公開日 2003/05/07 09:44
「DENON CLASSICS CREST 1000」から、No.105とNo.106を紹介!
(左)No.105:ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第9番ハ長調<ラズモフスキー第3番>/第1番ヘ長調」(右)No.106:メンデルゾーン「弦楽四重奏曲第2番イ短調/第6番へ短調」 |
◆No.105:ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第9番ハ長調<ラズモフスキー第3番>/第1番ヘ長調」
・60年代のスメタナQ。完全なる合奏力、極美の音色、溢れ出る表現。絶頂期の刻印。
チェコの誇る名四重奏団が60年代に残した数々の録音は、デジタル時代に入ってからの熟成の極みといえる演奏とは一味違い、クァルテット演奏のひとつの極地といえる完成度を示していた。各人の技術のすばらしさ、"チェコの弦"の決まり文句が浮かぶ同質で美しい音色、そして暗譜で演奏するというアンサンブルの凄みがこの旧録音に不滅の価値を与えている。
・ディスク番号:COCO-70516
・価格:\1,000
・楽団名:スメタナ四重奏団
・録音:1963年[アナログ録音]
・推薦:レコード芸術推薦
◆No.106:メンデルゾーン「弦楽四重奏曲第2番イ短調/第6番へ短調」
・メンデルスゾーンの天才が顕わな名曲を不遇から解放した秀演。
弦楽器4台のみとはとても信じられない表現の振幅、隅々まで神経を通わせた精緻きわまりないアンサンブルの完璧さ、曲の深部を抉る解釈の鋭さ。ボルチアーニ・コンクールでのセンセーションを知る一部室内楽ファンの注目が、衝撃のデビュー・ディスク、シマノフスキによって、全世界へと広がった。本作は、メンデルスゾーンの天才が顕わな名曲でありながら、演奏に恵まれず不遇をかこっていた作品の真価に気付かせてくれた第2作。
・ディスク番号:COCO-70517
・価格:\1,000
・楽団名:カルミナ四重奏団
・録音:1991年[PCMデジタル録音]
・推薦:レコード芸術推薦
・2タイトルとも現在発売中
・ベートーヴェンとメンデルスゾーンの世界を是非とも堪能して頂きたい。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
◆スメタナ四重奏団
・1945年結成のチェコの弦楽四重奏団。89年に解散。プラハ音楽院でJ・ミツカに師事したコステツキー、コホウトら4人の弦楽器奏者で結成。51年にチェコ・フィルの室内楽グループとなる。50年代半ばにロンドン、ニューヨークでデビュー。スメタナとドヴォルザーク、ヤナーチェクの四重奏曲の演奏を中心とし、個々の高い技量と統一性を誇った。モーツァルトやベートーヴェンなどの、いわゆる古典派の演奏でも名高い。
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