公開日 2002/10/09 10:14
エイティエイツレーベルから新譜、同時に3フォーマットで発売!
「ソー・ホワット/エディ・ヘンダーソン」 |
「Eighty-Eight's(エイティエイツ)」の待望の次作がリリース
【 So What / Eddie Henderson 】
ソー・ホワット/エディ・ヘンダーソン
●『Eighty-Eight's』レーベルは第1弾アルバム「Will & Rainbow」を皮切りに、毎月1作品、年間12作品の新譜をコンスタントにリリースしていく、意欲的な新しい本格ジャズレーベル。
「季刊・オーディオアクセサリー」「analog」誌でもインタビュー記事を掲載している伊藤八十八氏がプロデュース、その名が冠せられた高音質レーベルとしても期待が高まる注目レーベルだ。
また、SACD、CD、AD(アナログLP)の3種類のフォーマットを全タイトル同時に発売し、それぞれに最高品質の音質を追求。同一演奏内容を、違うフォーマットで比較試聴も可能と、オーディオファンにとってはぜひチェックしておきたい必聴アイテムといえよう。
●今回発売の新譜は、その第6弾。
エディ・ヘンダーソン(Eddie Henderson)による、マイルス・デイビスに捧げる“渾身のトリビュート・アルバム”だ。以下、リリース情報を掲載しよう。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
「ジャズ界の帝王の熱い魂を引き継ぎ、発展させるのは俺だ! 」
1991年9月29日、世界に衝撃が走った。"ジャズ界の帝王"ことマイルス・デイビスがその日、亡くなったのだ。
あれから11年。その間に様々なアーティストがマイルスに捧げる楽曲やトリビュート作品を発表してきたが、その真打ちというべき作品がいよいよ登場。どんなアーティストでも、マイルスの愛奏曲を演奏する時にはひとりの音楽家としての挑戦心がかきたてられると同時に、畏敬の念が入り交じった多大なプレッシャーに襲われると言う。マイルスと同じトランペット奏者のヘンダーソンがマイルスの愛奏曲、それも代表曲といわれるものばかりを集めたアルバムを発表するにはそれ相応の覚悟と自信が裏打ちされている。
エディ・ヘンダーソンはマイルスの演奏に接してジャズに開眼し、医学の道からジャズ・ミュージシャンへと転身した異色の経歴をもつアーティスト。その音色の美しさ、一音一音の説得力は他のトランペット奏者の追随を許さない。力強く、堂々としたトランペットの音はもとより、切ないまでのミュートの響きに心動かされない者はいないだろう。特に「ラウンド・ミッドナイト」は秀逸である。
もちろん、これは単なるトリビュート・アルバムではない。熟考に熟考を重ねたアレンジメント、独自の世界を展開する素晴らしいミュージシャン達の腕にかかれば聴き親しんだ名曲に新鮮な息吹が吹き込まれているのがお分かりだろう。「この作品は私の代表作になる」とエディ・ヘンダーソン自身も熱っぽく語っている。トリビュート作と軽視するなかれ!内容の濃さ、素晴らしさに今年一番の呼び声が高いアルバムである。
●収録曲(LPは別順)
1. プリンス・オブ・ダークネス(Wayne Shorter)
2. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート(Ned Washington, Bronislaw Kaper)
3. フットプリンツ(Wayne Shorter)
4. ウェル・ユー・ニードント(Thelonious Monk)
5. ソー・ホワット(Miles Davis)
6. オールド・フォークス(Willard Robinson)
7. いつか王子様が(Frank Churchill)
8. オール・ブルース(Miles Davis)
9. ラウンド・ミッドナイト(Cootie Williams, Thelonious Monk)
2002年3月13日、14日 NY アヴァター・スタジオ録音
●Personnel:
エディ・ヘンダーソン(trumpet and flugelhorn)
ボブ・バーグ(tenor saxophone)
デヴィッド・キコスキ(piano)
エド・ハワード(bass)
ヴィクター・ルイス(drums) on "On Green Dolphin Street", "Footprints", "Well, You Needn't", "Old Folks" and "Someday My Prince Will Come"
ビリー・ハート(drums) on "Prince of Darkness", "So What"," All Blues" and "'Round Midnight"