公開日 2003/05/20 10:58
「DENON CLASSICS CREST 1000」から、No.123とNo.124を紹介!
(左)No.123:ドビュッシー「前奏曲集第2巻」(右)No.124:ブラームス「ピアノ協奏曲第2番変ロ長調」 |
◆No.123:ドビュッシー「前奏曲集第2巻」
・深く濃密に描き分けられた前奏曲。ベロフ2回目のドビュッシー録音。
復活のベロフ、選んだのはやはりドビュッシーであった。EMIへの録音から実に四半世紀、若き名手は円熟の芸術家へと姿を変えた。表現は音楽の構成と音の深部に向けられ、色彩やリズムはきめ細やかに情感をもって描き分けられる。いわゆる"フランス印象派"的表現とは一線を画する核心に迫る音楽である。
・ディスク番号:COCO-70535
・価格:\1,000
・演奏者名:ミシェル・ベロフ(ピアノ)
・録音:1994年[MS 20ビット・デジタル録音]
・推薦:レコード芸術特選
◆No.124:ブラームス「ピアノ協奏曲第2番変ロ長調」
・伝統と類まれな個性の結びつき。旧東独を代表する2人のアーティストの共演。
日本への客演でも人気の高かった名花アンネローゼ・シュミットと、やはり東独の重鎮的存在であり没後の現在ますます評価の高まるケーゲルが組んだブラームスの名作。二つの個性がぶつかり合いながらも見事な調和を見せている。 今改めて味わいなおしたい名演。
・ディスク番号:COCO-70536
・価格:\1,000
・指揮者名:ヘルベルト・ケーゲル指揮
・楽団名:ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
・演奏者名:アンネローゼ・シュミット(ピアノ)
・録音:1979年[PCM デジタル録音]
・2タイトルとも現在発売中
・ドビュッシーとブラームスの世界を是非とも堪能して頂きたい。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
◆ミシェル・ベロフ
・ピアニスト。1950年エピナール生まれ。1966年にパリ音楽院で1等賞を得て卒業。オリヴィエ・メシアン国際ピアノ・コンクールで優勝。フランスを代表する名手として世界的な評価を得て録音、演奏に活躍。右腕の故障のため一時第一線から退いていたが、近年見事に復活をとげ2回目のドビュッシー全集の録音を完成した。ベロフの演奏はどれを聴いても表面を取り繕っただけの印象に終わることがない。知性と直観力が見事に融合した深みのある音楽作りが特徴。
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