公開日 2002/04/18 18:59
PC Hi-Fi準備室 <CD-Rをよりよい音で焼くには?>
「ノイズカット付き電源分岐コネクタ」とその内部 |
・電源パーツから攻める!!
〜ノイズ対策アクセサリー〜
パソコンの内部は、さまざまなノイズにあふれている。そのノイズのせいで、誤動作が起きる場合すらある。デリケートな音楽信号を扱う場合、このノイズが音質に悪影響を与えることは想像に難くない。実際、音声出力にヘッドホンを差して音を聴きながら何かの操作をすると、そのたびにノイズの質が大きく変化するのが分かることが多い。
ところで、ピュアオーディオでも大事なのが、電源環境だ。電源の質がよくないと、音質も良質なものは望めない。そこで電源ケーブルやタップ、ノイズ対策アイテムが数多く売り出され、これを吟味することはオーディオマニアの常識となっている。デジタル機器でも、アナログ的な要素の部分で大きな影響を受け、音質が左右される。(オーディオの電源についてのに詳細は、季刊・オーディオアクセサリー増刊の『電源&アクセサリー大全2002』をご覧いただきたい)
ということは、音にこだわるパソコンではCPUの能力や搭載メモリとは別に、「電源まわりも重要」であるわけだ。現状のパソコンのパーツショップで扱われている電源をみると、「静音化電源」や「大容量電源」は多く発売されており、これを別途購入して使用している人も多い。しかし、ノイズ対策にこだわって「音のよさ」をウリにした電源は見あたらない。では、どうするか。
電源ラインに装着して、ノイズを対策するアクセサリーパーツが売られている。これを使うと、万全とはいかないまでも、改善は見込める。これを使用して音楽CDを再生すると、パソコンに接続したスピーカーから出てくる音の刺々しさが減ったことが分かる。録音時にもこの効果は当然現れるわけで、音にこだわったCD-Rづくりには、ぜひ活用したいアクセサリーといえる。ただし内部をいじる必要があるので、メーカーの保証付きパソコンでは、サポート対象外とされてしまう可能性があるので注意してほしい。また、パソコンにあまり詳しくない人は、取り扱っているショップの人によく話を聞いてから行うべきだろう。装着自体は簡単だが、壊してしまっては何にもならない。
写真は、秋葉原で売られている「ノイズカット付き電源分岐コネクタ」。分岐の数、使用されているコンデンサーなどに違いがあり、価格は300〜600円前後とバラつきがある。構造的に簡単なので自作もできるが、「端子、ケーブル、コンデンサーの購入」と、「工作の手間」を考えると、この価格は買った方がお得だろう。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)