディングエンジニアに、迫力のある重低音とクリアな中低音を提供します。ミドルクラスのSRH440は、ミキシング、レコーディング、トラッキングに最適なクリアで正確なサウンドを全帯域に渡って再生します。
SRH750DJは、プロフェッショナルDJに最適なタイトで力強い低域と緻密な高域を再現します。そして最上位機種となるSRH840は、低域から高域まで全ての帯域で原音のニュアンスを忠実に再現します。
−−冒頭でも申し上げましたが、Shureと言えばカナル型イヤホンのイメージが強いと思います。今回のオーバーヘッド型とカナル型イヤホンの音作りで共通する点、またあえて変えた点などあれば教えてください。
エングストローム氏:カナル型イヤホンは一般的に密閉性が高いと低域の再現性が高まるため、耳にフィットしていることで最高のレスポンスを得ることができます。今回のヘッドホンも、耳を包み込むサーカムオーラル型イヤーパッドを採用することで優れた低域の再現性を実現しました。しかしサウンド全体に関しては、イヤホンとヘッドホンでは採用されているドライバーが異なるので比較することは難しいと思います。
−−SRH750DJは特別として、それ以外のSRH240/440/840は、上のモデルほどより素晴らしい音を得られると考えてよいでしょうか?
エングストローム氏:絶対ではありませんが、ほとんどのユーザーはSRH240よりはSRH440、SRH440よりはSRH840を好むでしょう。しかしユーザーは音に関してそれぞれ違った好みがあります。ある人はSRH440のように正確なレスポンスを望み、ある人はSRH840の豊かで厚みのある音が好きかもしれません。実際に我々は、あるケースにおいてSRH840よりSRH440を好むユーザーを何人か見てきました。我々は、ユーザーが使用する様々なアプリケーションに対応させるためだけではなく、それらを使用するユーザーの好みに応えるため、モデルによって音質の違いを持たせています。
−−最終的な音質チューニングはやはり、御社の「ゴールデン・イヤー」のエンジニアなどがその耳で追い込んだのでしょうか?
エングストローム氏:我々の製品のチューニングは、卓越した聴力を身に付けた「ゴールデン・イヤー」と呼ばれるアコースティックエンジニアとプロダクトマネージメントチームの共同作業で、ユーザーベースでどの音が最もふさわしいかを決定します。また、全てのユーザーのニーズに合った製品を提供するため、大規模な社内およびユーザーテストを実施しています。もちろんそのユーザーの中には多くの「プロミュージシャン」が含まれています。
■音漏れや掛け心地など快適な使用感にもこだわった
−−ドライバー以外の部分の特徴についてお教えください。
エングストローム氏:取り外しが可能なロック式のケーブル(SRH240を除く)、自在に動くイヤーカップ、優れた装着感を実現する人間工学に基づいたデザインといった独自の機能を搭載しています。
−−ハウジングは密閉型を採用しています。そして耳全体を覆うデザインです。録音現場で使うことを考えると音漏れは許されない、というのが大きな理由でしょうか?
エングストローム氏:その通りです。密閉型ヘッドホンは、ほとんどのプロフェッショナルレコーディングやモニタリング環境で使用されます。なぜなら、ヘッドホンからの音漏れはレコーディング中に、マイクから拾われてしまうことが多いからです。さらに、密閉型デザインはライブをモニタリングする場合など騒々しい環境で使用するのに重要な、より高い遮音性を提供します。
−−オーバーヘッド型のヘッドホンは、“掛け心地”も非常に重要かと思います。この点について工夫されたことがあればお教えください。
エングストローム氏:耐久性と音質に加え、装着感はヘッドホン市場で良い評価を頂くための最も重要な要素です。我々は、人間工学に基づいたデザインとヘッドバンドとイヤーパッドにクッション性に優れた素材を使用することで、より快適な装着感を提供します。
■プロユーザーを意識した耐久性と仕様を備えている
−−イヤーパッドとケーブルは交換可能になっていますね。ユーザーに安心して長く使ってもらうことが狙いでしょうか?
エングストローム氏:そうです。取り替え可能なケーブルとイヤーパッドによって、過酷なプロの現場でも安心して使うことができます。
−−ケーブルの接続部にはロック機構が取り入れられているようです。これはプロの現場での信頼性を考えてのことですか?
エングストローム氏:特にプロフェッショナルユーザーには取り外し可能なケーブルが必要です。というのも、ケーブルは最もダメージを受けるからです。しかし、ケーブルはヘッドホンを使用する際に確実に接続されていなければならないため、ロック式を採用し接続を確実にしつつ、取り外したいときは簡単に取り外しができる構造にしました。
−−ケーブルで言えば、SRH240は他のモデルより細くて短めのケーブルを採用しています。SRH240はポータブルプレーヤーとの組み合わせを想定したモデルでしょうか?
エングストローム氏:ポータブルプレーヤーで楽しむこともできますが、同時にプロフェッショナル用のエントリーモデルでもあります。
■エレガントさと機能性を兼ね備えたデザイン
−−最後にデザインについてお尋ねします。全体の外観についてですが、頑丈そうで、だけど不格好ではない、プロのツールとしての信頼感を漂わせるルックスと感じました。外観がもたらす印象も考慮してデザインされたのでしょうか?
エングストローム氏:もちろんです。Shureは過酷なプロの現場でも通用する高い堅牢性を備えた製品開発を行ってきた歴史があり、見た目の格好よさだけではなく、エレガントな製品の形状と機能性を兼ね備えた美しい製品作りを行っています。
−−DJ用ヘッドホンの外観や音を気に入って、外出時に利用するユーザーもいるかと思います。SRH750DJはそのように使われることも想定していますか?
エングストローム氏:SRH750DJのデザインは、パフォーマーでありエンジニアでもあるDJの重要なスタイル要素を反映しています。一般のユーザーも、優れた低域と緻密な高域に加え、スタイル要素も高く評価するかもしれません。しかしShureとしては、SRH750DJはプロフェッショナルDJおよびDJを趣味とする人々を主なターゲットとしています。
インタビューはいかがだっただろうか。マット・エングストローム氏の言葉の端々から、製品への強い自信を感じ取ることができた。なお当サイトでは、今回紹介した4機種のテストレポートを後日掲載する予定だ。ぜひご期待頂きたい。
■以前から要望が大きかったヘッドホンの投入
−−Shureのマイクやインイヤーモニターなどがプロの現場で絶大な信頼を得ていることを考えれば、「どうしていままでShure製のモニターヘッドホンがなかったのだろう」と、逆に驚く方もいるかもしれません。プロフェッショナルユーザーから「Shureはヘッドホンを出さないのか?」という要望は以前からあったのではないですか?
エングストローム氏:はい、ありました。我々Shureは、ずっと以前からプロの方からヘッドホンに対する要望をいただいていました。実際今回のヘッドホンは、プロの方の要望を元に開発しています。
−−そのシュアが、今回遂にヘッドホンを投入することになりましたが、なぜこのタイミングでの投入になったのでしょう?
エングストローム氏:最近のAVレコーディングおよび編集ソフトウェアの発展と共に、より便利に、より簡単にコンテンツを作成できるようになりました。それにより、今までプロの方しかできなかった難しい編集作業が個人の方にもできるようになり、市場は大きく拡大しています。我々は、個人ユーザーからプロエンジニアに至るまでの幅広いニーズに応えるべく、今回の4機種のヘッドホンを投入しました。
−−Shureの製品には、やはり遮音性も期待されると思います。その点も意識しましたか?
エングストローム氏:長年のイヤホンへの高い評価により、ユーザーがShure製のヘッドホンに同様の遮音性を期待するのはごく自然なことです。耳を包み込むサーカムオーラル型イヤーパッドを採用した密閉型スピーカーシステムを開発することで、我々はヘッドホンでも周囲の騒音を大幅に低減する優れた遮音性を提供します。
■それぞれのモデルの特徴と想定ユーザー
−−各モデルの想定ユーザーを簡単に紹介していただけますか?
エングストローム氏:エントリーモデルから順に紹介していきましょう。
SRH240は、優れた音質、装着感、耐久性を実現するコストパフォーマンスに優れたホームレコーディングエンジニア用のエントリーモデルです。また、ポータブルプレーヤーやホームオーディオなどのパーソナルリスニング用としても優れた性能を発揮します。
SRH440は主に、プロのレコーディングエンジニアやミュージシャン、およびブロードキャストでのモニターとして活躍するミドルクラスのモデルです。
SRH840は、長時間に渡って集中を要する、トラッキングやミキシングなどのリスニング作業にも対応するフラッグシップモデルです。プロのスタジオエンジニアやミュージシャンが主なターゲットとなります。
一方SRH750DJは、50mmドライバーを採用し、最大許容入力3,000mWを実現するプロフェッショナルDJ専用のモデルです。片耳だけでの聴き取りを可能にするスイベル機構を装備しており、クラブやモバイルDJ市場で使用することを目的として開発されました。
−−なるほど。ヘッドホンの心臓部であるドライバーは自社開発でしょうか。
エングストローム氏:はい。ドライバーはShureのエンジニアによって開発、検証されました。
−−素材や技術など、ドライバーのテクノロジーをくわしく教えていただけないでしょうか。
エングストローム氏:マグネットには高出力と高効率を実現するネオジム磁石を搭載しています。またコーン紙は、高い耐久性を備えると共に歪が少なく緻密な再生が可能な高密度マイラー樹脂製です。ただ、これ以上の詳細に関しては残念ながら申し上げられません。
■各モデルの音の傾向をエングストローム氏が解説
−−では、読者が最も興味を持っていると思われる音質について伺います。各モデルの音質を簡単に紹介していただけますか?
エングストローム氏:SRH240は、音に強いこだわりを持っている一般のユーザーと、エントリーレベルのレコーディングエンジニアに、迫力のある重低音とクリアな中低音を提供します。ミドルクラスのSRH440は、ミキシング、レコーディング、トラッキングに最適なクリアで正確なサウンドを全帯域に渡って再生します。
SRH750DJは、プロフェッショナルDJに最適なタイトで力強い低域と緻密な高域を再現します。そして最上位機種となるSRH840は、低域から高域まで全ての帯域で原音のニュアンスを忠実に再現します。
−−冒頭でも申し上げましたが、Shureと言えばカナル型イヤホンのイメージが強いと思います。今回のオーバーヘッド型とカナル型イヤホンの音作りで共通する点、またあえて変えた点などあれば教えてください。
エングストローム氏:カナル型イヤホンは一般的に密閉性が高いと低域の再現性が高まるため、耳にフィットしていることで最高のレスポンスを得ることができます。今回のヘッドホンも、耳を包み込むサーカムオーラル型イヤーパッドを採用することで優れた低域の再現性を実現しました。しかしサウンド全体に関しては、イヤホンとヘッドホンでは採用されているドライバーが異なるので比較することは難しいと思います。
−−SRH750DJは特別として、それ以外のSRH240/440/840は、上のモデルほどより素晴らしい音を得られると考えてよいでしょうか?
エングストローム氏:絶対ではありませんが、ほとんどのユーザーはSRH240よりはSRH440、SRH440よりはSRH840を好むでしょう。しかしユーザーは音に関してそれぞれ違った好みがあります。ある人はSRH440のように正確なレスポンスを望み、ある人はSRH840の豊かで厚みのある音が好きかもしれません。実際に我々は、あるケースにおいてSRH840よりSRH440を好むユーザーを何人か見てきました。我々は、ユーザーが使用する様々なアプリケーションに対応させるためだけではなく、それらを使用するユーザーの好みに応えるため、モデルによって音質の違いを持たせています。
−−最終的な音質チューニングはやはり、御社の「ゴールデン・イヤー」のエンジニアなどがその耳で追い込んだのでしょうか?
エングストローム氏:我々の製品のチューニングは、卓越した聴力を身に付けた「ゴールデン・イヤー」と呼ばれるアコースティックエンジニアとプロダクトマネージメントチームの共同作業で、ユーザーベースでどの音が最もふさわしいかを決定します。また、全てのユーザーのニーズに合った製品を提供するため、大規模な社内およびユーザーテストを実施しています。もちろんそのユーザーの中には多くの「プロミュージシャン」が含まれています。
■音漏れや掛け心地など快適な使用感にもこだわった
−−ドライバー以外の部分の特徴についてお教えください。
エングストローム氏:取り外しが可能なロック式のケーブル(SRH240を除く)、自在に動くイヤーカップ、優れた装着感を実現する人間工学に基づいたデザインといった独自の機能を搭載しています。
−−ハウジングは密閉型を採用しています。そして耳全体を覆うデザインです。録音現場で使うことを考えると音漏れは許されない、というのが大きな理由でしょうか?
エングストローム氏:その通りです。密閉型ヘッドホンは、ほとんどのプロフェッショナルレコーディングやモニタリング環境で使用されます。なぜなら、ヘッドホンからの音漏れはレコーディング中に、マイクから拾われてしまうことが多いからです。さらに、密閉型デザインはライブをモニタリングする場合など騒々しい環境で使用するのに重要な、より高い遮音性を提供します。
−−オーバーヘッド型のヘッドホンは、“掛け心地”も非常に重要かと思います。この点について工夫されたことがあればお教えください。
エングストローム氏:耐久性と音質に加え、装着感はヘッドホン市場で良い評価を頂くための最も重要な要素です。我々は、人間工学に基づいたデザインとヘッドバンドとイヤーパッドにクッション性に優れた素材を使用することで、より快適な装着感を提供します。
■プロユーザーを意識した耐久性と仕様を備えている
−−イヤーパッドとケーブルは交換可能になっていますね。ユーザーに安心して長く使ってもらうことが狙いでしょうか?
エングストローム氏:そうです。取り替え可能なケーブルとイヤーパッドによって、過酷なプロの現場でも安心して使うことができます。
−−ケーブルの接続部にはロック機構が取り入れられているようです。これはプロの現場での信頼性を考えてのことですか?
エングストローム氏:特にプロフェッショナルユーザーには取り外し可能なケーブルが必要です。というのも、ケーブルは最もダメージを受けるからです。しかし、ケーブルはヘッドホンを使用する際に確実に接続されていなければならないため、ロック式を採用し接続を確実にしつつ、取り外したいときは簡単に取り外しができる構造にしました。
−−ケーブルで言えば、SRH240は他のモデルより細くて短めのケーブルを採用しています。SRH240はポータブルプレーヤーとの組み合わせを想定したモデルでしょうか?
エングストローム氏:ポータブルプレーヤーで楽しむこともできますが、同時にプロフェッショナル用のエントリーモデルでもあります。
■エレガントさと機能性を兼ね備えたデザイン
−−最後にデザインについてお尋ねします。全体の外観についてですが、頑丈そうで、だけど不格好ではない、プロのツールとしての信頼感を漂わせるルックスと感じました。外観がもたらす印象も考慮してデザインされたのでしょうか?
エングストローム氏:もちろんです。Shureは過酷なプロの現場でも通用する高い堅牢性を備えた製品開発を行ってきた歴史があり、見た目の格好よさだけではなく、エレガントな製品の形状と機能性を兼ね備えた美しい製品作りを行っています。
−−DJ用ヘッドホンの外観や音を気に入って、外出時に利用するユーザーもいるかと思います。SRH750DJはそのように使われることも想定していますか?
エングストローム氏:SRH750DJのデザインは、パフォーマーでありエンジニアでもあるDJの重要なスタイル要素を反映しています。一般のユーザーも、優れた低域と緻密な高域に加え、スタイル要素も高く評価するかもしれません。しかしShureとしては、SRH750DJはプロフェッショナルDJおよびDJを趣味とする人々を主なターゲットとしています。
インタビューはいかがだっただろうか。マット・エングストローム氏の言葉の端々から、製品への強い自信を感じ取ることができた。なお当サイトでは、今回紹介した4機種のテストレポートを後日掲載する予定だ。ぜひご期待頂きたい。
関連リンク
-
10万円台でハイコスパなAVアンプ/HDMIプリメインをガチ比較!デノン/マランツの厳選機種を一斉レビュー
-
銅製ボディには “確かな音質の違い” がある!「A&ultima SP3000T Copper」を聴き比べ
-
使いやすくて、歌声なめらか。カジュアルDAP「ACTIVO P1」をボーカル中心に聴き込んだ
-
“ビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザ”、「Z990R」「Z770N」のプロも認める高画質を堪能
-
ハーマンカードン「Enchant 1100」の魅力をリビングで検証! 音もデザインも“洗練”されたサウンドバー
-
ダイナミック&BA&骨伝導の“トライブリッド・サウンド”!Empire Ears TRITONレビュー
-
新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
-
天井投写もラクラクのボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
-
高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOT完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
クローズアップCLOSEUP
-
10万円台でハイコスパなAVアンプ/HDMIプリメインをガチ比較!デノン/マランツの厳選機種を一斉レビュー
-
銅製ボディには “確かな音質の違い” がある!「A&ultima SP3000T Copper」を聴き比べ
-
使いやすくて、歌声なめらか。カジュアルDAP「ACTIVO P1」をボーカル中心に聴き込んだ
-
“ビッグサイズ・4K Mini LED液晶レグザ”、「Z990R」「Z770N」のプロも認める高画質を堪能
-
ダイナミック&BA&骨伝導の“トライブリッド・サウンド”!Empire Ears TRITONレビュー
-
新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
-
天井投写もラクラクのボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
-
高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOT完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
アクセスランキング
RANKING
12/19 12:00 更新