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公開日 2022/05/12 19:44

KEF、フロア型ワイヤレススピーカー「LS60 Wireless」。旗艦モデル「BLADE」の技術を応用

創立60周年モデル、今秋発売予定
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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KEFは、ブランド創立60周年を記念して、フロア型ワイヤレススピーカー「LS60 Wireless」を発表した。2022年秋発売予定で、価格は880,000円(ペア/税込)。カラーはロイヤルブルー、ミネラルホワイト、チタニウムグレーの3種類。

KEF「LS60 Wireless」。左からロイヤルブルー、ミネラルホワイト、チタニウムグレー

従来モデル「LS50 Wireless II」と同等のW2ワイヤレスプラットフォームを採用。Wi-Fi、AirPlay2、Google Chromecast、Bluetooth4.2、UPnP再生などに対応する。また、KEF Connectアプリを通じてAmazon Music、Qobuz、Deezerといったストリーミングサービスを利用可能。またSpotify Connect、Tidal Connectにも対応し、Roon Readyとしても使用できる。

数多くのストリーミングサービスやインターネットラジオ等に対応する

フロントには専用設計された第12世代Uni-Qドライバーを、左右の面には2組の135mm径Uni-Coreバスドライバーを搭載する。Uni-Coreバスドライバーは、背中合わせにマウントされており、左右の力をキャンセルしてキャビネット振動を排除する設計とされている。

「LS60 Wireless」の設置イメージ。スピーカー本体部分は横幅13cmというスリムデザインも特徴

第12世代Uni-Qドライバーは、高域の19mm径のアルミニウムドームと中域の100mm径アルミニウムコーンで構成。高域側のドライバーには「Metamaterial Absorption Technology(MAT)」を搭載しており、ドライバー背面からの不要ノイズの99%を吸収し、歪を排除したピュアで自然なサウンドを実現するとしている。

フラグシップスピーカー「BLADE」の技術を応用したシングル・アペアレント・ソース・テクノロジーを搭載。この技術は、低域、中域、高域が1つの点から放射される点音源の音響的理想を実現することを目的として開発されたもので、「広い範囲に渡る非常に正確な原音再生サウンド」を説明される。

LS60 Wirelessは、RJ-45のイーサネット端子のほか、HDMI(eARC対応)とOptical(光デジタル)、Coaxialのデジタル入力端子を搭載。またアナログ入力としてRCAを1系統と、サブウーファー出力も1系統搭載する。デジタル入力では、最大384kHz/24bitのハイレゾ音源を再生可能で、DSDやMQAデコードにも対応する。

「LS60 Wireless」の背面端子。eARC対応のHDMI端子を持つことも特徴

なお、左右のスピーカーはワイヤレスまたは有線(LANケーブル)で接続できる。ワイヤレスの場合は低遅延のSmart Wirelessスピーカーインターコネクトを使用し全てのソースを最大96kHz/24bitに変換、有線の場合は最大192kHz/24bitまで対応する。

各スピーカーに対し、高・中・低音域専用のアンプを搭載。高域はAB級アンプ、中域・低域はD級アンプをカスタマイズして採用したハイブリッド構成により、合計1,400Wのパワフルな出力を実現する。

また、バックパネルと台座には冷却機構が組み込まれており、十分な空気循環を行うことでオーバーヒートすることなくパフォーマンスを発揮できるよう設計されているという。

デザインは、「LSX」に続きマイケル・ヤングとKEFプロダクトデザインチームが担当。アイコニックなスリムデザインと合わせ、「HiFiサウンドの未来を追求」したスピーカーとしている。

サイズは212W×1,090H×394Dmm(台座込み)、質量は62.4kg。周波数特性は26Hz - 36kHz、周波数応答は31Hz - 24kHz、最大出力は111dBとなっている。

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