公開日 2003/04/14 09:42
「DENON CLASSICS CREST 1000」から、No.75とNo.76を紹介!
(左)No.75:マーラー「交響曲第10番(D.クック復元版)」(右)No.76:マーラー「歌曲集<子供の不思議な角笛><さすらう若人の歌>」 |
◆No.75:マーラー「交響曲第10番(D.クック復元版)」
・クックによって演奏可能となったマーラーの白鳥の歌。インバルによる決定的な再現。
マーラーは自らの手で全5楽章の略式総譜を完成し第1、第2楽章の全部と第3楽章の一部まで総譜草稿に至ったところで世を去った。クックはいわば仕上がっていない草稿を演奏可能なフル・スコアに書き直し、マーラー最後の交響曲の全貌を世に示した。その誠実な復元は今や広く評価されている。インバルもまたこの版に録音の価値を見出し名盤に結実した。
・ディスク番号:COCO-70479
・価格:¥1000
・指揮者名:エリアフ・インバル
・楽団名:フランクフルト放送交響楽団
・録音:1992年[PCM デジタル録音]
・推薦:レコード芸術特選
◆No.76:マーラー「歌曲集<子供の不思議な角笛><さすらう若人の歌>」
・悲劇とイロニーのたわむれ。マーラーの原点といえる作品、その本質に迫る名演。
世紀末の詩人ブレンターノによって集められた民謡詩にマーラーが曲をつけた「角笛歌曲集」はマーラー自身が後にいくつかの交響曲の素材としても使用した重要な作品。民衆の中にある伝説の悲劇やユーモア、イロニーといったものが2人の歌手とインバルによって見事に表現されている。近年評価を高めている北欧出身のリート歌手ヒンニネンによる「さすらう若人の歌」も出色の出来。
・ディスク番号:COCO-70480
・価格:¥1000
・指揮者名:エリアフ・インバル
・楽団名:ウィーン交響楽団、ベルント・ヴァイクル(バリトン)、イリス・フェルミリオン(ソプラノ)、ヨルマ・ヒンニネン(バリトン
・録音:1992年[PCM デジタル録音]
・推薦:レコード芸術準推薦
・2タイトルとも現在発売中
・マーラーの世界を是非とも堪能して頂きたい。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
◆エリアフ・インバル
・指揮者。1936年エルサレム生まれ。バーンスタインの推薦で奨学金を得て、パリ音楽院で学ぶ。63年グイド・カンテッリ指揮者コンクールで1等を受賞後、各地で活動を開始。74年から89年までフランクフルト放送交響楽団の音楽監督、同楽団を世界的なレベルに引き上げた。レパートリーは古典派から20世紀音楽まで幅広いが、特にマーラー演奏は定評がある。95年から2000年まで東京都交響楽団の特別主席指揮者、現在はベルリン交響楽団の主席指揮者。
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