• ブランド
    特設サイト
公開日 2009/07/21 15:34

ミッドレンジが加わったディナウディオのカーオーディオSP「Esotar2」を聴いた!

情感の部分がより厚く、中域の心地よさを実感
岡本伸史(ハイエンドカーオーディオ誌主筆)
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ホームオーディオでも評価の高いディナウディオは、日本のカーオーディオ市場でもハイエンドスピーカーの分野において、着実にそのポジションを築きつつある。現行の「Esotar2シリーズ」は、カーオーディオやホームオーディオの垣根を取り払った音質で、車内における高品位オーディオ再生を期待されるスピーカーユニットだ。

その「Esotar2シリーズ」に、新たに11cm径のミッドレンジが加わった。これまでは、28oトゥイーターと17cmウーファーの2ウェイ構成に、30pのサブウーファーというラインアップだったが、ミッドレンジが加わったことで、ユーザーの好みや求める音質に合わせて2ウェイと3ウェイの使い分けを行えるようになった。

11cmミッドレンジの「Esotar2 430」の振動板は、ウーファーの「Esotar2 650」でも採用されているMSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)を採用し、ネオジウムマグネットを採用した強力な磁気回路によって、リニアなレスポンスを実現。フレームは、シリーズ共通の強固で軽量化を図ったデザインのアルミダイキャスト製を採用している。この「Esotar2 430」を搭載したデモカーが完成したという知らせを受けて、早速試聴させてもらったので報告しよう。

Esotar2 650 ¥115,500(税込・左右1ペア)。430と同素材の17cmの振動板のウーファーで、再生周波数特性は50Hz〜4kHzとワイドレンジ。110との組み合わせによる2ウェイシステムも構築可能

デモカーはトヨタ ハリアーで、メインユニットはパイオニアのデジタルハイエンドシステムを使用。Esotar2はネットワークのメーカー設定がないため、デジタルクロスオーバーで周波数分割を行っている。アンプはラックスマンのハイエンド6chアンプで、3ウェイの6chを1台のアンプで駆動する。サブウーファーは使用していないこともあって、システム自体は非常にシンプルとなり、クルマの機能を損なうことなくハイエンドシステムを構築している。

Esotar2ミッドレンジとウーファーが取り付けられたデモカードア部


メインユニットはデジタルシステム構築が可能な、パイオニアのDEX-P01IIとRS-P90XIIIの組み合わせを使用

パワーアンプは、マルチシステム構築を1台で行え、音質に定評のあるラックスマンのCM-6000を搭載している


Esotar2 110 ¥182,700(税込・左右1ペア)。28mmソフトドームのトゥイーターで、2kHz〜30kHzをフラットに再生する特性を持つ

Esotar2 430 ¥172.200(税込・左右1ペア)。11p径のミッドレンジユニットで、200Hz〜7kHzというワイドな帯域をカバーする
Esotar2は、トゥイーターの110をフロントガラス脇のAピラーに、ミッドレンジの430をドア上方のAピラー付近に埋め込んだ。この際、ウーファー側からの背圧の干渉を避けるため、制振材を巧みに使ってエンクロージャーを製作することなく、ドア内部のセパレート化を行っている。ウーファーはドア下方の純正位置にアウターバッフルを製作して設置した。

その音だが、430装着以前の2ウェイシステムの時に比べて、トゥイーターもウーファーも非常に余裕を感じさせる鳴りっぷりで、高域も低域も余韻がより美しい。試しにミッドレンジなしの2ウェイでのクリスオーバー設定でも鳴らしてもらったのだが、音の情報量、クリアさともに3ウェイが圧倒的に上で、オーディオ再生システムとしての完成度の高さを感じさせた。これはミッドレンジが追加されたことで、ウーファーもトゥイーターも、中域の再生負担から逃れることができたことで、振動板や磁気回路にかかる負担を減少させることができたことによるものだ。そのおかげで低域はベースの響きが濁らず、バスドラムもアタック時の皮の伸び部分も音として感じられる。

ミッドレンジとウーファーは振動板の素材が同じで、音色を合わせ込んであるため音のつながりが非常にいい。もともとEsotar2の再生音はリニアでクリア、それでいて情感に溢れているものだが、ミッドレンジが加わったことで、情感の部分がより厚くなり、音楽再生の醍醐味を十分に感じさせてくれるものとなっている。Esotar2 430は、カタログスペックでは200Hz〜7kHzをフラットに再生するとうたっているが、そのことを実感できる中域の心地よさを実感できる。

このデモカーは、7月25日、7月26日に東京の有明にある東京ビッグサイトで行われる、「モービル・エレクトロニクス・ショー」(公式サイト)に展示され、来場者も試聴できるとのこと。カーオーディオでのディナウディオのサウンドに興味がある方は、ぜひ足を運んで試聴をしてみていただきたい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ブラピとステイサム、賢いのはどっち?86カラットのダイヤを巡る予測不能のクライム・ムービー
2 JMGOの中核機が正統進化!4Kプロジェクター「N1S Pro 4K」は映画ファンの期待に応える完成度
3 ラックスマン「P-100 CENTENNIAL」レビュー!100周年記念“弩級”ヘッドホンアンプを各社ヘッドホンで聴く
4 Acoustune、日本刀のように “薄く、軽く、頑丈” なダイナミック型イヤホン「HS1900X SHINOGI -鎬-」
5 <ヘッドフォン祭>最上位DAPがポケットサイズに!「A&ultima SP3000M」/木と平面駆動にこだわる「SENDY AUDIO」登場
6 “駆けぬける歓び” を加速させる。B&Wのダイヤモンド・トゥイーター搭載、1200万超のBMW旗艦SUVの音質をチェック
7 多彩なコーデックと強力なANCで快適リスニング!「EarFun Air Pro 4」の充実機能と音質を体験
8 <ヘッドフォン祭>B&Wの新TWS「Pi8」「Pi6」“祭”初登場。ワイヤレスヘッドホンカラバリ一挙展示
9 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
10 有機ELテレビはパナソニック「TV-55Z95A」、ソニー「K-55XR80」など今夏新製品が急上昇 <AV製品売れ筋ランキング9月>
11/5 11:25 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX