公開日 2015/09/01 11:00
デノン、11.2MHz DSD対応のUSB-DAC搭載SACDプレーヤー「DCD-SX11」。価格は36万円
USBメモリーやディスクもハイレゾ対応
デノンは11.2MHz DSD対応のUSB-DAC搭載を搭載した“11シリーズ”のSACDプレーヤー「DCD-SX11」を10月中旬より発売する。価格は360,000円(税抜)。同時に発表された本機と対になるプリメインアンプ「PMA-11SX」の詳細はこちら。
DCD-SX11は新開発の独自メカニズム「Advanced S.V.H. Mechanism」を搭載したSACDプレーヤー。11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMの再生に対応したUSB-DACを搭載。ディスク再生についてはSACD/CDに加えて、5.6MHz DSDや192kHz/24bit PCMの音楽ファイルを保存したデータディスクの再生にも対応する。DACをマスターとしてクロック供給を行いデジタル回路を正確に同期させる「DACマスター・クロック・デザイン」や、PCノイズを排除する「PC Pure Direct」も、旗艦モデル「DCD-SX1」から継承している。なお、SX11シリーズ共通の音作りの詳細や発表会の模様はPMA-SX11のニュースにて紹介している。
■新ドライブメカを搭載。USB-DACは11.2MHz DSD対応に進化
事前に開催されたプレス向け発表会では、DCD-SX11の設計を担当した出口昌利氏がその詳細について解説してくれた。出口氏は旗艦モデル「DCD-SX1」の設計も手がけているが、「DCD-SX11は、DCD-SX1の弟モデルや下位機種という位置付けで開発したのではありません。一見するとSX1に外見も似ていますが、その内容はむしろ大きく進化したと言っても過言ではありません」と紹介した。ちなみに出口氏はDCD-SX1の設計も担当している。
DCD-SX11はドライブメカから回路構成まで、全てゼロから一新して開発されたとのこと。この事実からも「DCD-SX1の弟機ではない」という言葉は頷ける。開発は昨年9月頃から開始され、約1年にわたって試作を繰り返してきた。
新開発のオリジナル・ドライブメカ「Advanced S.V.H. Mechanism」は、ステンレスと銅板を組み合わせて剛性を強化したトップパネル、アルミダイカスト製トレイ、1.6mm厚のスチールメカベースなどから構成。メカニズムの各パーツに目的に合わせて選択した異種素材を用いていることで、高質量による制振性の向上と共振点の分散化を行い、高レベルの制振性を実現している。また、メカを低重心化することでディスクの回転により内部から生じる振動を低減させ、さらには外部からの振動にも強い構造としている。
DCD-SX1と同様にUSB-DACを搭載するが、対応スペックが大幅に進化。新世代のUSB-DAC制御デバイスの開発により、DSDは最大11.2MHz、PCMは最大384 kHz/32bitの再生に対応した。DSDはASIOドライバーによるネイティブ再生とDoP再生の両方に対応。PCのクロックを使用せずにDCD-SX11のマスタークロックで制御を行うアシンクロナス伝送により、ジッターも抑制している。
■USBメモリーやデータディスクから5.6MHz DSDが再生可能
本機はCD、SACDの再生に加えて、PCM系ファイルおよびDSDファイルを焼いたデータディスク(DVD-R/-RW、DVD+R/+RWやCD-R/-R)の再生が可能だ。再生可能フォーマットは192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(DSF/DSDIFF)、320kbpsまでのAAC/MP3/WMA。ちなみに旗艦モデルDCD-SX1はデータディスクの再生には対応していなかった。
さらに背面のUSB-A端子から、USBメモリーなどのストレージに保存したハイレゾファイル再生に対応。対応フォーマットはデータディスクと同様で192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(DSF/DSDIFF)、320kbpsまでのAAC/MP3/WMA。なお、DCD-SX1のUSB-A端子によるファイル再生はAAC/MP3/WMAのみの対応で、この点も大きな進化と言える。USB-A端子からのiPod/iPhoneデジタル再生にも対応しており、再生と同時にiPod/iPhoneを充電することもできる
DCD-SX11は新開発の独自メカニズム「Advanced S.V.H. Mechanism」を搭載したSACDプレーヤー。11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMの再生に対応したUSB-DACを搭載。ディスク再生についてはSACD/CDに加えて、5.6MHz DSDや192kHz/24bit PCMの音楽ファイルを保存したデータディスクの再生にも対応する。DACをマスターとしてクロック供給を行いデジタル回路を正確に同期させる「DACマスター・クロック・デザイン」や、PCノイズを排除する「PC Pure Direct」も、旗艦モデル「DCD-SX1」から継承している。なお、SX11シリーズ共通の音作りの詳細や発表会の模様はPMA-SX11のニュースにて紹介している。
■新ドライブメカを搭載。USB-DACは11.2MHz DSD対応に進化
事前に開催されたプレス向け発表会では、DCD-SX11の設計を担当した出口昌利氏がその詳細について解説してくれた。出口氏は旗艦モデル「DCD-SX1」の設計も手がけているが、「DCD-SX11は、DCD-SX1の弟モデルや下位機種という位置付けで開発したのではありません。一見するとSX1に外見も似ていますが、その内容はむしろ大きく進化したと言っても過言ではありません」と紹介した。ちなみに出口氏はDCD-SX1の設計も担当している。
DCD-SX11はドライブメカから回路構成まで、全てゼロから一新して開発されたとのこと。この事実からも「DCD-SX1の弟機ではない」という言葉は頷ける。開発は昨年9月頃から開始され、約1年にわたって試作を繰り返してきた。
新開発のオリジナル・ドライブメカ「Advanced S.V.H. Mechanism」は、ステンレスと銅板を組み合わせて剛性を強化したトップパネル、アルミダイカスト製トレイ、1.6mm厚のスチールメカベースなどから構成。メカニズムの各パーツに目的に合わせて選択した異種素材を用いていることで、高質量による制振性の向上と共振点の分散化を行い、高レベルの制振性を実現している。また、メカを低重心化することでディスクの回転により内部から生じる振動を低減させ、さらには外部からの振動にも強い構造としている。
DCD-SX1と同様にUSB-DACを搭載するが、対応スペックが大幅に進化。新世代のUSB-DAC制御デバイスの開発により、DSDは最大11.2MHz、PCMは最大384 kHz/32bitの再生に対応した。DSDはASIOドライバーによるネイティブ再生とDoP再生の両方に対応。PCのクロックを使用せずにDCD-SX11のマスタークロックで制御を行うアシンクロナス伝送により、ジッターも抑制している。
■USBメモリーやデータディスクから5.6MHz DSDが再生可能
本機はCD、SACDの再生に加えて、PCM系ファイルおよびDSDファイルを焼いたデータディスク(DVD-R/-RW、DVD+R/+RWやCD-R/-R)の再生が可能だ。再生可能フォーマットは192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(DSF/DSDIFF)、320kbpsまでのAAC/MP3/WMA。ちなみに旗艦モデルDCD-SX1はデータディスクの再生には対応していなかった。
さらに背面のUSB-A端子から、USBメモリーなどのストレージに保存したハイレゾファイル再生に対応。対応フォーマットはデータディスクと同様で192kHz/24bitまでのWAV/AIFF/FLAC、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(DSF/DSDIFF)、320kbpsまでのAAC/MP3/WMA。なお、DCD-SX1のUSB-A端子によるファイル再生はAAC/MP3/WMAのみの対応で、この点も大きな進化と言える。USB-A端子からのiPod/iPhoneデジタル再生にも対応しており、再生と同時にiPod/iPhoneを充電することもできる
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