• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/11/07 13:29

<大阪セッション>サエク、KOJOは仮想アースをデモ/トップウイング、Volumioのネットワーク機器を参考出品

ムジカノートからは和テイストの小型スピーカー「鼓」登場
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
第31回目となるオーディオ・セッション in OSAKA2022が、11月5日(土)と6日(日)の2日間、ハートンホテル心斎橋の本館・別館にて開催された。新型コロナウイルス感染防止の側面から、事前来場予約制となるが、国内メーカー、輸入商社など全19部屋でさまざまなデモンストレーションが行われた。そのなかから一部ブースの模様をレポートしよう。

【桜:トップウイングサイバーサウンドグループ】
トップウイングサイバーサウンドグループは、新ブランドVolumioの参考出品ならびに、土方久明氏による「イコライザーカーブ聴き比べ」、炭山アキラ氏による「長岡外盤セレクション一掴み」など、多彩なイベントを開催した。

Volumioはネットワーク系のオープンソース再生ソフトウェアとしても知られるが、実はハードウェアプロダクトも展開している。今回出品されたのはネットワークトランスポート「RIVO」、ネットワークプレーヤー「PRIMO」、アンプ内蔵ネットワークプレーヤー「INTEGRO」の3種類。UPnP再生やRoon対応、Spotify/TIDAL connectなど最新のネットワーク再生に対応したモデルになるという。来年発売予定。

来年発売予定のVolumioのラインナップ。上からRIVO、PROMO、INTEGRO

「長岡外盤セレクション一掴み」の時間には、故・長岡鉄男氏が愛した名盤レコードたちを、同氏の担当編集を長年務めた炭山アキラ氏の解説とともに辿った。ダイレクトカット盤の「THE POWER AND THE GRORY」ではパイプオルガンの重低音が炸裂。炭山氏も、「普通ダイレクトカット盤というと、どうしても演奏が縮こまってしまうこともあるのですが、このレコードが捉えた演奏はすごい」と大絶賛した。

炭山アキラ氏による「長岡名盤試聴イベント」も大盛況

ほかにも、ポーランドのブランドAudioKulturaのフォノイコライザーも参考出品。RCA端子の入出力のみというシンプルな構成だが、底面のディップスイッチで負荷抵抗/容量を切り替えできるようになっている。

AudioKulturaのフォノイコライザー

スピーカーはソナス・ファベールの「Olympica Nova5」とJBLの「L100 Classic」を、M2TECHのD級アンプ「Crosby」、A級アンプ「Larson」でそれぞれ鳴らすという趣向を展開。TELOSのモンスターアクティブアース「Grounding Monster」も展示するなど、同社の強力なラインナップをアピールした。

【557:フォース(カジハラ・ラボ、サエクコマース)】
フォースのブースでは、テクニクスのアナログプレーヤーにKAJI LABのトーンアーム「KL-UA01」とサエクのトーンアーム「WE-4700」のWトーンアーム体制で、交互に試聴イベントを開催。アンプにはエアータイトに、フォーカルの「Sopra no.1」の小型スピーカーという組み合わせでさまざまなジャンルの音楽を再生していた。

カジハララボ&サエクのWアーム体制でアナログをデモ。奥が「KL-UA01」、右が「WE-4700」

カジハラ・ラボの時間では、スガシカオの「Progress」のレコードを再生。NHKのテレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」の主題歌としても知られる楽曲だが、レコードで聴くと、テレビで聴き慣れたサウンドとはまったく違う、伸びやかなヴォーカルとギターに圧倒される。

フォースのブース。仮想アース「SGS-042」はプリアンプに装着

サエクの時間では潮 晴男氏もデモを実施しラインナップを解説。トーンアーム以外にも、仮想アース「SGS-042」をエアータイトのプリアンプ「ATC-5」に取り付けるなど、仮想アースの盛り上がりをさらに後押しする。

潮晴男氏も解説に登場

【357:光城精工】
光城精工のブースでは、すでに2,000本を超える注文が入っているという大ヒット中のスティック型仮想アース「Crystal Epシリーズ」をデモ。開発担当のジョンがる隊長こと土岐氏は、津軽弁も交えた軽快なトークで来場者を魅了する。

Crystal Epの「連結」を解説する土岐氏

特に「連結できる」というアイデアには来場者も驚きを見せ、複数つないだらさらに効果が出るのか、どこにつなぐと効果的なのか、など多くの質問が飛び出してくる。土岐氏によると、「デジタル系とアナログ系ではアースが別に落とされているコンポーネントも多いので、RCAのデジタルの空き端子などにも効果が高いと思いますよ」と使いこなしのポイントなどを解説していた。

【358:クリプトン】
クリプトンのブースでは、同社の密閉型スピーカー「KX-1.5」と「KX-3SX」という、サイズもほぼ同じ2ウェイブックシェルフスピーカーを並べて展示しそれぞれの聴き比べができるように。ヤマハのCDプレーヤー&アンプを組み合わせ、ハイレゾやCD音源を中心に、コンパクトだが低域表現豊かなシステムを構築していた。

クリプトンはブックシェルフ2機種を聴き比べ

“クリプトンイズム”はアクセサリーにも多く展開されており、スピーカースタンドはもとより、電源タップやPCの下に敷くボードなど、さまざまなアクセサリーを活用したデモも用意。電源ボックス「PB-HR3000」は、パワーアンプなどの大電流タイプと、PC等の少電流タイプのフィルターが分けられており、ひとつのタップでピュアな電源を獲得できる使い方のポイントもアピールする。

「大電流用」「小電流用」を分離するのもクリプトンならではのこだわり

【565:オーロラサウンド】
オーロラサウンドのブースでは、amphionとアナログリラックスの3社による共同ブースを展開。オーロラサウンドは、最新のウエスタン・エレクトリック300B真空管を活用した「PADA-300B」をモノラルで使用、amphionのブックシェルフ「Helium」を情感豊かに鳴らし切る。

amphion&オーロラサウンドの真空管アンプをデモ

amphionは、今年の秋から取り扱いがデータゲートに移行。販売体制の再構築を行っているところということで、新たにYARLANDという真空管アンプの取り扱いも開始している。担当者によると、まだまだ日本では知名度の低いブランドだが、実際に音を聴いてもらうと納得して購入されるお客さんもいるということで、amphionのスピーカーと合わせてさらに盛り上げていきたいと考えているという。

【658:ヒノエンタープライズ】
ヒノ・エンタープライズのブースでは、ZYXのカートリッジやLebanのアンプのほか、MusicaNoteのスーパートゥイーターや小型で和風のテイストも美しいフルレンジスピーカー「鼓」(つづら)なども展示。特に「S-STW01」などのスーパートゥイーターはロングセラーで注目されているという。


ムジカノートのスピーカー「鼓」。スピーカーグリルのデザインは井筒割菱となっている
また、ベッドフォードサウンドが取り扱うスウェーデンのスピーカーブランド「Larsen」も登場。北欧家具の伝統を取り入れたデザインが特徴的で、直方体のボックスの上に斜めにユニットが装着されており、部屋の隅において使用するよう想定されている。狭い日本家屋のスペースでも良質な音楽が再生できるとアピールする。


壁に寄せる形で使用するLarsenのスピーカー
【665:ネットワークジャパン】
ネットワークジャパンのブースでは、ドイツのスピーカーブランドQuadralのデモを実施。ネットワークジャパンは久しぶりの出展ということで、昨年発表されたもののお披露目の機会がなかったという「SIGNUM」シリーズを中心に紹介する。


QuadralのSIGNUMシリーズの技術ポイントを解説
会場には「SIGNUM20」と「SIGNUM90」の2種類を展示し、RicomΣリングトゥイーターのこだわりを解説。ホールトーンなど横の広がりに特に強みを持つスピーカーと言うことで、崎川晶子によるチェンバロアルバム「夢見る翼」などを再生、そのステージング再現能力を存分に聴かせていた。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX