公開日 2013/04/10 17:01
東芝、84/65型4K REGZAを国内初披露 −本村氏が語る新技術「部分適合型超解像」「MPEG-2系NR」
「もう4Kの時代に入った」
東芝は、4K2K対応液晶テレビ“REGZA”の84型と65型モデルを、本日より開幕したファインテックジャパンにて国内初披露。超解像4Kアップスケーリングについて、部分適合型の超解像処理を行うことなどの新たな情報が、REGZAの商品企画を行っている同社の本村裕史氏により明らかにされた。
■「部分適合型超解像」「MPEG2系へのノイズリダクション」という新技術
同社ではIFA 2012(関連ニュース)、そしてCES 2013(関連ニュース)において84型/65型/58型の4Kテレビを投入する計画を発表。今回のファインテックジャパンへの参考展示が日本国内での初披露となった。今回の参考展示品は「CESのときよりかなり完成度が上がった量産間近のモデル」(本村氏。以下コメント同)とのことで、「ハードとしては開発が終わっている。『REGZA ENGINE CEVO 4K』も完全に動いていて、最終的な画作りの調整に入っている段階」のものだという。
なお、2013年上半期としている発売時期については「開発はオンスケジュールで進んでおり、最終調整を進めている」とし、価格についても「65型/58型で1インチ1万円を切る、という発表通りにできるだろう」と述べた。
今回新たに明らかにされたのは、上述の部分適合型超解像の採用と、放送波へのノイズリダクション処理の採用だ。
部分適合型超解像については、「通常の超解像は1フレーム全体に超解像処理を行い、フレームごとに強弱をつけているが、今回は1フレームのなかのエリアごとに最適な超解像処理を行えるようになった」と説明。精細感が欲しいエリアにはしっかり超解像をかけ、グラデーションが重要な部分など、超解像をかけすぎてしまうとノイジーになりがちだったり奥行き感が出なかったりするパートには超解像を弱めるといったように、エリアごとに最適な処理をできるようにした。
そして地デジやBSといった、BDソフトよりも圧縮率が高い放送波コンテンツに対しては「精細感を増すだけでなく、最適なノイズリダクションをかけてあげるようにした」と説明。特にMPEG2ノイズをしっかり除去して、かつ、本来のコンテンツの精細感を際立たせるようにしているという。これにより「BDのような高解像度コンテンツでないものもキレイに見えるシステムが乗っている」とした。
■「もう4Kの時代に入った」
テレビの大型モデルでの4K対応が徐々に進みつつある現状について本村氏は「現在、40型以上モデルの4台に1台は50型以上が購入されるという時代になっている。だが55インチを超えてくると、大型で迫力はあるのだが、画素が見えてしまう」とコメント。「今回のモデルでは至近距離から見ても画素が見えないので、お客様からは『大画面で観てもこんなにキレイなんだ』と反応がある」とし、大画面モデルでの4K化は必然的な流れと強調する。
そして「我々としては、もう4Kの時代に入ったと思っている」とコメント。「4Kは次世代の技術ということではなく、大画面テレビの高画質化のためのシステムだと理解いただいたほうがよいと思う」とした。
なお、今回の展示では84型でネイティブ4Kの映像を、65型でBDソフトのアップスケーリング映像を上映。「おそらく、コンテンツについての説明パネルを置いてなければお客様は『どちらもキレイだね』と仰っていただけるレベルではないか」と本村氏は自信を見せ、「こっちは4Kコンテンツ、これは2Kだとか意識しなくても、超高画質な大画面テレビだと受け止めてもらえると思っているし、それがあるべき姿だと思う」と語った。
そして「テレビの正統進化の流れで、高精細化というのは当然の話」とコメント。「3Dはエンターテイメントの楽しさを最大化するためのフィーチャーのひとつだと思っていて、そこが3Dと4Kの違いだ」とし、「高精細化に向けて実直に進んでいるだけ」と4K対応への姿勢を改めて説明した。
また、2014年のサッカーワールドカップでの4K放送、2020年スーパーハイビジョン本放送開始を目指すという総務省の方針(関連ニュース)にも言及。4K放送、8K放送という話が出るようになったということ、そして大型テレビへのニーズ拡大という二つのポイントから、4Kへの追い風が吹いているとした。
本村氏はまた「今は『薄型テレビから薄型テレビ』という買い替えが始まっている時代。『薄型テレビって邪魔にならないんだ』『もっと大画面のものを買っておけばよかった』と皆さん思っていらっしゃるようなので、大画面ニーズは確実に拡大していく」と語り、「『画質のよい大画面テレビなら4K』ということで選ばれることになるだろう」とコメント。「4Kテレビは確実にメジャーになっていくだろうし、時代の流れだと思う」と語った。
■「部分適合型超解像」「MPEG2系へのノイズリダクション」という新技術
同社ではIFA 2012(関連ニュース)、そしてCES 2013(関連ニュース)において84型/65型/58型の4Kテレビを投入する計画を発表。今回のファインテックジャパンへの参考展示が日本国内での初披露となった。今回の参考展示品は「CESのときよりかなり完成度が上がった量産間近のモデル」(本村氏。以下コメント同)とのことで、「ハードとしては開発が終わっている。『REGZA ENGINE CEVO 4K』も完全に動いていて、最終的な画作りの調整に入っている段階」のものだという。
なお、2013年上半期としている発売時期については「開発はオンスケジュールで進んでおり、最終調整を進めている」とし、価格についても「65型/58型で1インチ1万円を切る、という発表通りにできるだろう」と述べた。
今回新たに明らかにされたのは、上述の部分適合型超解像の採用と、放送波へのノイズリダクション処理の採用だ。
部分適合型超解像については、「通常の超解像は1フレーム全体に超解像処理を行い、フレームごとに強弱をつけているが、今回は1フレームのなかのエリアごとに最適な超解像処理を行えるようになった」と説明。精細感が欲しいエリアにはしっかり超解像をかけ、グラデーションが重要な部分など、超解像をかけすぎてしまうとノイジーになりがちだったり奥行き感が出なかったりするパートには超解像を弱めるといったように、エリアごとに最適な処理をできるようにした。
そして地デジやBSといった、BDソフトよりも圧縮率が高い放送波コンテンツに対しては「精細感を増すだけでなく、最適なノイズリダクションをかけてあげるようにした」と説明。特にMPEG2ノイズをしっかり除去して、かつ、本来のコンテンツの精細感を際立たせるようにしているという。これにより「BDのような高解像度コンテンツでないものもキレイに見えるシステムが乗っている」とした。
■「もう4Kの時代に入った」
テレビの大型モデルでの4K対応が徐々に進みつつある現状について本村氏は「現在、40型以上モデルの4台に1台は50型以上が購入されるという時代になっている。だが55インチを超えてくると、大型で迫力はあるのだが、画素が見えてしまう」とコメント。「今回のモデルでは至近距離から見ても画素が見えないので、お客様からは『大画面で観てもこんなにキレイなんだ』と反応がある」とし、大画面モデルでの4K化は必然的な流れと強調する。
そして「我々としては、もう4Kの時代に入ったと思っている」とコメント。「4Kは次世代の技術ということではなく、大画面テレビの高画質化のためのシステムだと理解いただいたほうがよいと思う」とした。
なお、今回の展示では84型でネイティブ4Kの映像を、65型でBDソフトのアップスケーリング映像を上映。「おそらく、コンテンツについての説明パネルを置いてなければお客様は『どちらもキレイだね』と仰っていただけるレベルではないか」と本村氏は自信を見せ、「こっちは4Kコンテンツ、これは2Kだとか意識しなくても、超高画質な大画面テレビだと受け止めてもらえると思っているし、それがあるべき姿だと思う」と語った。
そして「テレビの正統進化の流れで、高精細化というのは当然の話」とコメント。「3Dはエンターテイメントの楽しさを最大化するためのフィーチャーのひとつだと思っていて、そこが3Dと4Kの違いだ」とし、「高精細化に向けて実直に進んでいるだけ」と4K対応への姿勢を改めて説明した。
また、2014年のサッカーワールドカップでの4K放送、2020年スーパーハイビジョン本放送開始を目指すという総務省の方針(関連ニュース)にも言及。4K放送、8K放送という話が出るようになったということ、そして大型テレビへのニーズ拡大という二つのポイントから、4Kへの追い風が吹いているとした。
本村氏はまた「今は『薄型テレビから薄型テレビ』という買い替えが始まっている時代。『薄型テレビって邪魔にならないんだ』『もっと大画面のものを買っておけばよかった』と皆さん思っていらっしゃるようなので、大画面ニーズは確実に拡大していく」と語り、「『画質のよい大画面テレビなら4K』ということで選ばれることになるだろう」とコメント。「4Kテレビは確実にメジャーになっていくだろうし、時代の流れだと思う」と語った。
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