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公開日 2015/12/26 10:00

東芝REGZAはこれからどうなる? '16年以降の戦略を本村氏・片岡氏に聞く

「とんがった、期待を超えるものを」
構成/編集部:風間雄介
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21日に東芝は、連結業績予想を発表。今期の営業赤字が3,400億円、純損益でも約5,500億円の赤字になることを明らかにした。これを受け、様々な事業部門の構造改革案が同時に発表された。

テレビ事業も、もちろん例外ではない。海外事業についてはブランド供与型ビジネスとすること、インドネシアの製造子会社を売却することなどを発表した。主に海外で、約3,700人の人員削減も行う。

海外事業を一気に縮小する一方、国内事業に集中する。高付加価値製品を中心に、2016年度の販売台数を約60万台にまで絞り、利益が出る体質に転換させる、としている(関連ニュース)。同時にテレビやPC/家電の開発拠点である青梅事業所についても、時期は未定ながら閉鎖および売却する方針だ。

おおまかな方針は出されたものの、2016年以降のREGZAが具体的にどうなっていくのか、疑問に感じている方も多いことだろう。そこで当サイトでは、“REGZAの顔”である本村裕史氏、そしてクラウドサービスで手腕を振るう片岡秀夫氏に直撃インタビュー。来年10周年を迎えるREGZAの今後について話を聞いた。

左:東芝ライフスタイル(株)ビジュアルソリューション事業本部 VS第一事業部 商品企画部 参事 本村裕史氏 右:同 ビジュアルソリューション事業本部 VSクラウド&サービス推進室 室長 片岡秀夫氏

ファブライトからファブレスへ

ーー テレビ事業の今後の方針が発表されました。国内向けモデルの開発・販売が継続されるとのことで、AVファンも胸をなで下ろしていることと思います。

本村氏:本当にお客様には、ご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。実態とかけ離れた報道も一部にあって、「本当にREGZAは大丈夫なのか」というお声も頂いていたのですが、国内向けについては事業をしっかり続けて参ります。ただし、今まで通りでいいということではありません。きっちり立て直して「次のREGZA」の姿をお見せしていきます。

ーー なるほど。その「次のREGZA」の姿については後ほどたっぷりとお聞きするとして、まずは、発表された内容について詳しく伺っていきたいと思います。海外についてはブランド供与型ビジネスにし、またインドネシアの製造子会社も売却する計画ですね。

本村氏:そのとおりです。ただしインドネシアの工場売却について補足すると、実は数年前から、製造はほとんどアウトソーシングしていたんですね。いわゆる「ファブライト」というものです。今回、完全に製造をアウトソースすると決定し、「ファブレス」、つまり委託生産に変わるわけです。

片岡氏:メーカーにとって、ファブライトやファブレスというのは一般的なことです。我々もこれまでファブライトでやってきていましたから、クオリティコントロールのノウハウも持っています。ファブレスになるから品質が落ちるなどということはありません。

委託生産のノウハウはすでに蓄積されている、と本村氏

本村氏:たとえばアップルさんは世界最大の企業ですが、自社生産は行っていませんよね。完全なるファブレス企業です。それでアップル製品の品質が問題視されることはないわけで。自社生産をやめるというと「大丈夫か」といわれますが、我々としては自信を持って「大丈夫です」とお答えできます。

片岡氏:クラウドサービスについては、基本的に自社で開発しています。一部アウトソースしているところもありますが、コアの部分はきちっと自社で握っています。

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