公開日 2002/07/08 09:48
日本コロムビアの「CREST1000」作品紹介(その13:No.61〜65)
「CREST1000」No.61〜65) |
No.61■テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲集」■(COCO-70461)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
録音:1972年[PCM デジタル録音+MS/クオリティ・マスターズ]
推薦:レコード芸術推薦
テレマン《12の幻想曲集》は、名技性、即興性、旋律美など、洗練された表現力のエッセンスともいえる名作。ランパルはその輝かしい音色と雄大なスケールを駆使してこの作品の魅力を存分に伝えてくれる。モダン・フルートならではの贅沢な響きもすばらしく、フルートを聴く醍醐味に満ちている。
No.62■J.S.バッハ:フルート・ソナタ全集■(COCO-70462)
オーレル・ニコレ(フルート)
クリスティアーヌ・ジャコテ(チェンバロ)
藤原真理(チェロ)
1. フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
2. フルートとオブリガート.チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
3. 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
4. フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035
5. フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
録音:1984年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦
当代最高のバッハ解釈者、ニコレの2度目の録音で、新バッハ全集で真作と認められた5曲のみを収録している。ニコレの音はあくまでも暖かく豊かであり、虚飾を廃した端正な音楽作りの中に、バッハ音楽のすばらしさが自ずから立ち現れてくる演奏。ジャコテ、藤原真理がこれにぴったりと寄り添うすばらしいアンサンブルを奏でてゆく。
No.63■J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079■(COCO-70463)
有田正広(フラウト・トラヴェルソ)
寺神戸亮、若松夏美(バロック・ヴァイオリン)、中野哲也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、有田千代子(チェンバロ)
録音:1993年[PCM デジタル録音+MS/20ビット・プロセッシング]
推薦:レコード芸術推薦
世界屈指のトラヴェルソ奏者、有田正広と日本を代表する古楽の名手たちが組んだ愉悦に満ちた演奏。バッハ最晩年の傑作をオリジナル楽器によって最上の形で再現した名盤。あくまでもふくよかな音色を誇る有田のもと、細部まで磨き抜かれ、しかも瑞々しい音楽の喜びにあふれている。
No.64■モーツァルト:フルート四重奏曲全集■(COCO-70464)
有田正広(フラウト・トラヴェルソ)
ボッケリーニ・クァルテット
1. フルート四重奏曲第1番 ニ長調
2. フルート四重奏曲第2番 ト長調
3. フルート四重奏曲第3番 ハ長調
4. フルート四重奏曲第4番 イ長調
(ベーレンライター版「新モーツァルト全集」による)
ボッケリーニ・クァルテット(オリジナル楽器使用):
若松夏美(第1ヴァイオリン)、山縣さゆり(第2ヴァイオリン)、スタース・スヴィールストラ(ヴィオラ)、鈴木秀美(チェロ)
録音:1989年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦
日本が世界に誇るフラウト・トラヴェルソの至宝、有田正広が仲間たちと繰り広げるモーツァルトの饗宴。モーツァルトの4つの四重奏曲はフルート音楽の最重要レパートリーのひとつで、有田の録音は待ち望まれていたもの。清澄な音響で名高いアムステルダム・ヴァールス教会での録音、デンオンに数多の名録音を残しているピーター・ヴィルモースのエンジニアリングなど、万全の環境で実現された名盤。
No.65■イタリア・バロック オーボエ協奏曲集
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)■(COCO-70465)
イタリア合奏団
1. A.マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
2. ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV455
3. アルビノーニ:五声の協奏曲 ニ長調 作品7−6(オーボエ協奏曲)
4. アルビノーニ:五声の協奏曲 ト短調 作品9−8(オーボエ協奏曲)
5. ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ニ長調 RV453
6. G.サンマルティーニ:オーボエ協奏曲 変ホ長調
録音:1987年[PCMデジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦
世界で最も美しい音をもつオーボエ奏者、シェレンベルガーと、やはり比類なき美音を誇る弦楽アンサンブル、イタリア合奏団の共演が、この天国的に美しいディスクを生み出した。シェレンベルガーはリヒターやヴィンシャーマンのもとで長く演奏してきており、バロックの語法も完璧にマスターしている。コンタリーニ宮の素晴らしい音響も特筆もの。