公開日 2007/05/23 17:00
【山之内 正の独HIGH ENDショーレポート】B&W、新600シリーズやSignature Diamondを出展
ミュンヘンのHIGH ENDショーに出展された各社の新製品のなかからその他の注目モデルをピックアップし、まとめて紹介する。
B&Wブランドのなかでロングランを続けてきた600シリーズ3が久々に全面的なモデルチェンジを受けて生まれ変わることになり、HIGH ENDショーで一斉に公開された。今回もラインナップの幅が広く、製品選びの自由度が高いことが特徴である。
一番コンパクトな686は13cmウーファーと25mm径のトゥイーターの組み合わせ。このスピーカーの価格は1本229ユーロ(約37,000円)とお手頃で、日本でも人気を博すことになりそうだ。
このベーシックモデルの上にひとまわり大きな685を用意し、さらにトールボーイタイプでとして3ウェイの683と684、センタースピーカーのHTM61とHMT62、サブウーファーASW608、ASW610という陣容でラインナップを構成する。
3ウェイの各モデルのユニットは、アルミ振動板とネオジウム磁気回路を搭載したノーチラストゥイーター、FSTケブラーを振動板に採用するミッドレンジ、アルミ/ケブラー/ペーパーのハイブリッドコーンというを採用したウーファーが基本構成。2ウェイモデルはFSTケブラーコーンユニットがウーファー帯域を受け持つ。そのほか、2段階に調整可能なポートプラグ、堅固なバイワイヤリング対応スピーカーターミナルなどをそなえ、使い勝手と音質改善の向上を狙っている。
従来の600シリーズ3の導入から数年を経ていることもあり、今回のモデルチェンジはかなり中身の濃いものとなっている。新規開発のユニットはもちろん、キャビネットについても基本構造やバスレフポート周辺の仕上げ、端子部など細部にわたって見直しが行われ、音質の追い込みを徹底している。グレードがこれまでに比べて1つ上がっているという印象を受けた。
そのほか、同社のブースでは日本でも昨年公開されたSignature Diamond(関連ニュース)を含む全ラインナップを揃え、恒例のライブ演奏を交えて活気のあるデモンストレーションが繰り広げられた。
(山之内 正)
山之内 正 プロフィール
神奈川県横浜市出身。東京都立大学理学部卒。在学時は原子物理学を専攻する。出版社勤務を経て、音楽の勉強のためドイツで1年間過ごす。帰国後より、デジタルAVやホームシアター分野の専門誌を中心に執筆。また年に数回、オペラ鑑賞のためドイツ、オーストリアへ渡航。音楽之友社刊の『グランドオペラ』にも執筆するなど、趣味の枠を越えてクラシック音楽の知識も深く、その視点はオーディオ機器の評論にも反映されている。
B&Wブランドのなかでロングランを続けてきた600シリーズ3が久々に全面的なモデルチェンジを受けて生まれ変わることになり、HIGH ENDショーで一斉に公開された。今回もラインナップの幅が広く、製品選びの自由度が高いことが特徴である。
一番コンパクトな686は13cmウーファーと25mm径のトゥイーターの組み合わせ。このスピーカーの価格は1本229ユーロ(約37,000円)とお手頃で、日本でも人気を博すことになりそうだ。
このベーシックモデルの上にひとまわり大きな685を用意し、さらにトールボーイタイプでとして3ウェイの683と684、センタースピーカーのHTM61とHMT62、サブウーファーASW608、ASW610という陣容でラインナップを構成する。
3ウェイの各モデルのユニットは、アルミ振動板とネオジウム磁気回路を搭載したノーチラストゥイーター、FSTケブラーを振動板に採用するミッドレンジ、アルミ/ケブラー/ペーパーのハイブリッドコーンというを採用したウーファーが基本構成。2ウェイモデルはFSTケブラーコーンユニットがウーファー帯域を受け持つ。そのほか、2段階に調整可能なポートプラグ、堅固なバイワイヤリング対応スピーカーターミナルなどをそなえ、使い勝手と音質改善の向上を狙っている。
従来の600シリーズ3の導入から数年を経ていることもあり、今回のモデルチェンジはかなり中身の濃いものとなっている。新規開発のユニットはもちろん、キャビネットについても基本構造やバスレフポート周辺の仕上げ、端子部など細部にわたって見直しが行われ、音質の追い込みを徹底している。グレードがこれまでに比べて1つ上がっているという印象を受けた。
そのほか、同社のブースでは日本でも昨年公開されたSignature Diamond(関連ニュース)を含む全ラインナップを揃え、恒例のライブ演奏を交えて活気のあるデモンストレーションが繰り広げられた。
(山之内 正)
山之内 正 プロフィール
神奈川県横浜市出身。東京都立大学理学部卒。在学時は原子物理学を専攻する。出版社勤務を経て、音楽の勉強のためドイツで1年間過ごす。帰国後より、デジタルAVやホームシアター分野の専門誌を中心に執筆。また年に数回、オペラ鑑賞のためドイツ、オーストリアへ渡航。音楽之友社刊の『グランドオペラ』にも執筆するなど、趣味の枠を越えてクラシック音楽の知識も深く、その視点はオーディオ機器の評論にも反映されている。