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公開日 2017/01/08 21:42

<CES>AKM、スマホ/DAP向けハイエンドDAC「AK4492」展示。すでに量産開始

ノイズ抑制シート「PULSHUT」も
編集部:風間雄介
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すでにお伝えした通り、旭化成エレクトロニクス(AKM)は、CES2017にあわせ、スマホやDAPなどポータブルデバイス向けのハイエンドD/Aコンバーター「AK4492」、ヘッドホンアンプ「AK4205」、低ノイズLDO「AK1110」をリリースした。

今回のCESで同社は、オーディオメーカーがひしめくベネチアンホテルのスイートルームにブースを構え、実際のチップを展示している。

AK4492などを搭載した基板

なお、これらの3製品は、すでに量産を開始しているとのこと。「現段階ではまだ、どの製品にご採用いただくかお知らせすることができない」(同社説明員)とのことだが、対応製品の登場は意外と早そうだ。

まず注目なのは2chオーディオDAC「AK4492」だ。デジタル入力は最大768MHz PCMと11.2MHz DSDに対応している。

中央左の大きく真っ黒なチップがAK4492

同社は、据え置き用の最上位DACとして「AK4497」を発売している。すでにLINNの新KLIMAX DSなど、同DACを搭載した製品が出始めている。

AK4497も紹介していた

AK4497を搭載した音質評価用機材

今回のAK4492は、そのAK4497の開発で培った技術やノウハウも活用しながら、ポータブル用DACとして業界最高水準の性能実現を目指した製品。

VELVET SOUNDテクノロジーと同社のオーディオ専用プロセスにより、ポータブル用DACとして業界最高水準の低歪特性となるTHD+N: -115dBとS/N比 127dBを実現。また低消費電力を両立している。さらに従来品のAK4490より小型化し、パッケージは96ピン、5.64mm×5.64mmに収めている点も特徴だ。

またAK4492では、信号の電圧が振幅した場合にも抵抗値が低いままで変わらないという特徴も持つ。これもまた音質向上に寄与している。


ヘッドホンアンプ「AK4205」は、アナログスイッチを内蔵した低ノイズ/低歪みのステレオヘッドホンアンプ。S/N比は125dB、全高調波歪率はTHD+N:-118dB@32Ω / -120dB@600Ω。スイッチはハイファイオーディオ/コーデックスイッチ、ポップ&クリックノイズフリースイッチを内蔵。

パッケージは小型の36-pin QFNを採用。サイズは5mm×5mm。ゲイン設定抵抗やLPFを内蔵することで実装面積を大幅に削減したとしている。

「AK1110」はLD01 2μVrms/LD02 1μVrms 10Hz〜100kHzという低ノイズと、LD01 83dB/LD02 100dBという高PSRR特性を実現した2出力の飽和レギュレーター。出力レンジは6V〜14V。

パッケージはヒートシンク付小型PLP10-2725を採用。サイズは2.7mm×2.5mm×0.6mm。ノイズ干渉が懸念されるVREFとVDDラインを1チップで分離することで、高音質を実現するという。

これらの製品の中から、たとえばDACだけを採用するなどということももちろん可能だが、同社ではこれらにクロック「AK8157A」を組み合わせてシステムを作ることで、究極のポータブルハイファイソリューションが実現すると紹介。トータルシステムとして訴求していた。

3製品のスペック

トータルシステムソリューションとして紹介

もう一つ、旭化成は「PULSHUT」という製品を紹介していた。これは、薄型・軽量でありながら、不要電磁波などをシャットアウトできるノイズ抑制シート。柔軟性に優れ、凹凸がある面などでも貼り付けられる点も特徴となる。さらに非磁性シートなので、磁性体の影響を受ける部品の周りにも使用できる。

ノイズ抑制シート「PULSHUT」

もともと電子機器の放射ノイズ抑制や自己干渉防止によるアンテナ受信感度アップなどを想定用途として開発されたものだが、AV機器/オーディオ機器に使っても効果があると同社ではアピールする。

AV機器ではすでに、エイム電子のHDMIケーブルや、OPPOの BDプレーヤーなどに採用されており、今後はオーディオ機器やアクセサリーへの採用もねらう。製品の種類や用途によって様々な使い方ができる製品として訴求していく。

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