公開日 2007/06/13 16:23
ケーブルブランド探訪記(Harmonic Technology編その6「PRO-11Plus」)
第6回目は同社スピーカーケーブルの上位モデル「PRO-11Plus」を紹介する。
同モデルは前回紹介したPRO-9Plusよりもひとまわり線径の小さいタイプ。11AWG(2.304mm)のOCC Single Crystalを採用したシングルワイヤケーブルである。導電体を束にし、直径1インチの外装チューブに通し、それぞれは完全に絶縁されている。表面面積とコアのサイズの比率を最適化することで、いわゆる「スキン・エフェクト」を低減させ、「高域の細かな情報となめらかさを忠実に再現する」モデルとなっている。なおこちらもPRO-9Plusと同様、同一線材を使用したジャンパーケーブルも同時中である。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
「PRO-11 Plus」
【シングルのみ】\88,200(8FT)/\111,300(10FT)/\134,400(12FT)
【ジャンパーケーブル】\34,650(6インチ)
【仕様】
●キャパシタンス/foot: 48 pF
●インダクタンス/foot: 0.43 uH
●レジスタンス/foot: 0.002 Ohm
●端末:入力側、出力側それぞれ、6mmあるいは9mmスペードプラグまたはバナナプラグのいずれかを選択できる
【Harmonic Technologyについて】
1998年、サンディエゴに創立されたケーブル開発・製造メーカー。ケーブルの特徴は「OCC Single Crystal」という素材を導体に採用している点にある。これは物質の結晶レベルにおける障壁歪の発生を極限まで低減するもので、素材は冶金過程で硬度に純化され、これまでのどんなケーブルも達成し得なかった伝達速度を獲得している。ラインアップは、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブルからビデオケーブル、フォノケーブルまで多岐にわたっているが、全てのケーブルにこの「OCC Single Crystal」素材が用いられている。ただし同素材にはシングル・クリスタル・シルバー(銀)とシングル・クリスタル・カッパー(銅)の2種類が用意されているので、これらの組み合わせが製品のグレードを決定している部分が大きい。また、このシングル・クリスタル・シルバーとシングル・クリスタル・カッパーを独立してインシュレートさせる手法も同ブランドの大きな特徴。さらに、シルバーとコッパーの割合やケーブル内での空間レイアウト、インシュレーション効果も徹底的に追求している。コネクターはRCAのみフルテック製だが、その他に関しては完全、自社開発、生産。穏やかな気候に恵まれたサンディエゴの地で作り込まれた、科学と冶金技術の結晶ともいえるケーブルを開発している。
※ 編集部より
5月21日発売の最新号『オーディオアクセサリー125号』の重点アクセサリー研究では福田雅光氏と岩井喬氏による「RCAオーディオケーブル35モデル ダブルチェック」を掲載。もちろん同ブランドのケーブルも登場している。ぜひともお楽しみいただきたい。
同モデルは前回紹介したPRO-9Plusよりもひとまわり線径の小さいタイプ。11AWG(2.304mm)のOCC Single Crystalを採用したシングルワイヤケーブルである。導電体を束にし、直径1インチの外装チューブに通し、それぞれは完全に絶縁されている。表面面積とコアのサイズの比率を最適化することで、いわゆる「スキン・エフェクト」を低減させ、「高域の細かな情報となめらかさを忠実に再現する」モデルとなっている。なおこちらもPRO-9Plusと同様、同一線材を使用したジャンパーケーブルも同時中である。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
「PRO-11 Plus」
【シングルのみ】\88,200(8FT)/\111,300(10FT)/\134,400(12FT)
【ジャンパーケーブル】\34,650(6インチ)
【仕様】
●キャパシタンス/foot: 48 pF
●インダクタンス/foot: 0.43 uH
●レジスタンス/foot: 0.002 Ohm
●端末:入力側、出力側それぞれ、6mmあるいは9mmスペードプラグまたはバナナプラグのいずれかを選択できる
【Harmonic Technologyについて】
1998年、サンディエゴに創立されたケーブル開発・製造メーカー。ケーブルの特徴は「OCC Single Crystal」という素材を導体に採用している点にある。これは物質の結晶レベルにおける障壁歪の発生を極限まで低減するもので、素材は冶金過程で硬度に純化され、これまでのどんなケーブルも達成し得なかった伝達速度を獲得している。ラインアップは、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブルからビデオケーブル、フォノケーブルまで多岐にわたっているが、全てのケーブルにこの「OCC Single Crystal」素材が用いられている。ただし同素材にはシングル・クリスタル・シルバー(銀)とシングル・クリスタル・カッパー(銅)の2種類が用意されているので、これらの組み合わせが製品のグレードを決定している部分が大きい。また、このシングル・クリスタル・シルバーとシングル・クリスタル・カッパーを独立してインシュレートさせる手法も同ブランドの大きな特徴。さらに、シルバーとコッパーの割合やケーブル内での空間レイアウト、インシュレーション効果も徹底的に追求している。コネクターはRCAのみフルテック製だが、その他に関しては完全、自社開発、生産。穏やかな気候に恵まれたサンディエゴの地で作り込まれた、科学と冶金技術の結晶ともいえるケーブルを開発している。
※ 編集部より
5月21日発売の最新号『オーディオアクセサリー125号』の重点アクセサリー研究では福田雅光氏と岩井喬氏による「RCAオーディオケーブル35モデル ダブルチェック」を掲載。もちろん同ブランドのケーブルも登場している。ぜひともお楽しみいただきたい。