公開日 2006/08/11 14:52
読者の「こんな製品が欲しい!」を大公開(オーディオ編)
お待たせしました! 読者の皆様の「こんな製品が欲しい」という声をご紹介する特別企画。AV編に引き続き、今回はオーディオ編をお届けします。
◆パーツを自由に組み合わせられるアナログプレーヤーが欲しい!
COLOUR MEISTERさん(57歳)は、フルカスタマイズできるアナログプレーヤーをご希望のようです。
フォノモーター(SP10 Mk3クラスのDDの復刻で良い)と、数種類の材質のプラッターと、数種類のキャビネット、アーム、ダストカバー、インシュ レーターが、自由に選んで組み合わせられるもの。アームはいくつか単売されているものがあるが、フォノモーターの良いものはない。プラッターは、最新の素材を駆使し、積層構造にすれば80年代より良い音が得られる可能性が高い。
ほぼすべてのパーツを自由に組み合わせられたら、機器への愛着が高まることは確実。パーツ毎に色や柄も選ぶことができたら最高ですね。
◆低価格のデジタル・チャンネルデバイダーが欲しい!
さらにCOLOUR MEISTERさんは、チャンネル・デバイダーについてもご提案をお持ちです。
低価格のデジタル・チャンネルデバイダー(10万円前後)。マルチアンプにするのにはチャンネルデバイダーがあった方が良い。アナログなら10万円台のムジカがあるが、理想的な特性を得るにはデジタルの方が良いと思う。しかし現行製品はアキュフェーズぐらいしかなく、値段が高すぎる。現在の設計技術なら、もっとローコストの製品ができるはずである。
アキュフェーズのデジタル・チャンネルデバイダー「DF-45」は735,000円。性能は折り紙付きですが、たしかに高価です。せめて価格がこの半分くらいのものが登場すれば、飛びつくオーディオファンも多いのではないでしょうか。
◆デジタル→5.1chアナログ変換単体プロセッサーが欲しい!
匿名希望さん(47歳)はこんな意見をお持ちです。
デジタル音声信号を5.1CHアナログ音声信号に変換する単体のプロセッサー。現在、5.1CHアナログ音声入力に対応したプリアンプを使用しているので、それと組み合わせたいです。
サラウンドプロセッサーは海外メーカーなどから多数発売されていますが、高価な製品が多いですね。いっそのこと、AVアンプをプロセッサー代わりに使われるのはいかがでしょうか?
◆安価な音場測定器が欲しい!
岡部さんは音場測定器に関するご要望をお持ちの様子。
ACCUPHASEのDG-38のようなグラフィック・イコライザーで、どこまで出来るかわかりませんが、要は、自分のリスニング・ポイントで、聞いている周波数の帯域およびレベルを測定する機器が欲しいです。それも、値段は安く、10万程度。
スピーカーやSUBウーファーのセッティングの時や、ケーブルを換えた時や、吸音ボードを入れた時など、微妙な変化が、理想(後述)に近づいたかどうかをそれで確認したいです。
ですので、CDに入っている音楽の周波数帯域・レベル(理想)と、実際のリスニングポイントで聞いている周波数帯域・レベルの両方が見れて、どれだけ乖離しているかを確認するための機器が欲しいです。
オーディオ測定器で有名なのは(株)日本オーディオ。弊社刊行雑誌でのテストにもたびたび登場するレスポンスチェッカー「RC-2」は、周波数特性を計測し、プリントアウトする機能を保っています。価格は144,900円ですので、岡部さんのご希望ともそれほど乖離していないような気がします。
CDに入っている音の周波数特性は、データを解析して表示するPC用ソフトが存在します。少々面倒ですが、これとRC-2の測定結果を付き合わせればご希望のテストができそうです。
◆ピュアオーディオ向けHDDオーディオプレーヤーが欲しい!
最後にご紹介するのは、ガルドンさん(24歳)のご意見。
ずばり私の欲しいのは大容量HDDを搭載した、ピュアオーディオ(ハイエンドユーザー)向けのHDDプレーヤーです。HDDプレーヤーといいますとiPodが有名ですが、正直私はiPodにいまいち魅力を感じないのです。もちろん持ち運びや外出先で音楽を聴くという用途ではiPodがベストな製品かもしれませんが、こと自宅で徹底的に音楽を楽しもうと思うとスペック面でいまいちな点が多いと思います。私自身はiPodではなく別の会社のポータブルHDDプレーヤーを使っているのですが、iPodをオーディオマニア的視点で見ると二つの大きな不満があります。
まず1点目はデジタル出力ができないことです。現在ではCDを聴くにしてもDVDを見るにしてもデジタル出力が基本だと思います。一般的なAVアンプとプレーヤーを持っている人ならばほとんどの方は光にしろ同軸にしろ(i LinkやHDMI含む)デジタルで接続していると思います。
アナログの場合その性質上どうしても劣化が生じてしまいますし、ノイズ等の影響も受けやすいと思います。またCDにしろDVDにしろ元データがデジタルですので、DA→AD変換ロスも生じてしまいます。デジタル接続ならばそうした問題はほとんど回避することができます。
しかしここでiPodを見るとデジタル接続が出来ません。これでは元のデジタルデータの利点を生かすことができませんし、ピュアオーディオ的見地からみても音質という点では非常にマイナスです。これが私のiPodにたいする一番問題を感じるところです(技術的に不可能なことでは決してないはずなのでデジタル出力への対応をあらためて希望します)。
もう一点は、容量が少ない点です。現在のポータブルHDDプレーヤーの容量は最大でも60GB程度です。圧縮音声を利用するのならばこの容量でも少なくはないとは思いますが、やはりオーディオファンならば少しでも良い音で自分の大好きな音楽を聴きたいと思います。そう考えると最終的には無圧縮(WAVなど)音声に行き着くことになると思います。けれども無圧縮の場合、60GBでも1500曲程度が限界になってしまいます。
個人的には無圧縮で楽しむ場合、60GBでも少ない気がします。HDDレコーダーなどでは250GBや400GBが当たり前のことを考えるとこのくらいの容量が欲しいです。
ですのでピュアオーディオファン(でなくても音楽が好きな方)向けに徹底的に音質にこだわった、大容量HDD搭載&デジタル出力可能なオーディオプレーヤーが非常に欲しいです。
こうした製品が今一番実現して欲しい製品です。すでにハイエンドユーザー向けのAVアンプや一般的なプレーヤーはだいぶ充実してきているので、これからの時代に対応するHDDプレーヤーを強く希望します。
据え置き型ならば、ヤマハ「CDR-HD1500」(製品データベース)が、ご希望のスペックを満たしそうな気がします。HDDは20〜400GBまで自由に選択できますし、HDDへの録音はリニアPCMです。A/D、D/Aコンバーターは24ビットだから、再生時のクオリティもかなり高いでしょう。
もしポータブル機で250GB、400GBの容量ということになると、これはHDDの容量増大を待つしかないと思いますが、ポータブル機に搭載されるHDDサイズでこれだけの大容量を実現するのは、当分の間無理そうです。つなぎとして、Apple Losslessなど可逆圧縮のコーデックを使って、データ量を半分にするのはいかがでしょうか?
iPodとコンポのデジタル接続は、Dockコネクタを介してつなぐことのできるAVアンプやコンポが続々と登場しています。ただし、この動きがピュアオーディオ用のアンプまで広がることは、たしかに考えにくいです。あとは、光デジタル出力を備えた外付けDockがあればいいわけですね。探せばありそうな気もしますが…。
さて、AV編、オーディオ編と3回に分けてお届けしたこの企画。大好評につき、また改めて募集を行いたいと思います。次回掲載をお楽しみに!
(Phile-web編集部)
◆パーツを自由に組み合わせられるアナログプレーヤーが欲しい!
COLOUR MEISTERさん(57歳)は、フルカスタマイズできるアナログプレーヤーをご希望のようです。
フォノモーター(SP10 Mk3クラスのDDの復刻で良い)と、数種類の材質のプラッターと、数種類のキャビネット、アーム、ダストカバー、インシュ レーターが、自由に選んで組み合わせられるもの。アームはいくつか単売されているものがあるが、フォノモーターの良いものはない。プラッターは、最新の素材を駆使し、積層構造にすれば80年代より良い音が得られる可能性が高い。
ほぼすべてのパーツを自由に組み合わせられたら、機器への愛着が高まることは確実。パーツ毎に色や柄も選ぶことができたら最高ですね。
◆低価格のデジタル・チャンネルデバイダーが欲しい!
さらにCOLOUR MEISTERさんは、チャンネル・デバイダーについてもご提案をお持ちです。
低価格のデジタル・チャンネルデバイダー(10万円前後)。マルチアンプにするのにはチャンネルデバイダーがあった方が良い。アナログなら10万円台のムジカがあるが、理想的な特性を得るにはデジタルの方が良いと思う。しかし現行製品はアキュフェーズぐらいしかなく、値段が高すぎる。現在の設計技術なら、もっとローコストの製品ができるはずである。
アキュフェーズのデジタル・チャンネルデバイダー「DF-45」は735,000円。性能は折り紙付きですが、たしかに高価です。せめて価格がこの半分くらいのものが登場すれば、飛びつくオーディオファンも多いのではないでしょうか。
◆デジタル→5.1chアナログ変換単体プロセッサーが欲しい!
匿名希望さん(47歳)はこんな意見をお持ちです。
デジタル音声信号を5.1CHアナログ音声信号に変換する単体のプロセッサー。現在、5.1CHアナログ音声入力に対応したプリアンプを使用しているので、それと組み合わせたいです。
サラウンドプロセッサーは海外メーカーなどから多数発売されていますが、高価な製品が多いですね。いっそのこと、AVアンプをプロセッサー代わりに使われるのはいかがでしょうか?
◆安価な音場測定器が欲しい!
岡部さんは音場測定器に関するご要望をお持ちの様子。
ACCUPHASEのDG-38のようなグラフィック・イコライザーで、どこまで出来るかわかりませんが、要は、自分のリスニング・ポイントで、聞いている周波数の帯域およびレベルを測定する機器が欲しいです。それも、値段は安く、10万程度。
スピーカーやSUBウーファーのセッティングの時や、ケーブルを換えた時や、吸音ボードを入れた時など、微妙な変化が、理想(後述)に近づいたかどうかをそれで確認したいです。
ですので、CDに入っている音楽の周波数帯域・レベル(理想)と、実際のリスニングポイントで聞いている周波数帯域・レベルの両方が見れて、どれだけ乖離しているかを確認するための機器が欲しいです。
オーディオ測定器で有名なのは(株)日本オーディオ。弊社刊行雑誌でのテストにもたびたび登場するレスポンスチェッカー「RC-2」は、周波数特性を計測し、プリントアウトする機能を保っています。価格は144,900円ですので、岡部さんのご希望ともそれほど乖離していないような気がします。
CDに入っている音の周波数特性は、データを解析して表示するPC用ソフトが存在します。少々面倒ですが、これとRC-2の測定結果を付き合わせればご希望のテストができそうです。
◆ピュアオーディオ向けHDDオーディオプレーヤーが欲しい!
最後にご紹介するのは、ガルドンさん(24歳)のご意見。
ずばり私の欲しいのは大容量HDDを搭載した、ピュアオーディオ(ハイエンドユーザー)向けのHDDプレーヤーです。HDDプレーヤーといいますとiPodが有名ですが、正直私はiPodにいまいち魅力を感じないのです。もちろん持ち運びや外出先で音楽を聴くという用途ではiPodがベストな製品かもしれませんが、こと自宅で徹底的に音楽を楽しもうと思うとスペック面でいまいちな点が多いと思います。私自身はiPodではなく別の会社のポータブルHDDプレーヤーを使っているのですが、iPodをオーディオマニア的視点で見ると二つの大きな不満があります。
まず1点目はデジタル出力ができないことです。現在ではCDを聴くにしてもDVDを見るにしてもデジタル出力が基本だと思います。一般的なAVアンプとプレーヤーを持っている人ならばほとんどの方は光にしろ同軸にしろ(i LinkやHDMI含む)デジタルで接続していると思います。
アナログの場合その性質上どうしても劣化が生じてしまいますし、ノイズ等の影響も受けやすいと思います。またCDにしろDVDにしろ元データがデジタルですので、DA→AD変換ロスも生じてしまいます。デジタル接続ならばそうした問題はほとんど回避することができます。
しかしここでiPodを見るとデジタル接続が出来ません。これでは元のデジタルデータの利点を生かすことができませんし、ピュアオーディオ的見地からみても音質という点では非常にマイナスです。これが私のiPodにたいする一番問題を感じるところです(技術的に不可能なことでは決してないはずなのでデジタル出力への対応をあらためて希望します)。
もう一点は、容量が少ない点です。現在のポータブルHDDプレーヤーの容量は最大でも60GB程度です。圧縮音声を利用するのならばこの容量でも少なくはないとは思いますが、やはりオーディオファンならば少しでも良い音で自分の大好きな音楽を聴きたいと思います。そう考えると最終的には無圧縮(WAVなど)音声に行き着くことになると思います。けれども無圧縮の場合、60GBでも1500曲程度が限界になってしまいます。
個人的には無圧縮で楽しむ場合、60GBでも少ない気がします。HDDレコーダーなどでは250GBや400GBが当たり前のことを考えるとこのくらいの容量が欲しいです。
ですのでピュアオーディオファン(でなくても音楽が好きな方)向けに徹底的に音質にこだわった、大容量HDD搭載&デジタル出力可能なオーディオプレーヤーが非常に欲しいです。
こうした製品が今一番実現して欲しい製品です。すでにハイエンドユーザー向けのAVアンプや一般的なプレーヤーはだいぶ充実してきているので、これからの時代に対応するHDDプレーヤーを強く希望します。
据え置き型ならば、ヤマハ「CDR-HD1500」(製品データベース)が、ご希望のスペックを満たしそうな気がします。HDDは20〜400GBまで自由に選択できますし、HDDへの録音はリニアPCMです。A/D、D/Aコンバーターは24ビットだから、再生時のクオリティもかなり高いでしょう。
もしポータブル機で250GB、400GBの容量ということになると、これはHDDの容量増大を待つしかないと思いますが、ポータブル機に搭載されるHDDサイズでこれだけの大容量を実現するのは、当分の間無理そうです。つなぎとして、Apple Losslessなど可逆圧縮のコーデックを使って、データ量を半分にするのはいかがでしょうか?
iPodとコンポのデジタル接続は、Dockコネクタを介してつなぐことのできるAVアンプやコンポが続々と登場しています。ただし、この動きがピュアオーディオ用のアンプまで広がることは、たしかに考えにくいです。あとは、光デジタル出力を備えた外付けDockがあればいいわけですね。探せばありそうな気もしますが…。
さて、AV編、オーディオ編と3回に分けてお届けしたこの企画。大好評につき、また改めて募集を行いたいと思います。次回掲載をお楽しみに!
(Phile-web編集部)