• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/08/19 11:09

「EISA AWARD 2022-2023」発表! “ミニマルで高音質なシステム”、新世代を象徴する製品が選出

世界の専門メディアによるアワード
抄訳:ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
1982年に欧州の専門誌によって設立された団体EISA(Expert Imaging and Sound Association)による、優れた製品を選出するEISAアワードが今年も選定された。「ハイファイ」「ホームシアター・オーディオ」「ホームシアター・ディスプレイ&ビデオ」「車載オーディオ」「モバイルデバイス」「写真関連」の6つのカテゴリーに分かれており、「ハイファイ」カテゴリーについては、小社刊行の『Audio Accessory』誌も、日本を代表するメディアとして選出に加わっている。

今年で40周年を迎えるEISAアワード

EISAアワード審査員であり、『Audio Accessory』編集長の伊佐山勝則は以下のコメントを寄せてくれた。

『Audio Accessory』編集長 伊佐山勝則

「新型コロナウイルスの蔓延や戦争の影響等も受け、今年もリモート形式で審査が行われたアワード。そのなかでハイファイ部門の受賞モデルには、新時代を象徴するような製品が選出されました。そのキーワードは“ミニマルで高音質なシステム”の構築にあるのではないでしょうか。

それはアワードの主役ともいえる、フロアスタンド型スピーカー部門からして顕著になっています。選ばれたのはパラダイムのハイブリッド型スピーカー「Founder 120H」とKEFのワイヤレス型スピーカー「LS60 Wireless」の2モデル。前者はウーファーのみをアクティブ駆動するハイブリッド式ですが、両者はともにアンプ内蔵型。「Founder 120H」は別途アンプが必要ですが、アクティブスピーカーとDACやストリーマー等を組み合わせるだけで、ミニマルで高音質なシステムが構築できる。そんな時代の到来を告げるような受賞結果だったと思います。

“ミニマルで高音質なシステム”といえば、もうひとつの選択として、DACやネットワークプレーヤー等を内蔵したオールインワン型アンプも高く評価されました。MOONから登場したスピーカーとセットのシステム「VOICE 22 & ACE」やロクサンのストリーミングアンプ、日本でも絶大な人気を誇るマランツ「MODEL 40n」に注目していただきたいです。

さらにはソナス・ファベールから登場した“全部入り”のオールインワンスピーカー「Omnia」。こちらも日本への導入が楽しみな製品です。

その他にもディスク再生もストリーミング再生も楽しめるシステムとして、デノンの「PMA-900HNE」 と「DCD-900NE」の受賞も見逃せません。ネット環境に左右されない安定したデジタル再生という意味でもCD再生は根強く残っていくはずですし、こちらもCD再生専用というよりはネットワーク再生も可能なハイブリッドの製品、あるいはシステムが性能を高めていくはず。

一方で世界はヴァイナル復活ブームの真っただ中です。そんななかで、日本でもお馴染みのPro-JectやThorensの他、デンマーク発Argon Audioのターンテーブルが選出されました。いずれも比較的求めやすい価格帯。デザイン的にはオールドスタイルながら先進の技術を投入している点が高く評価されました。

その他にも面白い製品として、EARMENのストリーマーとDAC、プリ/ヘッドホンアンプ+電源部の4筐体をスタックさせたヘッドホン再生システムや、Musical Fidelityの8つのフィルターで音質の微調整が可能な先進のDAC、昨年度に画期的な電源ユニット「Hypsos」で受賞を果たしたポーランド発Ferrumのアナログ式ヘッドホンアンプ、日本でも人気のブランドiFi audioのポータブルDAC「xDSD Gryphon」、ホームシアターとオーディオ用途の両方の世界向けに設計されたPrimareのマルチチャンネルアンプも注目しています。

ヘッドホンは、ハイエンド部門ではオーディオアクセサリー誌でもレポートをお届けし、VGP2022でも金賞を受賞したMeze 「Elite」、ワイヤレス部門では日本でも人気のSONY最高峰ノイズキャンセリング式「WH-1000XM5」が受賞を果たしました。

今年のEISAの受賞モデルはいずれも、これからの多様な生活スタイルにマッチするジャンルの中から選出されており、日本でも今後のオーディオ市場を広げていく上で大きなヒントとなるはずです」

EISA AWARD、今年の受賞モデルについて、受賞コメントの抄訳とともに紹介しよう。
【EISA AWARD 2022-2023受賞モデル】

■FLOORSTANDING LOUDSPEAKERS
Paradigm Founder 120H


パラダイムのFounderシリーズの中で最も大きなサイズとなる「Founder 120H」。他のラインナップと同様に最新のデザインとドライバーテクノロジー、そしてキャビネット構成を持っていますが、他のモデルはパッシブスピーカーであるのに対し、「Founder 120H」は8.5インチのウーファー3基と1000Wアンプによるアクティブな低域、ミッド/トゥイーターが完璧な一体を構成しています。さらに、音場補正技術であるARC Genesisにより、さらなるセッティングを追い込むことができます。このプレミアムスピーカーはあなたの部屋に最適化することができ、パワフルで制御された魅力的なパフォーマンスを聴かせてくれるでしょう。

■FLOORSTANDING LOUDSPEAKERS
KEF LS60 Wireless


KEFのスレンダーな「LS60 Wireless」はハイファイの未来を示す革命的な息吹を感じさせてくれます。「KC62」サブウーファーで培われた省スペースなUni-Coreドライバー技術や、第12世代目となるUni-Qドライバー、Bladeから引き継がれたシングル・アペアレント・ソース・テクノロジーなど、ブランド独自の革新的な技術を搭載。このアクティブフロア型スピーカーは、信じられないような低域と、確かなパワー、完璧なイメージングを実現します。さらに、LS50 Wireless IIでも培われたソフトウェアを活用することにより、アプリによってAirPlay2やRoonを含むさまざまなストリーミングサービスを利用することができます。ほかにこれと比較できるようなスピーカーはありません。ただ、好みの色を選ぶだけです。

■ON-WALL LOUDSPEAKERS
System Audio legend 7.2 silverback


アンプやDSP、ハイレゾ伝送が可能なWiSAプラットフォームによるワイヤレスモジュールを統合し、System Audioの「legend 7.2」は、あらたに「silverback」という装いを得てユニークな姿に生まれ変わりました。壁面に設置することで、スリムなキャビネットでインテリアを圧迫しませんし、5インチのバス/ミッドドライバーにより、音響的なブーストも実現することができます。オプションとして有線モデルも用意されています。Stereo Hubと接続することで、AirPlayやBluetooth、Chromecast、Spotify Connectなどと簡単に接続することができます。またルーム補正機能も搭載しており、さまざまな入力にも対応、すべてケーブルが見えない形で使用することができます。

■ALL-IN-ONE LOUDSPEAKER
Sonus faber Omnia


「Omnia」の印象的な外観や光るタッチコントロールに惹かれるでしょう、もちろん、ソナス・ファベールならではのサウンドや機能の魅力にも。マルチドライバーアレイや強靭なアンプ、高度なシグナルプロセスにより、このオールインワンスピーカーは、伝統的なステレオスピーカーのような幅と空間をワンボックスで実現し、音楽を再生するときやテレビの音でリビングルームを満たすときにも優れた能力を発揮してくれるでしょう。OmniaはAirPlay2やChromecast、Roon、TIDAL Connect、Spotify Connectなどと連携できますし、フォノ入力もありますのでレコード再生も可能です。さらにHDMI ARCも搭載しているのでTVと接続することもできます。※国内導入予定あり

■HIGH-END STEREO SYSTEM
MOON Voice 22 & ACE


カナダのブランドMOONはこれまで数多くのハイファイコンポーネントで成功を収めてきました。今回の「Voice22」は初のスピーカーですが、その出来栄えは素晴らしいものがあります。精巧に作られた2ウェイブックシェルフスピーカーはキャビネットのバスレフにより響きをコントロールしており、コンパクトデザインにも関わらず、鮮明なディテールと重厚で部屋を満たすパフォーマンスを両立させています。このスピーカーはさまざまなアンプと組み合わせることができるでしょうが、やはりスリムでパワフルなオールインワン機器「ACE」が理想的な組み合わせとなります。このシステムでは、同社の素晴らしいストリーミングプラットフォームMiND2と直感的な操作アプリ、多数の入力をアンプに統合することができます。音楽ファンに非常に愛されるシステムとなるでしょう。※国内導入予定あり

■BEST VALUE WIRELESS LOUDSPEAKERS
SVS PRIME WIRELESS PRO POWERED SPEAKERS


アクティブスピーカーの長所と、さまざまなストリーミングオプションとの連携を手頃な価格で実現したスピーカー。SVSの「Prime Wireless Pro Powered Spealer」はアメリカの素晴らしいスピーカーのラインナップに加わりました。100W×2基のアンプで駆動される2ウェイブックシェルフモデルで、強大でパワフルなサウンドが部屋を満たします。サブウーファー出力も搭載しており、アップグレードも可能です。同じくEISAアワードを獲得した「SVS3000 Micro」も良い組み合わせでしょう。ハイレゾも再生できるDTS Play-Fiプラットフォームに対応しており、入出力端子も光デジタル入力、アナログライン入力とHDMI ARCを搭載しております。音楽ファンを喜ばせるオールラウンダーなパッケージと言えるでしょう。

■STREAMING AMPLIFIER
ROKSAN ATTESSA STREAMING AMPLIFIER


伝統的なROKSANのデザインへのオマージュでありながら、「スピーカーと組み合わせるだけ」の手軽なアンプとしての新鮮さもまとった、洗練されたデザインも特徴の「Attessa Streaming Amplifier」。本機があくまでフォルムの美しさだけで、機能はそこまででもないと思ったら大間違いです。このパワフルなAB級パワーアンプはあなたの音楽への渇望を満たしてくれるでしょう。有線接続もBluOSによるストリーミング接続にも対応しますし、素晴らしいMMフォノ入力まで搭載しているのです。これらのデジタル/アナログ入力は、アプリでコントロールされ、マルチルームにも対応しています。強力な電源部によって駆動され、何時間でも聴いていたくなるような大人のサウンドをもたらしてくれるます。

■SMART AMPLIFIER
MARANTZ MODEL 40n


マランツの長い歴史の中には数多くの画期的なアンプがありましたが、このMODEL 40nもまたその伝統の流れの中に位置づけられるものです。ブラック・シルバーゴールドのいずれの仕上げも非常にゴージャスですが、なによりも重要なのは、「パフォーマンス第一」というブランドのエトスを、多彩な機能と共に実現していることにあります。HEOSプラットフォームにおけるストリーミングとの連携や、MMフォノ入力によるアナログプレーヤーとの接続、HDMI ARCを活用したTVとの連携といった多彩な機能を搭載。MODEL 40nは間違いなく、デジタル・アナログの音楽コレクションを楽しみながら、テレビや映画を楽しむことを新たな高みに導くことになるでしょう。モダンでなんでもできる多機能アンプ、かつ優れたサウンドを追求している人にとって、本機は素晴らしいモデルとなるでしょう。

■BEST VALUE STEREO SYSTEM
DENON PMA-900HNE & DCD-900NE


デノンの「PMA-900HNE」は、多機能とパワフルなサウンドを手頃な価格で得たいと思っている音楽ファンにとって完璧な選択肢と言えるでしょう。ブランド独自のAdvanced High Current技術を搭載しており、組み合わせるスピーカーをうまく鳴らしてくれるでしょう。またデノンのプリメインアンプとして初となるHEOSシステムを搭載。さまざまな接続に対応しており、Bluetooth再生やヘッドホン端子も搭載しています。PMA-900HNEをアナログプレーヤーやテレビと組み合わせて使用することもできますし、テレビのリモコンと連動させることもできます。同じく手頃な価格のCDプレーヤー「DCD-900NE」と組み合わせることで、さまざまなソースを再生できる素晴らしい2ボックスシステムを完成させることができます。

■STEREO SYSTEM
ROTEL RA-6000 & DT-6000


日本ブランドRotelの60周年を記念して発売されたDiamondシリーズは、ブランドの最高傑作となるプリメインアンプとCDプレーヤー/DACの組み合わせになります。「RA-6000」は、Rotelのハイエンドラインである「Michi」の技術を導入し、強力かつ威厳たっぷり、高い透明感を見事に融合させています。一方の「DT-6000」は単なるCDプレーヤーではありません。それは、その名前である「DAC Transport」ということに理由があります。384kHz/32bitの変換ステージにより、他のデジタル入力から優れたサウンドを引き出します。この2機種を組み合わせることで、ワクワクする喜びを与えてくれる洞察力に富んだダイナミックな音楽再生が実現できるでしょう。

■HEADPHONE SYSTEM
EARMEN CH-AMP、TRADUTTO & STACCATO


精巧に作られたアルミニウム筐体とそれぞれに特別な機能が割り当てられた4つのユニットを積み重ねることで、EARMANはヘッドホン愛好家にとって素晴らしいソリューションを生み出してくれました。「Staccato」はスマートフォンアプリから操作できるスリムなストリーマーで、ハイレゾ音源をフルバランスで「Tradutto」DACに送り出します。プリアンプ/ヘッドホンアンプの「CH-Amp」は同じくフルバランスの思想を持っており、要求値の高いヘッドホンも鳴らし切ることができます。これらの機器は独立して使うこともできますが、「CH-Amp」に同梱されている3出力を持つ電源ユニットと組み合わせることで、光り輝くような高いパフォーマンスを実現することができるのです。※CH-AMPは国内導入予定あり、STACCATOは検討中

■VINYL SYSTEM
PRO-JECT X2 B & PHONO BOX S3 B


エントリーレベルからステップアップを考えているアナログ愛好家にとって、Pro-Jectの「X2 B」は最適なモデルとなります。本機は、信頼性の高い「X2」にバランス回路を追加してアップグレードしたものです。オルトフォンの「MC Quintet Red」カートリッジがカーボン/アルミニウム素材のトーンアームに取り付けられており、素晴らしく華麗なサウンドを実現してくれます。アクリルプラッターは2kgで、強靭な台座に取り付けられており、4種類の仕上げから選択可能。安定して無駄な響きのない再生音を実現してくれます。フォノイコライザー「PHONO BOX S3 B」はこのアナログプレーヤーに理想的なパートナーです。精巧な小箱はバランス接続の利点を活かし、カートリッジからアンプに至るまで卓越したサウンドを届けてくれます。※国内導入検討中

■TURNTABLE
THORENS TD 1500


Thorensの「TD 1500」は、レコードプレーヤーの王道を行くモデルで、「TD 150」を思わせるクラシックな吊り下げ式のサブシャーシの原理とデザインスタイルを、現代に再構築させました。トーンアームとオルトフォンの「2M Bronze」カートリッジは工場で組み上げられます。このプレーヤーは、重厚な低域、美味しいアタックや豊かな中域をLPの音溝から引き出してくれます。セットアップや操作も簡単で、サスペンションレベルやトーンアームの高さ調整、電子制御のスピードコントロールなどを設定できます。この構造、外観、そして価格には抗えないものがありますが、なによりも魅力的なのはTD 1500の音質です。これこそまさに「旧」と「新」の融合と言えるでしょう。

■BEST VALUE TURNTABLE
ARGON AUDIO TT-4


比較的若いブランドですが、Argon Audioはスカンジナビアの大きなアナログプレーヤーブランドのひとつに成長しています。その理由は、同社のフラグシップモデルである「TT-4」という、なお手頃な価格帯のモデルにあります。このプレーヤーは、1.5kgのプラッターと重量級のMDFによる台座、振動をダンピングする脚を搭載しています。さらに8.9インチのカーボンファイバーによるトーンアームは、ATS(Anisotropic Torsion Stabiliser/ATS)によって共振を最小限に抑え、完璧なピッチを保ち音楽を正確に再生します。TT4には、RIAAフォノアンプ、電子制御のスピードコントロール、オルトフォンの「2M Red」カートリッジが組み込まれています。木製または黒/白のシャーシから選択できる素晴らしいルックスを兼ね備えています。

■DAC
MUSICAL FIDELITY M6x DAC


DACのパイオニアとして名を上げたMusical Fidelityの「M6x DAC」は、1988年に発売された「Digilog」の後継機としてふさわしい存在です。地味ながら精巧に作られたアルミニウムシャーシの裏側に隠されているのは、特注のクロック技術、デュアルモノで動作する最新のESSのDACチップ、768kHz/32bitのPCMとDSD512までのハイレゾ再生のサポートなどです。実際に再生すると、素晴らしい見通しやイメージ、ディテールを描き出しますし、あなたの好みに合わせた8つのフィルターから選択することができます。USB typeBとAES/EBUの入力端子は、ほとんどすべてのデジタルソースに対応できます。さらにM6x DACはスピーカー再生システムだけではなく、優れたヘッドホンアンプも内蔵しているのです。

■LOUDSPEAKER SERIES
PERLISTEN S SERIES


Perlistenは、ハイエンドの5ラインナップを揃えるSシリーズを発表しました。この完璧な音質の鍵は、ベリリウムトゥイーターと多層カーボンのミッドレンジドームによる特注のDirectivity Pattern Control(DPC/指向性パターンコントロール)アレイで、音の広がりを制御しピンポイントなイメージを実現するために、精密に設計されています。PerlistenのDPCは、トップモデルであるフロア型の「S7t」からモニター、センターチャンネル、ブックシェルフ、ハイト/サラウンドスピーカーまですべてのスピーカーに搭載されており、映画や音楽のディテールとニュアンスを高いレベルで表現します。また、カスタムベースドライバーによる揺るぎない低音に支えられて、素晴らしい仕上げと卓越したビルドクオリティは、このシリーズをさらに魅力的なものにしています。

■STREAMER
PRIMARE NP5 PRISMA MK2


Primareの「NP5 Prisma MK2」は、どのようなデジタル入力/DACをもつ製品と組み合わせても、ストリーミング機能を簡単に導入できる製品です。この値ごろな製品は、このスウェーデンブランドが採用するもっとも高価なハイファイコンポーネントにも採用されているマルチルームプラットフォームに対応しています。つまりPrismaアプリを使用することで、USBやネットワークストレージからの再生、Spotify Connect、AirPlay2、Bluetooth、Chromecast、Roonによる再生にも対応します。また、RS232コントロールポートを搭載しているため、以前のPrimareモデルのアップデートにも活用できます。「NP5 Prisma MK2」はDoP、Roon、MQAのパススルー、192kHz/24bitからDSD128までさまざまなサンプルレートの音源の出力に対応します。このストリーマーはコンパクトで、とても可能性に満ちたアイテムです。

■HEADPHONE AMPLIFIER 2022-2023
FERRUM AUDIO OOR


プログラム可能な電源ユニット「Hypsos」のEISAアワード受賞に続き、Ferrumは純アナログヘッドホンアンプの設計にその専門技術を投入しました。「OOR」はオランダ語で「耳」を意味しますが、深く広いレスポンスを実現し、挑戦的なハイエンドヘッドホンをも駆動できる十分なパワーを持っています。バランス/アンバランスを問わず、さらなるパワーを得たように感じられるでしょう。この卓越したパフォーマンスは、使い勝手の良いコンパクトでデスクトップサイズのデザインによって実現されています。FerrumのHypsosに非常によく似合う外観をしており、アップグレードに最適です。バランス・シングルエンド入力とヘッドホン出力は、どのようなリスニング環境にも対応できるでしょう。※今秋導入予定

■HIGH-END HEADPHONES
MEZE AUDIO ELITE


Mezeの「Elite」は、「Empyrean」ヘッドホンの息を呑むようなデザインを引き継ぎながら、ウクライナの企業Rinaro Isodynamicsによる低歪のドライバーをさらに進化させたものを搭載しています。軽量かつ非常に薄いデュアルコイルドライバーは、平面磁界技術の革命によってもたらされたものですが、ディテール豊かな低域のパフォーマンスと生々しいサウンドステージはオープンバック型のEliteの魅力となっています。また、他の多くのフラグシップヘッドホンと異なり、非常に駆動しやすく、アンプの選択を素直なものとしてくれます。このハイエンド製品を完成させるのは、Mezeの優れたビルドクオリティ(もちろんアルミニウムのキャリーケースも!)、そして聴き心地の良さです。一度このヘッドホンを身に着けたら、決して外したくなくなるでしょう。

■WIRELESS HEADPHONES
SONY WH-1000XM5


いつも持ち運びたいと思うヘッドホン、ソニーの「WH-1000XM5」は、同社のフラグシップワイヤレスアクティブノイズキャンセリング技術をさらに改良したヘッドホンです。新たな外観と軽量のシャーシ、快適でクッション性あるイヤーカップにより、強い圧をかけることなく不快なサウンドを排除してくれます。内部にはノイズキャンセリング機能を意識して設計された30mmのドライバーを搭載、中域から高音域にかけて、音源の詳細まで描き出す洗練されたサウンドを実現します。コーデックはLDAC、AAC、SBCから選択できます。4つのマイクによって明瞭な音声通話を実現し、さらに4つのマイクは外来ノイズの認識と低減のために配置されています。このヘッドホンは非常に騒がしい環境下でも勝利をおさめることができるでしょう。様々な機能を搭載するソニーのスマートフォンアプリにより、WH-1000XMは究極の日常使いのヘッドホンとなるでしょう。

■MOBILE SPEAKER
JBL FLIP 6


JBLの「Flip」の第6世代となる「Flip6」は、世界で最もポピュラーなBluetoothスピーカーを見事にアップグレードし、さらなる洗練をもたらしました。Flip5と外観は似ていますが、シリコンラバーによる補強など、ビルドクオリティはさらに改良されています。Flip6はベース/ミッドとトゥイーターの2基のドライバー、さらに超低域のために2基のパッシブラジエーターも搭載しています。出力は30Wで、4800mAhの充電可能なバッテリーを搭載し、12時間の連続再生が可能です。Bluetoothのバージョンは5.1にアップデートされ、耐水/耐塵性能もIP67を取得しています。さらにJBLの専用アプリによりパラメーターをコントロールすることができます。手頃な価格のポータブルスピーカーに、これ以上求めるものはないでしょう。

■MOBILE DAC
iFi audio xDSD Gryphon


ポータブルDACは非常に競争が激しい市場ですが、「xDSD Gryphon」はその洞察力あるサウンドと総合的な特徴、幅広い接続性で頭ひとつ抜けた存在であると言えるでしょう。「xDSD DAC」に続いてのEISAアワードの受賞になります。新しいOLEDディスプレイを搭載、さらに改善されて使いやすくなっており、入力系統やビットレートなどを表示可能です。内部には最新のクアルコムQCC5100 Bluetoothチップを搭載しており、オーディオファンが必要とするコーデックをサポートします。またUSBまたはS/PDIFにより、ハイレゾファンも自身の音源コレクションを再生することができるでしょう。さらに、非常に長いバッテリー寿命、魅力的なハウジング、シングルエンドとバランスの双方のヘッドホンのサポートが可能な点など、xDSD Gryphonはこのクラスでまさにリーダーと言える存在でしょう。

■POWER AMPLIFIER
PRIMARE A35.8


プライマーの「35シリーズ」は、ホームシアターにもハイファイオーディオにも活用できるマルチチャンネルアンプです。能力が高くダイナミックなHypex Ncoreアンプを8チャンネル分搭載しており、ユーザーがそれらをどのように使うか選択することができます。ホームシアターユースとしては、「A35.8」の出力をサラウンドとして展開する、あるいはフロントのLRCスピーカーにバイアンプとして利用することができます。2チャンネルシステムにおいては、ブリッジされたペアによって驚くべきパワーとグリップを実現し、8つアンプをそれぞれのクロスオーバーに分けてスピーカーを駆動することができます。柔軟性高く革新的で優れたアンプが、ブランドらしいスタイリッシュで控えめなデザインに収められています。※国内導入検討中

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
5 楽天大感謝祭、明日12/19 20時からスタート。最大半額クーポン事前配布中
6 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
7 AUREXのBluetooth対応CDラジオ、楽天で20%ポイント還元中!
8 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
9 丁寧な画質と快適な設置性!ボトル型モバイルプロジェクターJMGO「PicoFlix」を使いこなす
10 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
12/19 12:00 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX