公開日 2015/09/08 14:29
尾崎豊のアナログレコード9枚組BOX『RECORDS : YUTAKA OZAKI』限定発売
『誕生』『放熱への証』を初アナログ化
ソニーミュージックは、歌手・尾崎豊の生誕50周年記念タイトルとして、オリジナルアルバムのアナログレコード盤6アイテム・9枚組を収録したBOXセット『RECORDS : YUTAKA OZAKI』を、11月25日にリリースする。
2015年11月29日の尾崎豊生誕50年を記念して企画されたアナログBOXセット。オリジナルアルバム『十七歳の地図』『回帰線』『壊れた扉から』『街路樹』『誕生』『放熱への証』の6作品を収録する。なお『十七歳の地図』『回帰線』『壊れた扉から』『街路樹』の4作はアナログ復刻盤で、『誕生』『放熱への証』の2作については今回が初アナログ化となる(共に重量盤)。
製品は三方背スペシャルボックス仕様。ジャケットは1stアルバム『十七歳の地図』で使われていた、壁から飛び降りる写真の全景を使用している。デザインを担当したのは、公式全作品の写真撮影・デザインを手がけてきた田島照久。この写真は田島氏が、尾崎豊との初めての撮影時で写したもので、当時の撮影の模様を伺い知ることができる。“尾崎豊の原点”ともいえるような貴重なデザインだ。
今回Phile-webでは、リアルタイムで尾崎豊の音楽に親しんだHMV record shop 渋谷の竹野氏に、本作の魅力・聴きどころを伺ってみた。
◇
初めて尾崎豊を聴いたのは、従姉に『回帰線』をダビングしてもらったカセットテープだったという竹野氏。「小学4年生の頃、歌詞の意味も分からずに良く聴いていました」と、その思い出を語る。「そのあと『十七歳の地図』のカセットも入手しました。そんな感じで、個人的には初期2作にすごく思い入れがあるんです。また、尾崎豊が亡くなったのは92年でしたが、私の通っていた高校のすぐ横で葬儀が営まれていたという思い出もあって。その直後の遺作となった『放熱への証』も良く聴きましたよ」。そのため、竹野氏は尾崎豊の歌声を聴くと、初期の楽曲では小学生の頃、後期の楽曲では高校生の頃を思い出すという。
そんな“尾崎豊への強い思い入れ”を持つ竹野氏に、今回のアナログBOXのレコードを試聴して頂き、感想を伺ってみた。「今回のアナログ盤は、全体的に中域から低域にかけての音が強い印象で、CDとの違いが分かりやすいですね。各楽器の輪郭もはっきりしています」。特に「“I LOVE YOU”や“シェリー”、“FORGET-ME-NOT”のようなミッドテンポやバラードの曲は、より奥行きを感じる臨場感のあるサウンドになっています。音量をできる限り大きくするか、ヘッドホンで良く聴いてみて欲しいなと思います」と力説する。
今回が初のアナログ化となる『誕生』と『放熱への証』についてはどうだろうか。「『誕生』は3枚組LPで、“ロザーナ”、“永遠の胸”、“きっと忘れない”などがアナログで聴けるというだけでも、個人的には嬉しくなります。『放熱への証』も何百回も聴いたはずの作品なのに、アナログで聴いたら音が立体的で、尾崎豊が近くで歌っているかのような雰囲気を新鮮に感じることができました」と、初アナログ化による楽曲の魅力も分析して下さった。
また、BOXのジャケット写真についても「『十七歳の地図』のデザイン前の“ネタばれ”的なリアルな写真で良いですね」と、ファンならではのコメント。そして「6タイトル・9枚組はかなりのボリュームですが、ジャケット、盤面も含めて作品として素晴らしく、長く聴ける作品だと思います」と太鼓判を推す。『RECORDS : YUTAKA OZAKI』は、CDとはまた違う“アナログならでは”の尾崎豊楽曲の魅力を体験できる、特にファンには注目のタイトルということが伺える。
なお、同じく生誕50周年記念タイトルとして、1stアルバム『十七歳の地図』がカセットテープで復刻リリースされることも発表されている(関連ニュース)。尾崎豊生誕50周年の節目に、「レコード」「カセット」という2種類のアナログメディアで、改めてその魅力を体験するのも面白いだろう。
アナログ盤BOXセット『RECORDS : YUTAKA OZAKI』収録内容の詳細は以下の通り。
■『RECORDS:YUTAKA OZAKI』(アナログ品番:SRJL-1100〜1108)
『十七歳の地図』
sideA
M-1.「街の風景」
M-2.「はじまりさえ歌えない」
M-3.「I LOVE YOU」
M-4.「ハイスクールRock'n'Roll」
M-5.「15の夜」
sideB
M-6.「十七歳の地図」
M-7.「愛の消えた街」
M-8.「OH MY LITTLE GIRL」
M-9.「傷つけた人々へ」
M-10.「僕が僕であるために」
『回帰線』
sideA
M-1.「Scrambling Rock'n'Roll」
M-2.「Bow!」
M-3.「Scrap Alley」
M-4.「ダンスホール」
M-5.「卒業」
sideB
M-6.「存在」
M-7.「坂の下に見えたあの街に」
M-8.「群衆の中の猫」
M-9.「Teenage Blue」
M-10.「シェリー」
『壊れた扉から』
sideA
M-1.「路上のルール」
M-2.「失くした1/2」
M-3.「Forget-me-not」
M-4.「彼」
M-5.「米軍キャンプ」
sideB
M-6.「Freeze Moon」
M-7.「Driving All Night」
M-8.「ドーナツ・ショップ」
M-9.「誰かのクラクション」
『街路樹』
sideA
M-1.「核 (CORE)」
M-2.「・ISM」
M-3.「LIFE」
M-4.「時」
sideB
M-5.「COLD WIND」
M-6.「紙切れとバイブル」
M-7.「遠い空」
M-8.「理由」
M-9.「街路樹」
『誕生』(3枚組)
DISC1 sideA
M-1.「LOVE WAY」
M-2.「KISS」
M-3.「黄昏ゆく街で」
M-4.「ロザーナ」
DISC1 sideB
M-5.「RED SHOES STORY」
M-6.「銃声の証明」
M-7.「LONELY ROSE」
DISC2 sideA
M-8.「置き去りの愛」
M-9.「COOKIE」
M-10.「永遠の胸」
DISC2 sideB
M-1.「FIRE」
M-2.「レガリテート」
M-3.「虹」
M-4.「禁猟区」
DISC3 sideA
M-5.「COLD JAIL NIGHT」
M-6.「音のない部屋」
M-7.「風の迷路」
DISC3 sideB
M-8.「きっと忘れない」
M-9.「MARRIAGE」
M-10.「誕生」
『放熱への証』(2枚組)
DISC1 sideA
M-1.「汚れた絆」
M-2.「自由への扉」
M-3.「Get it down」
DISC1 sideB
M-4.「優しい陽射し」
M-5.「贖罪」
M-6.「ふたつの心」
DISC2 sideA
M-7.「原色の孤独」
M-8.「太陽の瞳」
M-9.「Monday morning」
DISC2 sideB
M-10.「闇の告白」
M-11.「Mama, say good-bye」
販売価格は25,000円(税込)。完全生産限定盤となり、既に予約受付を開始している(事前予約はこちら)。
2015年11月29日の尾崎豊生誕50年を記念して企画されたアナログBOXセット。オリジナルアルバム『十七歳の地図』『回帰線』『壊れた扉から』『街路樹』『誕生』『放熱への証』の6作品を収録する。なお『十七歳の地図』『回帰線』『壊れた扉から』『街路樹』の4作はアナログ復刻盤で、『誕生』『放熱への証』の2作については今回が初アナログ化となる(共に重量盤)。
製品は三方背スペシャルボックス仕様。ジャケットは1stアルバム『十七歳の地図』で使われていた、壁から飛び降りる写真の全景を使用している。デザインを担当したのは、公式全作品の写真撮影・デザインを手がけてきた田島照久。この写真は田島氏が、尾崎豊との初めての撮影時で写したもので、当時の撮影の模様を伺い知ることができる。“尾崎豊の原点”ともいえるような貴重なデザインだ。
今回Phile-webでは、リアルタイムで尾崎豊の音楽に親しんだHMV record shop 渋谷の竹野氏に、本作の魅力・聴きどころを伺ってみた。
初めて尾崎豊を聴いたのは、従姉に『回帰線』をダビングしてもらったカセットテープだったという竹野氏。「小学4年生の頃、歌詞の意味も分からずに良く聴いていました」と、その思い出を語る。「そのあと『十七歳の地図』のカセットも入手しました。そんな感じで、個人的には初期2作にすごく思い入れがあるんです。また、尾崎豊が亡くなったのは92年でしたが、私の通っていた高校のすぐ横で葬儀が営まれていたという思い出もあって。その直後の遺作となった『放熱への証』も良く聴きましたよ」。そのため、竹野氏は尾崎豊の歌声を聴くと、初期の楽曲では小学生の頃、後期の楽曲では高校生の頃を思い出すという。
そんな“尾崎豊への強い思い入れ”を持つ竹野氏に、今回のアナログBOXのレコードを試聴して頂き、感想を伺ってみた。「今回のアナログ盤は、全体的に中域から低域にかけての音が強い印象で、CDとの違いが分かりやすいですね。各楽器の輪郭もはっきりしています」。特に「“I LOVE YOU”や“シェリー”、“FORGET-ME-NOT”のようなミッドテンポやバラードの曲は、より奥行きを感じる臨場感のあるサウンドになっています。音量をできる限り大きくするか、ヘッドホンで良く聴いてみて欲しいなと思います」と力説する。
今回が初のアナログ化となる『誕生』と『放熱への証』についてはどうだろうか。「『誕生』は3枚組LPで、“ロザーナ”、“永遠の胸”、“きっと忘れない”などがアナログで聴けるというだけでも、個人的には嬉しくなります。『放熱への証』も何百回も聴いたはずの作品なのに、アナログで聴いたら音が立体的で、尾崎豊が近くで歌っているかのような雰囲気を新鮮に感じることができました」と、初アナログ化による楽曲の魅力も分析して下さった。
また、BOXのジャケット写真についても「『十七歳の地図』のデザイン前の“ネタばれ”的なリアルな写真で良いですね」と、ファンならではのコメント。そして「6タイトル・9枚組はかなりのボリュームですが、ジャケット、盤面も含めて作品として素晴らしく、長く聴ける作品だと思います」と太鼓判を推す。『RECORDS : YUTAKA OZAKI』は、CDとはまた違う“アナログならでは”の尾崎豊楽曲の魅力を体験できる、特にファンには注目のタイトルということが伺える。
なお、同じく生誕50周年記念タイトルとして、1stアルバム『十七歳の地図』がカセットテープで復刻リリースされることも発表されている(関連ニュース)。尾崎豊生誕50周年の節目に、「レコード」「カセット」という2種類のアナログメディアで、改めてその魅力を体験するのも面白いだろう。
アナログ盤BOXセット『RECORDS : YUTAKA OZAKI』収録内容の詳細は以下の通り。
■『RECORDS:YUTAKA OZAKI』(アナログ品番:SRJL-1100〜1108)
『十七歳の地図』
sideA
M-1.「街の風景」
M-2.「はじまりさえ歌えない」
M-3.「I LOVE YOU」
M-4.「ハイスクールRock'n'Roll」
M-5.「15の夜」
sideB
M-6.「十七歳の地図」
M-7.「愛の消えた街」
M-8.「OH MY LITTLE GIRL」
M-9.「傷つけた人々へ」
M-10.「僕が僕であるために」
『回帰線』
sideA
M-1.「Scrambling Rock'n'Roll」
M-2.「Bow!」
M-3.「Scrap Alley」
M-4.「ダンスホール」
M-5.「卒業」
sideB
M-6.「存在」
M-7.「坂の下に見えたあの街に」
M-8.「群衆の中の猫」
M-9.「Teenage Blue」
M-10.「シェリー」
『壊れた扉から』
sideA
M-1.「路上のルール」
M-2.「失くした1/2」
M-3.「Forget-me-not」
M-4.「彼」
M-5.「米軍キャンプ」
sideB
M-6.「Freeze Moon」
M-7.「Driving All Night」
M-8.「ドーナツ・ショップ」
M-9.「誰かのクラクション」
『街路樹』
sideA
M-1.「核 (CORE)」
M-2.「・ISM」
M-3.「LIFE」
M-4.「時」
sideB
M-5.「COLD WIND」
M-6.「紙切れとバイブル」
M-7.「遠い空」
M-8.「理由」
M-9.「街路樹」
『誕生』(3枚組)
DISC1 sideA
M-1.「LOVE WAY」
M-2.「KISS」
M-3.「黄昏ゆく街で」
M-4.「ロザーナ」
DISC1 sideB
M-5.「RED SHOES STORY」
M-6.「銃声の証明」
M-7.「LONELY ROSE」
DISC2 sideA
M-8.「置き去りの愛」
M-9.「COOKIE」
M-10.「永遠の胸」
DISC2 sideB
M-1.「FIRE」
M-2.「レガリテート」
M-3.「虹」
M-4.「禁猟区」
DISC3 sideA
M-5.「COLD JAIL NIGHT」
M-6.「音のない部屋」
M-7.「風の迷路」
DISC3 sideB
M-8.「きっと忘れない」
M-9.「MARRIAGE」
M-10.「誕生」
『放熱への証』(2枚組)
DISC1 sideA
M-1.「汚れた絆」
M-2.「自由への扉」
M-3.「Get it down」
DISC1 sideB
M-4.「優しい陽射し」
M-5.「贖罪」
M-6.「ふたつの心」
DISC2 sideA
M-7.「原色の孤独」
M-8.「太陽の瞳」
M-9.「Monday morning」
DISC2 sideB
M-10.「闇の告白」
M-11.「Mama, say good-bye」
販売価格は25,000円(税込)。完全生産限定盤となり、既に予約受付を開始している(事前予約はこちら)。