公開日 2019/07/22 06:30
“世界最軽量”をあえて捨てたノートPC「LAVIE Pro Mobile」がビジネスマンに受けるワケ
<山本敦のAV進化論 第178回>
筆者はここ数年間はメインPCとしてMacBookを使っている。macOSが使い慣れているからという理由もあるのだが、ノートPCとしてデザインと機能性のバランスがとても良いと感じているからだ。
ところが今年、買い替えを検討し始めていた筆者の頭を、WindowsのノートPCの熱い新製品が悩ませている。特に気になるマシンはNECが発売した「LAVIE Pro Mobile」だ。
PCメーカー各社による “世界最軽量化競争” からあえて一歩距離を置いて、ビジネスマンをはじめとするプロフェッショナルが本当に必要とする機能のブラッシュアップを徹底してきたというLAVIEシリーズの新顔を、個人的な興味も兼ねて深掘りしてみたい。
今回はLAVIE Pro Mobileの商品企画を担当したNECパーソナルコンピュータの永井健司氏を訪ねて商品の詳細についてお話を聞くこともできた。
■むやみに世界最軽量を追わずに、ビジネスPCとしてバランスの良さを重視した
NECは2012年に、質量が1kgを切った世界最軽量のノートPCとして初代「LAVIE Z」を発表した。その衝撃が以降、ノートPCを手がけるメーカー各社による世界最軽量記録の更新を目指す技術競争に火をつけた。
新製品のLAVIE Pro Mobileではあえて世界最軽量を謳うことはしなかった。その理由を永井氏は次のように説明している。
「当社が独自に市場のニーズを調査してみると、ノートPCの質量は900g以下なら満足と答える声が8割を超えていました。それならば質量はその範囲内に抑えながら、ビジネスマンなど仕事にノートPCを活用するプロフェッショナルに向け、モビリティ(可搬性)/デザイン/剛性感/生産性という4つの大事な要素をバランスよくレベルアップした商品にフォーカスしたいと考えて、LAVIE Pro Mobileのコンセプトを固めてきました」(永井氏)
LAVIE Pro Mobileの質量は2019年5月の発売時点で世界最軽量ではないものの、それでも十分に軽い約837gを実現している。一方で内蔵バッテリーによる駆動時間は、従来機「HZ750/LA」シリーズの約2倍となる20時間前後にまで伸びた。先に触れたNECの調査では「内蔵バッテリーのスタミナは約20時間前後は持って欲しい」という声もやはり約8割に及んだことから、軽量設計と内蔵バッテリーによる長時間駆動の両立が優先項目とされた。
■キーボードがとにかく打ちやすい
筆者がLAVIE Pro Mobileを気に入った大きな理由の一つは、実用性だけでなく、所有欲をそそる美しいデザインを実現していることだ。通常はキーボードの周囲をバスタブ形状に凹ませて段差を設けて、ディスプレイとの干渉を防ぐことが多いのだが、LAVIE Pro Mobileは凹凸のないフラットデザインとして、見た目にもすっきりとした印象に仕上げている。
ところが今年、買い替えを検討し始めていた筆者の頭を、WindowsのノートPCの熱い新製品が悩ませている。特に気になるマシンはNECが発売した「LAVIE Pro Mobile」だ。
PCメーカー各社による “世界最軽量化競争” からあえて一歩距離を置いて、ビジネスマンをはじめとするプロフェッショナルが本当に必要とする機能のブラッシュアップを徹底してきたというLAVIEシリーズの新顔を、個人的な興味も兼ねて深掘りしてみたい。
今回はLAVIE Pro Mobileの商品企画を担当したNECパーソナルコンピュータの永井健司氏を訪ねて商品の詳細についてお話を聞くこともできた。
■むやみに世界最軽量を追わずに、ビジネスPCとしてバランスの良さを重視した
NECは2012年に、質量が1kgを切った世界最軽量のノートPCとして初代「LAVIE Z」を発表した。その衝撃が以降、ノートPCを手がけるメーカー各社による世界最軽量記録の更新を目指す技術競争に火をつけた。
新製品のLAVIE Pro Mobileではあえて世界最軽量を謳うことはしなかった。その理由を永井氏は次のように説明している。
「当社が独自に市場のニーズを調査してみると、ノートPCの質量は900g以下なら満足と答える声が8割を超えていました。それならば質量はその範囲内に抑えながら、ビジネスマンなど仕事にノートPCを活用するプロフェッショナルに向け、モビリティ(可搬性)/デザイン/剛性感/生産性という4つの大事な要素をバランスよくレベルアップした商品にフォーカスしたいと考えて、LAVIE Pro Mobileのコンセプトを固めてきました」(永井氏)
LAVIE Pro Mobileの質量は2019年5月の発売時点で世界最軽量ではないものの、それでも十分に軽い約837gを実現している。一方で内蔵バッテリーによる駆動時間は、従来機「HZ750/LA」シリーズの約2倍となる20時間前後にまで伸びた。先に触れたNECの調査では「内蔵バッテリーのスタミナは約20時間前後は持って欲しい」という声もやはり約8割に及んだことから、軽量設計と内蔵バッテリーによる長時間駆動の両立が優先項目とされた。
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