公開日 2002/08/29 18:12
オンキョー、新開発DACシステム「VLSC」搭載のDVDオーディオ/ビデオプレーヤー
DV-SP700 |
本機は、DVDオーディオの最高スペックである192kHz/24bitに対応している。1ビットD/Aコンバーターの従来回路では、D/A変換時に可聴帯域にまでおよぶ広い周波数範囲のノイズが発生するため、様々なノイズ除去対策を施してきたが、完全なノイズの除去には至っていなかった。
同社は、このノイズを除去する回路技術を研究してきたが、その結果が、本機に搭載された新D/Aコンバージョン・システム VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)となる。VLSCは比較器とベクトル発生器で構成され、比較器はD/Aコンバーターとベクトル発生器の出力の差、すなわち音声信号の変化情報を検知し、ベクトル発生器に伝達します。そしてベクトル発生器がこの情報をもとに新たな信号を生成することで、ノイズを含まないピュアなアナログ信号を得ることができる。
さらにオーディオD/Aコンバーターは理論的な高域周波数96kHz、同ダイナミックレンジ144dBをサポートするDVDオーディオの192kHz/24bitに対応したチップを採用。このVLSCとD/Aコンバーター・チップを組合せたコンバージョン・システムは、いままでにない音場の再現を可能にする、と同社では語っている。
映像系では、プログレッシブ出力にもちろん対応している。さらに、設定をより簡単に行うため、対話形式で各種設定が可能になる「セットアップナビゲーター」機能も搭載している。(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドONKYO
- 型番DV-SP700
- 発売日10月16日
- 価格¥100,000
【SPEC】●再生可能ディスク:DVDビデオ、DVDオーディオ、ビデオCD、音楽用CD、DVDビデオフォーマットで記録されたDVD-RとDVD-RW、および音楽CDフォーマット/ビデオCDフォーマット/MP3の音楽データが記録されたCD-RとCD-RWディスク ●周波数特性(デジタル音声):4Hz〜96kHz(DVDオーディオ192kHzサンプリング)、4Hz〜44kHz(DVDリニア音声)、4Hz〜20kHz(CD) ●全高調波歪率:0.005% ●ダイナミックレンジ:100dB ●S/N比:106dB ●映像出力端子:コンポーネント出力×1、D2/D1出力×1、Sビデオ出力×2、ビデオ出力×2 ●音声出力端子:デジタル出力×3(同軸×1、光×2)、アナログ2ch出力×2、5.1chマルチチャンネル出力×1 ●消費電力:21W ●外形寸法:435W×91H×313Dmm ●質量:3.6kg