公開日 2016/11/12 11:49
<大阪ハイエンド>マージング「NADAC Player」日本初展示。Roon Serverにもなる多機能モデル
正式発表前に披露
昨日11月11日(金)より明日11月13日(日)まで大阪のハートンホテル心斎橋にて開催されている「大阪ハイエンドオーディオショウ2016」(公式サイト)。この秋発表の新製品が登場し大きな注目を集めているが、なかには国内初披露の注目機も登場している。
エレクトリのブースでは、マージングのNADACの最新バージョンとなる「NADAC Player」が参考出展されている。
もともとNADACを手がけるマージングは、DAW(デジタルオーディオワークステーション)システムであるPyramix Systemを手がける企業だ。現在、デジタルオーディオ市場ではDSDフォーマットが大きな注目を集めているが、その源流には最大でDSD256までのレコーディングを可能にしたPyramixの存在が大きく影響している。
Pyramixは数々の高音質レーベルがこぞって採用するなど、サウンド面でも高い評価を集めているDAWソリューションだが、NADACはそんな同社の技術を投入した初のコンシューマー機として大きな注目を集めたことは記憶に新しい。
大阪ハイエンドオーディオショウの会場で参考出展されているNADAC Playerは、実はまだ正式発表されていない製品。正式発表は来年年始にアメリカ・ラスベガスで開催されるCESが予定されている。本会場では、ひと足先にそのサウンドを体験することができる。
NADAC Playerの最大の注目は、内部にLinux/ALSAによるOSを搭載したことだ。そして昨今世界的に注目を集めているプレーヤーアプリケーション、Roonがインストールされたことも特筆したい。現時点ではまだまだ数が限られるRoon Serverにも対応するRoon Core機となっている。
NADACの伝送プロトコルには、Ravvenaという、マージングのPyramix Systemでも採用される大容量伝送を可能としたAudio Over IPフォーマットが採用されていたが、基本的にはこれはNADAC Playerでも踏襲している。Roon Coreとして再生した場合は、ALSA直前までをRoon Endpointとして動作させ、Roonの伝送プロコトルであるRAATで伝送。それ以降はRavennaへコンバートされてデジタル変換される仕組みとなっている。
今回の同ショウに際して来日している本機の開発責任者、Dominique Brulhart氏は「私達がRavennaにここまでこだわる理由は、フォーマットとして優れているからです」と語る。また「今後マージングが考えるエコシステムを実現する際に、やはりRavennaでなければ実現できないことがあるんです」と話すなど、NADACを中心とした今後のさらなる発展を示唆した。
Roon Coreとしての機能を追加したNADAC Playerでは、本機そのものをRoonCore & RoonReadyとして動作させることはもちろんのこと、RoonServer単体機として、またRoonReady単体機として使用することもできる。今回の大阪ハイエンドオーディオショウのデモでは、もう一台NADACを用意し、本機をRoonServerとして起動させて行われている。
ちなみにRoonServerとして機能させる場合は、背面のUSB(Aタイプ)端子へ外付けHDDを接続して使用することが基本的な使い方。また内部にはストレージを直接マウントできるスペースも設け、マージングの保証対象から外れるものの、任意でHDDやSSDをマウントすることも可能だ。
なおNADACに関する話題としては、DELAやオーレンダーなどのストレージ搭載機との接続をサポートしたことも見逃せない。この話題も含め、今回のBrulhart氏の来日に際し、今後のマージングの展開をインタビューで聞くことができた。後日、追ってレポートしたい。
エレクトリのブースでは、マージングのNADACの最新バージョンとなる「NADAC Player」が参考出展されている。
もともとNADACを手がけるマージングは、DAW(デジタルオーディオワークステーション)システムであるPyramix Systemを手がける企業だ。現在、デジタルオーディオ市場ではDSDフォーマットが大きな注目を集めているが、その源流には最大でDSD256までのレコーディングを可能にしたPyramixの存在が大きく影響している。
Pyramixは数々の高音質レーベルがこぞって採用するなど、サウンド面でも高い評価を集めているDAWソリューションだが、NADACはそんな同社の技術を投入した初のコンシューマー機として大きな注目を集めたことは記憶に新しい。
大阪ハイエンドオーディオショウの会場で参考出展されているNADAC Playerは、実はまだ正式発表されていない製品。正式発表は来年年始にアメリカ・ラスベガスで開催されるCESが予定されている。本会場では、ひと足先にそのサウンドを体験することができる。
NADAC Playerの最大の注目は、内部にLinux/ALSAによるOSを搭載したことだ。そして昨今世界的に注目を集めているプレーヤーアプリケーション、Roonがインストールされたことも特筆したい。現時点ではまだまだ数が限られるRoon Serverにも対応するRoon Core機となっている。
NADACの伝送プロトコルには、Ravvenaという、マージングのPyramix Systemでも採用される大容量伝送を可能としたAudio Over IPフォーマットが採用されていたが、基本的にはこれはNADAC Playerでも踏襲している。Roon Coreとして再生した場合は、ALSA直前までをRoon Endpointとして動作させ、Roonの伝送プロコトルであるRAATで伝送。それ以降はRavennaへコンバートされてデジタル変換される仕組みとなっている。
今回の同ショウに際して来日している本機の開発責任者、Dominique Brulhart氏は「私達がRavennaにここまでこだわる理由は、フォーマットとして優れているからです」と語る。また「今後マージングが考えるエコシステムを実現する際に、やはりRavennaでなければ実現できないことがあるんです」と話すなど、NADACを中心とした今後のさらなる発展を示唆した。
Roon Coreとしての機能を追加したNADAC Playerでは、本機そのものをRoonCore & RoonReadyとして動作させることはもちろんのこと、RoonServer単体機として、またRoonReady単体機として使用することもできる。今回の大阪ハイエンドオーディオショウのデモでは、もう一台NADACを用意し、本機をRoonServerとして起動させて行われている。
ちなみにRoonServerとして機能させる場合は、背面のUSB(Aタイプ)端子へ外付けHDDを接続して使用することが基本的な使い方。また内部にはストレージを直接マウントできるスペースも設け、マージングの保証対象から外れるものの、任意でHDDやSSDをマウントすることも可能だ。
なおNADACに関する話題としては、DELAやオーレンダーなどのストレージ搭載機との接続をサポートしたことも見逃せない。この話題も含め、今回のBrulhart氏の来日に際し、今後のマージングの展開をインタビューで聞くことができた。後日、追ってレポートしたい。