公開日 2014/04/28 15:25
ステラ&ゼファン、春の新製品発表会でEINSTEINやCH「M1」など注目機を披露
TechDAS「AirForce Two」も披露
(株)ステラと(株)ゼファンは、4月27日に春の新製品発表会を開催。同社取扱いの輸入ブランドの新モデルを発表するとともに、TechDASブランドの新ターンテーブル「AirForce Two」についても改めて紹介した。
両社では今回の発表会を、「東京インターナショナルオーディオショウ」を待たずに紹介したい製品群をいち早く披露する場として位置づけている。4つのシステムを順次切り替え、2時間に渡って試聴デモを展開した。
■EINSTEINから100万円を切るプリメインアンプなど登場
EINSTEIN(アインシュタイン)からは、新プリメインアンプ「The Tune」が5月に発売される。同ブランドのエントリーモデルとなり、価格は98万円(税抜)と100万円を切った。
真空管アンプを多くラインナップする同ブランドだが、本機はEINSTEINとして20年以上ぶりとなるソリッドステート方式を採用する。ライン入力(RCA)は3端子、フォノ入力(RCA)は1端子。出力端子としてプリアウト出力も1端子(RCA)を備える。プリアウト端子はTape Out端子に設定変更も可能だ。
スピーカー端子はムンドルフ製のバインディングポスト×1。定格出力は80W/8Ω、130W/4Ω。S/N比は100dB以上。外形寸法は430W×150H×400Dmm、質量は13kg。リモコンも付属する。
同じくEINSTEINから、ステレオパワーアンプ「The Poweramp」も5月に発売される。同ブランドのリファレンスモデルで、価格は280万円(税抜)。「先行して発売されているプリアンプ『The Preamp』とベストマッチ」と説明している。
出力はハイブリッド方式 90W×2/8Ωで、フルバランス回路を搭載。入力端子はXLRとRCAで、スピーカー端子はWBT製のバインディングポスト×1。定格出力は90W/8Ω、140W/4Ω。S/N比は100dB以上。外形寸法は430W×170H×410Dmm、質量は21kg。
■VIVID audioの小型スピーカー「G4 GIYA」
今回の発表会では展示されていなかったが、VIVID audioの新スピーカー「G4 GIYA」が6月に発売開始することも発表された。ローレンス・ディッキー氏が設計するブランドの小型モデルで「新開発ローミッド・ドライバーにより小型化の限界を打ち破った」とする4ウェイ5スピーカー。
トゥイーターは26mm アルミ合金カテナリードーム、ミッドレンジは50mm アルミ合金カテナリードーム、ローミッドは新開発C100Sドライバー(アルミ合金ダイヤフラム)、ウーファーはC125Lウーファードライバー(アルミ合金ダイヤフラム)。周波数特性は36Hz〜36kHz(-6dB)、定格インピーダンスは6Ω。最大外形寸法は300W×1011H×460Dmm、質量は32kg。
■CH-PRECISIONからはモノパワーアンプ「M1」先行公開
CH PRECISIONからは、モノラルパワーアンプ「M1」が9月に発売されることが明らかにされ、モックアップが会場内に展示された。価格は未定だが、1,200〜1,300万円程度になるのではないか、とのことだ。
クラスAのフルディスクリート、ゼログローバルフィードバック設計を採用したパワーアンプ。A1で開発した技術をさらに洗練させ、特に出力段スーパーバイアス回路により、出力段の特性が周囲の温度に左右されず、常に一定を保つという。
電源は2200VAという大容量で、電源部は振動を抑えるためにサイレントブロックにマウント。コンデンサーは100,000μFの大型のものを4基搭載。
出力はモノラルモード時は200W/8Ω、バイアンプモード時は200W×2/8Ω、ブリッジモード時は700W/8Ω。外形寸法は440×440×266mm、質量は75kg。
■constellation audioから超弩級システム
constellation audioでは、超弩級のモノラルパワーアンプとステレオプリアンプがフィーチャーされた。いずれもすでに発売中のモデルとなる。
モノラルパワーアンプ「HERCULES II」は2,000万円(ペア/税抜)。電源部をさらに強化し、盤石のドライブ力を獲得したという。定格出力は1,000W/8Ω、1,500W/4Ω。THDは0.05%以下で、ダンピングファクターは150/8Ω。外形寸法は483W×330H×813Dmm、質量は125kg(台)。
ステレオプリアンプ「ALTAIR II plus」は、本体部と電源部だけでなく、新テクノロジーを搭載した「D.C.Filter」部もセットとしたハイエンドモデル。価格は980万円(ペア/税抜)。入力端子はXLR×4、RCA×4。出力端子はXLR×2、RCA×2となる。ほかにRec Out端子としてXLR×1、RCA×1を備える。
■Devialetの新ファームウェアが6月配布開始
Devialet 240/170/110については、新ファームウェア v6.1を6月に配布開始することが発表された。新ファームでは、温度マネージメントシステムを改良することで、発熱量がさらに減少。これにより出力アップと音質のさらなる改善が実現した。Devialet 110は110Wから120W、Devialet 170は170Wから200W、Devialet 240は240Wから250Wへ、それぞれ出力が向上する。
■TechDAS「AirForce Two」がいよいよ6月発売
独自ブランドのTechDASからは、ターンテーブルの新モデル「AirForce Two」が6月から順次出荷開始される。価格は当初280万円とアナウンスされていたが、最終的に330万円(税抜)に決定した。ステラグループ代表の西川英章氏は「初回の30台分の受注はすべて完了した。次回受注をこれから開始するところ」と、販売が好調であることを紹介した。
リファレンス機である「AirFoce One」のエアーテクノロジーを踏襲し、Oneと同等のAirベアリング+ディスク吸着メカニズムを採用したターンテーブル。4点支持によるサスペンションも新開発した。シャーシは高精度な鋳物を用い、プラッターは無垢アルミ材(A5056)から精密切削加工した、重量10kgのものを採用した。
西川代表は、AirForceシリーズの開発にあたり「世に出ている製品よりも圧倒的にS/N、ダイナミックレンジが良くなければならない」と目標を定めたとのこと。またワウフラッターが音質に及ぼす重要性についても言及し、これについても非常に低い数値に抑えたという。「海外の『Hi-Fi News』誌のレビューでは、アナログターンテーブルとしては例を見ないほどの高得点を獲得した。また、海外メディアはノイズなどを測定し、その結果を掲載するケースが多いが、これも他ブランドのハイエンドモデルに比べ、1桁あるいは2桁低いレベルを実現している」と完成度に自信を見せた。
■試聴デモは4システム
今回の発表会で再生デモが行われたのは4システム。まず1組目は、CH-PRECISIONのSACD/CDトラポ「D1」、D/Aコンバーター「C1」、外部電源ユニット「X1」を再生ソースとし、アンプはEINSTEINのプリ「The Preamp」とパワー「The Poweramp」を使用。スピーカーはAUDIO MACHINAの「THE PURE SYSTEM III」を組み合わせた。AUDIO MACHINAについては、「東京インターナショナルオーディオショウに向けて、NSCという新しい型番のものを作っている」という新情報も披露。ショウではそれを見せられるかもしれない、とした。
試聴デモの2組目は、スピーカーにOCEAN WAYのモニタースピーカー「MONTECITO」を使用。再生ソースは1組目と同じくCHのものを使い、アンプにはVIOLAの「CRESCENDO Pre」「CONCERTO Power」を用いた。
3組目のシステムはアナログソースの試聴デモを行った。ターンテーブルはもちろんTechDAS。これにConstellation Audioの超弩級プリアンプ「ALTAIR II plus」とパワーアンプ「HERCULES II」を組み合わせ、スピーカーには昨秋取扱いを再開したWilson Beneschのハイエンドモデルを使用した。
4組目は、TechDASのターンテーブルとアンプのConstellation Audioはそのままに、スピーカーをVIVID audioの「G1 GIYA」に変更。スピーカーによる音の違いも体験することができた。
両社では今回の発表会を、「東京インターナショナルオーディオショウ」を待たずに紹介したい製品群をいち早く披露する場として位置づけている。4つのシステムを順次切り替え、2時間に渡って試聴デモを展開した。
■EINSTEINから100万円を切るプリメインアンプなど登場
EINSTEIN(アインシュタイン)からは、新プリメインアンプ「The Tune」が5月に発売される。同ブランドのエントリーモデルとなり、価格は98万円(税抜)と100万円を切った。
真空管アンプを多くラインナップする同ブランドだが、本機はEINSTEINとして20年以上ぶりとなるソリッドステート方式を採用する。ライン入力(RCA)は3端子、フォノ入力(RCA)は1端子。出力端子としてプリアウト出力も1端子(RCA)を備える。プリアウト端子はTape Out端子に設定変更も可能だ。
スピーカー端子はムンドルフ製のバインディングポスト×1。定格出力は80W/8Ω、130W/4Ω。S/N比は100dB以上。外形寸法は430W×150H×400Dmm、質量は13kg。リモコンも付属する。
同じくEINSTEINから、ステレオパワーアンプ「The Poweramp」も5月に発売される。同ブランドのリファレンスモデルで、価格は280万円(税抜)。「先行して発売されているプリアンプ『The Preamp』とベストマッチ」と説明している。
出力はハイブリッド方式 90W×2/8Ωで、フルバランス回路を搭載。入力端子はXLRとRCAで、スピーカー端子はWBT製のバインディングポスト×1。定格出力は90W/8Ω、140W/4Ω。S/N比は100dB以上。外形寸法は430W×170H×410Dmm、質量は21kg。
■VIVID audioの小型スピーカー「G4 GIYA」
今回の発表会では展示されていなかったが、VIVID audioの新スピーカー「G4 GIYA」が6月に発売開始することも発表された。ローレンス・ディッキー氏が設計するブランドの小型モデルで「新開発ローミッド・ドライバーにより小型化の限界を打ち破った」とする4ウェイ5スピーカー。
トゥイーターは26mm アルミ合金カテナリードーム、ミッドレンジは50mm アルミ合金カテナリードーム、ローミッドは新開発C100Sドライバー(アルミ合金ダイヤフラム)、ウーファーはC125Lウーファードライバー(アルミ合金ダイヤフラム)。周波数特性は36Hz〜36kHz(-6dB)、定格インピーダンスは6Ω。最大外形寸法は300W×1011H×460Dmm、質量は32kg。
■CH-PRECISIONからはモノパワーアンプ「M1」先行公開
CH PRECISIONからは、モノラルパワーアンプ「M1」が9月に発売されることが明らかにされ、モックアップが会場内に展示された。価格は未定だが、1,200〜1,300万円程度になるのではないか、とのことだ。
クラスAのフルディスクリート、ゼログローバルフィードバック設計を採用したパワーアンプ。A1で開発した技術をさらに洗練させ、特に出力段スーパーバイアス回路により、出力段の特性が周囲の温度に左右されず、常に一定を保つという。
電源は2200VAという大容量で、電源部は振動を抑えるためにサイレントブロックにマウント。コンデンサーは100,000μFの大型のものを4基搭載。
出力はモノラルモード時は200W/8Ω、バイアンプモード時は200W×2/8Ω、ブリッジモード時は700W/8Ω。外形寸法は440×440×266mm、質量は75kg。
■constellation audioから超弩級システム
constellation audioでは、超弩級のモノラルパワーアンプとステレオプリアンプがフィーチャーされた。いずれもすでに発売中のモデルとなる。
モノラルパワーアンプ「HERCULES II」は2,000万円(ペア/税抜)。電源部をさらに強化し、盤石のドライブ力を獲得したという。定格出力は1,000W/8Ω、1,500W/4Ω。THDは0.05%以下で、ダンピングファクターは150/8Ω。外形寸法は483W×330H×813Dmm、質量は125kg(台)。
ステレオプリアンプ「ALTAIR II plus」は、本体部と電源部だけでなく、新テクノロジーを搭載した「D.C.Filter」部もセットとしたハイエンドモデル。価格は980万円(ペア/税抜)。入力端子はXLR×4、RCA×4。出力端子はXLR×2、RCA×2となる。ほかにRec Out端子としてXLR×1、RCA×1を備える。
■Devialetの新ファームウェアが6月配布開始
Devialet 240/170/110については、新ファームウェア v6.1を6月に配布開始することが発表された。新ファームでは、温度マネージメントシステムを改良することで、発熱量がさらに減少。これにより出力アップと音質のさらなる改善が実現した。Devialet 110は110Wから120W、Devialet 170は170Wから200W、Devialet 240は240Wから250Wへ、それぞれ出力が向上する。
■TechDAS「AirForce Two」がいよいよ6月発売
独自ブランドのTechDASからは、ターンテーブルの新モデル「AirForce Two」が6月から順次出荷開始される。価格は当初280万円とアナウンスされていたが、最終的に330万円(税抜)に決定した。ステラグループ代表の西川英章氏は「初回の30台分の受注はすべて完了した。次回受注をこれから開始するところ」と、販売が好調であることを紹介した。
リファレンス機である「AirFoce One」のエアーテクノロジーを踏襲し、Oneと同等のAirベアリング+ディスク吸着メカニズムを採用したターンテーブル。4点支持によるサスペンションも新開発した。シャーシは高精度な鋳物を用い、プラッターは無垢アルミ材(A5056)から精密切削加工した、重量10kgのものを採用した。
西川代表は、AirForceシリーズの開発にあたり「世に出ている製品よりも圧倒的にS/N、ダイナミックレンジが良くなければならない」と目標を定めたとのこと。またワウフラッターが音質に及ぼす重要性についても言及し、これについても非常に低い数値に抑えたという。「海外の『Hi-Fi News』誌のレビューでは、アナログターンテーブルとしては例を見ないほどの高得点を獲得した。また、海外メディアはノイズなどを測定し、その結果を掲載するケースが多いが、これも他ブランドのハイエンドモデルに比べ、1桁あるいは2桁低いレベルを実現している」と完成度に自信を見せた。
■試聴デモは4システム
今回の発表会で再生デモが行われたのは4システム。まず1組目は、CH-PRECISIONのSACD/CDトラポ「D1」、D/Aコンバーター「C1」、外部電源ユニット「X1」を再生ソースとし、アンプはEINSTEINのプリ「The Preamp」とパワー「The Poweramp」を使用。スピーカーはAUDIO MACHINAの「THE PURE SYSTEM III」を組み合わせた。AUDIO MACHINAについては、「東京インターナショナルオーディオショウに向けて、NSCという新しい型番のものを作っている」という新情報も披露。ショウではそれを見せられるかもしれない、とした。
試聴デモの2組目は、スピーカーにOCEAN WAYのモニタースピーカー「MONTECITO」を使用。再生ソースは1組目と同じくCHのものを使い、アンプにはVIOLAの「CRESCENDO Pre」「CONCERTO Power」を用いた。
3組目のシステムはアナログソースの試聴デモを行った。ターンテーブルはもちろんTechDAS。これにConstellation Audioの超弩級プリアンプ「ALTAIR II plus」とパワーアンプ「HERCULES II」を組み合わせ、スピーカーには昨秋取扱いを再開したWilson Beneschのハイエンドモデルを使用した。
4組目は、TechDASのターンテーブルとアンプのConstellation Audioはそのままに、スピーカーをVIVID audioの「G1 GIYA」に変更。スピーカーによる音の違いも体験することができた。