公開日 2002/08/21 19:26
ハーマン・インターナショナル、秋冬の新製品を多数発表-1-
<左>ハーマンインターナショナル(株)代表取締役社長 安田耕太郎氏 <右>会場の正面には4348とマクレビ、ハルクロのアンプが鎮座 |
発表会は二部構成で、第一部は、すでに発表されているJBLの「4348」「S1000」「S2000」などが紹介された。
発表会の冒頭では、同社の代表取締役、安田耕太郎氏が壇上に立ち挨拶した。その内容を以下にご紹介しよう。
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本日8月21日、お盆の夏休み明けですが、わが社の20機種に近い新商品を紹介させていただきます。この厳しい経済の中で当社が生きていくには、これしか道が無いという緊張感と、後には引けない剣が峰の気持ちで取り組んでまいります。昨年のK2に引き続き、JBLのテクノロジーは次々に新たな製品を生みだし、これは来年、再来年に続いていきます。JBLはハーマンジャパンの牽引車でありますが、これまで商品開発が停滞していましたマーク・レビンソンも、今後は商品ラインナップの拡充を本格化して参ります。ハルクロは昨年1モデルのみ新製品を発売しましたが、今回はいよいよ新しいモデルが加わります。これら3ブランドがハーマンジャパンの主力となります。そして2番手商法に甘んじるのではなく、ブランドの個性を出していって欲しいと各メーカーに要求しています。
古い伝統と遺産を持つブランドは、自らが脱皮して、遠い未来から振り返って今がターニングポイントと言えるような商品を出し続け、皆様に評価していただくことが大切だと信じております。ユニットを作れるメーカーとしての価値を保ち、JBLはシステムの形で数多くの商品が回転して出てくるということが、そのあらわれの1つであります。また、デザインを含めたソフトウェアをどういう形で表現していけるのか、JBLはその形を追い求めていきたいと考えます。
もう一つ、こういう経済環境ですから、いかにコストを下げられるかということも重要になって参ります。メーカーのパーツ、スピーカーでいうならユニットの供給元はアジアです。ドル安による原価アップは宿命でもあります。円高になったからといって簡単に安くできると言うわけではありません。
バブルとはかけ離れた状況にある今、我々がこれだけ多くの製品を発表することには、当然ながらリスクが伴います。ただし、冒頭にも申しましたが、そのリスクを背負わないことには明日はないと思います。それだけの意気込みを持って作った商品群です。今日はわずか2時間ですが、限られた時間の中で、紹介させていただきます。
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(Phile-web編集部)