公開日 2023/11/10 07:00
カーオーディオコンテスト「まいど大阪 秋の車音祭2023」現地レポート。審査員陣も各車の音質を高評価
全115台・259エントリーを審査
国内屈指の規模を誇る、AV Kansai/イースト/オートステーション K2/カーオーディオクラブが主催するカーオーディオコンテスト「まいど大阪 車音祭」。春と秋の年2回開催されているが、その最新回「まいど大阪 秋の車音祭2023」が去る2023年11月5日(日)に開催された。本コンテストのレポートをお届けする。
第20回を迎える今回には、全115台の車両が参加。1台の車両で複数のクラスにエントリーすることができる仕組みになっており、総エントリー数は259エントリーとなった。開会式でのスピーチでは、コロナ禍を経て節目となる第20回を迎えられたことの喜び、また今回は全6名の評論家審査員を迎えるという初めての試みについて語られた。
審査するクラスは、金額別も含み全10クラスを用意、評論家とショップ代表の面々が審査員を担当する。小原由夫氏、山之内 正氏、土方久明氏の評論家全3名で審査する「エキスパートクラス」や、この3名の中から各1名の審査員別に審査する「評論家クラス」、秋山 真氏、岩井 喬氏、峯岸良行氏による金額別クラスなどが設けられている。
また、車両システムの金額が250万円以上の「Aクラス」は秋山 真氏とジパング・道祖尾氏(鳥取県)、150以上250万円未満の「Bクラス」は岩井 喬氏とイングラフ・木村氏(青森県)が審査。150万円未満/内蔵車両の「Cクラス」は峯岸良行氏とサウンドフリークス・佐藤氏(岩手県)が審査を行う。
「1st」の名が付くクラスは初参加の車両が並ぶ。車両システムの金額が250万円以上の「A1stクラス」はアンティフォン・松居氏(石川県)、150以上250万円未満の「B1stクラス」はルロワ・小山氏(愛知県)、150万円未満/内蔵車両の「C1stクラス」はガレージショウエイ・吉岡氏(高知県)が審査する。
審査する音源は、CD、もしくはCDと同等の音声データ(44.1kHz/16bit・WAV)、ハイレゾ音源が対象。課題曲は、Simone『Moonlight Serenade』(Tr2)、アンドレア・バッティストーニ指揮/東京フィルハーモニー交響楽団『マーラー:交響曲第5番』(Tr1)、Charlie Puth『CHARLIE』(Tr7)、Anne-Sophie Mutter/Pablo Ferrández『Brahms:Double Concerto & C. Schumann:Piano Trio』(Tr1)が選ばれた。
会場には、評価の目安となる基準車を、AV Kansaiとカーオーディオクラブが用意。AV Kansaiは、各スピーカーにBLAM製品、DSPやアンプにaudisonを導入した、Cクラス基準のジャガーなどを設置。カーオーディオクラブが用意したベンツは、トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバスなどが搭載されている、Aクラス基準のモデルが置かれていた。
本コンテストを主宰する4つのショップがインストールに携わった、代表的な車を紹介しておこう。まずは、エキスパートクラスやAクラスにエントリーされていた、AV Kansaiが手掛けるトヨタ・ハリアー。トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバス、サブウーファーを搭載しており、ventureやMUNDORFといったスピーカーブランドのユニットを導入。
AV Kansaiからは、エキスパートクラスとAクラスにベンツ・E53もエントリー。こちらにはBurmesterのスピーカーユニットをはじめ、DLSのトゥイーター、並びにミッドバスを積んでいる。
イーストがインストールを行ったBMW・BMW2は、トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバスを搭載。ドイツのスピーカーブランドであるETONのユニットをはじめ、ハイル・ドライバーユニット、ドア部やフロントシート下にもスピーカーが設置されている。
オートステーション K2は、BLAMのトゥイーターやharman/kardonのトゥイーターなどをインストールしたBMWを紹介。BLAMの160mm ミッドバスやミッドレンジ、サブウーファーなどのスピーカーユニットも搭載しているほか、audisonのDSP内蔵アンプ「Forzaシリーズ」の「AF M12.14 bit」も組み込まれている。
カーオーディオクラブからは、トゥイーターからミッドレンジ、サブウーファーまで全てのスピーカーをDYNAUDIOで統一したレクサス・RXが登場。DSPにはBRAXが搭載されており、Elestaの静電気除去のアイテムも組み込んでいる。アンプは、BRAXの「Matrix MX4」を2基積んでおり、併せてオーディオテクニカのパワーレギュレーター「AR-RX100」を投入することで電源の安定した供給も実現させている。
会場には、DSP、アンプ、スピーカーなどメーカー各社のブースも並ぶ。ブース近辺にはデモカーが設置されており、試聴も可能なため、導入した際の実際の音質をイメージできるようなっている。
DSPやアンプのブランドで人気の高いBRAXをはじめ、HELIXやETONのスピーカーなど扱うエムズラインのブースでは、11月から販売を開始したHELIXのハイエンド・スピーカー「COMPOSE i7シリーズ」やETONの「GRAPHITシリーズ」が並ぶ。また、カーボンナノチューブを使用した銀複合メッキである「CNT-Agコーティング」で音質向上を実現する、F2 Musicのアクセサリー群も注目を集めていた。デモカーでは、ETONのスピーカーとF2 Musicのアクセサリーによるサウンドを体感できた。
オーディオテクニカは、カーオーディオ用のスピーカーケーブルやRCAケーブル、USBケーブルなどをブースに展示。サウンドサスペンションは、ノイズフィルターの「LNF」や「REMOVE-06」、電源をクリーンにする「GROUND BALANCER 02M」や「GROUND BALANCER 03DAP」などを取りそろえていた。
佐藤商事のブースでは、カーオディオのハイエンドアンプブランドであるABYSSの新製品を並べていた。フラグシップモデルであり、ABYSSの圧倒的なレファレンスアンプとして登場した「A-class」は、価格1,069,200円(税込)。ABYSSのサウンドを、より幅広いユーザーが楽しめるモデルの「MFAシリーズ」は、「MFA-1」「MFA-3-evo-2ch/4ch」「MFA-5-evo-2ch/4ch」などラインナップ。ブースでは、エントリーモデルのMFA-1をお披露目しており、価格は74,800円(税込)となる。
カーオーディオの総合ブランドであるARC AUDIOをはじめ、スピーカーブランドのmorel、オリジナルのケーブルブランド「Cloud Nine」などを扱うジャンラインもブースを出展。デモカーは、トゥイーターからミッドレンジ/バスまでmorelのスピーカーで揃えており、ARC AUDIOのDSP内蔵アンプ「BLACKBiRD」で鳴らしていた。
DSPやアンプで名高いaudioson、スピーカーブランドのBLAM、ケーブルブランドのSAECなど幅広い製品を揃えるトライムのブースでは、audisonのDSP内蔵アンプ「FORZA」の新製品「AF C8.14 bit」やBluetoothレシーバーの「B-CON」が並び、またBLAMのハイエンド・スピーカー「Signatureシリーズ」のなかでもフラグシップに位置する「Signature Multix」のスピーカーユニット各種、SAECのスピーカーケーブルなどを展示。展示されていた製品を導入したデモカーがあり、試聴も可能であった。
特殊素材を使用した吸音材をはじめ、カーオーディオ用スピーカーとアンプを開発するDLS、アンプブランドのQUARTORIGRを取り扱うフェリースソニードのブースでは、ドアパネル内に使用する吸音材の「C-1」「C-2」、QUARTORIGOのスピーカー「RHAPSODIS」や「OVERTURE」、DLSのアンプなどを揃えていた。用意されたデモカーには、QUARTORIGOのアンプとスピーカー、ドア内とドアインナーに吸音材が投入されていた。
パイオニアのブースは、同社のサイバーナビ「AVIC-CL912III-DC」を中心に、スピーカーユニットなどが並ぶ。サイバーナビを搭載したデモカーは、トゥイーター、ミッドレンジ、サブウーファーまでcarrozzeriaで揃えられており、トータルコーディネートによるサウンドを体感できるようになっていた。
審査員の面々に今回の傾向やトレンドを聞いてみると、小原氏は「今回、選ばれた課題曲が各車の音の傾向を聴く上でわかりやい楽曲だったということもあり、1台1台の車の音の違いがとても分かりやすかった。『マーラー:交響曲第5番』を再生すると、人による低音の考え方値の違いが大きく音に表れていた」とコメント。「ただひとつ言えるのが、今回のカーオーディオコンテストにエントリーされてるモデルは、非常にレベルが高く、全体的な平均点も上がっていると感じた」と言葉を続ける。
山之内氏も「例年、基準となる点数を獲得できている車はそこまで多くないのだが、今回は複数の車が基準車の点数を超えている印象だ」と発言。「もちろん審査員によって点数の違いはあると思うが、今回は本当に平均点が高く、稀なケースだ。オーケストラの課題曲を聴くと、音のバランスの特徴が掴みやすく、差もわかりやすかった」と、今回エントリーされた方々のレベルの高さを語った。
そして土方氏も「本当に完成度の高いモデルが多かったと感じる」と評価。「私はカーオーディオコンテストで、“音像定位をしっかりと出そう”、“ステレオサウンドイメージを確実に表現しよう”と提唱し続けていたが、今回のコンテストで上位に入る車は、それらをしっかりとクリアできている。そして、どれだけアーティスの感情表現を伝えられるか、そういった領域までに踏み込んだ音作りができていたことに感銘を受けた。上位は僅差であり、底上げにも驚いた。」と語った。
「まいど大阪 秋の車音祭2023」の各クラスの受賞者は下記のとおり。
<まいど大阪 秋の車音祭2023 受賞者一覧>
[エキスパートクラス]
1)中川さん BMW・X4(AV Kansai・天王寺)
2)森本さん ベンツ・CLA(AV Kansai・堺)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
5)亀田さん レクサス・RX(カーオーディオクラブ)
6)宮崎さん ベンツ・E63S(ジパング)
7)山下さん カローラツーリング(ジパング)
8)紙谷さん アウディ・RS5(AV Kansai・宝塚)
9)橋本さん レクサス・RX450(AV Kansai・天王寺)
10)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
[評論家クラス・小原由夫氏]
1)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
2)吉国さん オーリス(ルロワ)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)野和田さん カムリ(サウンドフリークス)
5)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
6)松原さん オデッセイ(AK Kansai・宝塚)
7)沖野さん プリウスα(個人)
8)松田さん アルピナ・D5(レジューラ)
9)高橋さん BMW・BMW3 ツーリング(AK Kansai・宝塚)
10)高本さん エクルトレイル(個人)
[評論家クラス・山之内 正氏]
1)松田さん アルピナ・D5(レジューラ)
2)藤井さん フィット・RS(アミューズ)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)宮崎さん ベンツ・E63S(ジパング)
5)赤松さん アルファード(アミューズ)
6)斉藤さん BMW・BMW2(イースト)
7)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
8)山形さん プリウス・30(AV Kansai・堺)
9)平賀さん ブレイドマスター(レジューラ)
10)井埜さん BMW・218i(ファンメリー)
[評論家クラス・土方久明氏]
1)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
2)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
3)綾部さん BMW(AV Kansai・宝塚)
4)近藤さん フォレスター(AV Kansai・宝塚)
5)金子さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
6)平賀さん ブレイドマスター(レジューラ)
7)田中さん フォルクスワーゲン・ゴルフ6(カーオーディオクラブ)
8)丸山さん BMW・320(サウンドフリークス)
9)高橋さん アウディ・Q5(アミューズ)
10)赤松さん アルファード(アミューズ)
[Aクラス]
1)竹松さん ベンツ・CLA(AV Kansai・宝塚)
2)森本さん ベンツ・E53(AV Kansai・堺)
3)中川さん BMW・X4(AV Kansai・天王寺)
4)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
5)川崎さん プリウス(アミューズ)
6)西村さん BMW・BMW5 ツーリング(AV Kansai・京都)
7)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
8)紙谷さん アウディ・RS5(AV Kansai・宝塚)
9)金子さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
10)西部さん WRX(AV Kansai・宝塚)
[Bクラス]
1)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
2)高橋さん BMW・BMW3 ツーリング(AK Kansai・宝塚)
3)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
4)橋本さん レクサス・RX450(AV Kansai・天王寺)
5)小林さん アルファード(AV Kansai・天王寺)
6)近藤さん デリカ・D5(AK Kansai・宝塚)
7)樫間さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
8)川崎さん プリウス(アミューズ)
9)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
10)古川さん マツダ・アテンザワゴン(オートステーション K2)
[Cクラス]
1)村田さん プジョー・308GT(カーオーディオクラブ)
2)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
3)浜田さん CR-V(レジューラ)
4)古川さん マツダ・アテンザワゴン(オートステーション K2)
5)西江さん プリウスα(個人)
6)仲さん マツダ・MAZDA6(AV Kansai・宝塚)
7)近藤さん フォレスター(AV Kansai・宝塚)
8)森川さん ステップワゴン(ホットワイヤード)
9)山下さん 日産・アリア(オートステーション K2)
10)庵原さん フォルクスワーゲン・ゴルフ4(カーオーディオクラブ)
[A 1stクラス]
1)井埜さん BMW・218i(ファンメリー)
2)田尾さん プリウス(個人)
3)北川さん ハリアー(AV Kansai・堺)
4)山下さん カローラツーリング(ジパング)
5)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
[B 1stクラス]
1)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
2)徳永さん プリウス(マリノサウンド)
3)野邑さん スペシア・カスタム(フィール)
4)沖野さん プリウスα(個人)
5)圓谷さん 三菱・エクリプスクロス(個人)
[C 1stクラス]
1)小林さん フォルクスワーゲン・シロッコ(AV Kansai・宝塚)
2)西江さん プリウスα(個人)
3)中村さん フォルクスワーゲン・ゴルフ2(個人)
4)新谷さん デリカ・D5(AV Kansai・天王寺)
5)森川さん ステップワゴン(ホットワイヤード)
※()内はインストールを担当したショップ
第20回を迎える今回には、全115台の車両が参加。1台の車両で複数のクラスにエントリーすることができる仕組みになっており、総エントリー数は259エントリーとなった。開会式でのスピーチでは、コロナ禍を経て節目となる第20回を迎えられたことの喜び、また今回は全6名の評論家審査員を迎えるという初めての試みについて語られた。
審査するクラスは、金額別も含み全10クラスを用意、評論家とショップ代表の面々が審査員を担当する。小原由夫氏、山之内 正氏、土方久明氏の評論家全3名で審査する「エキスパートクラス」や、この3名の中から各1名の審査員別に審査する「評論家クラス」、秋山 真氏、岩井 喬氏、峯岸良行氏による金額別クラスなどが設けられている。
また、車両システムの金額が250万円以上の「Aクラス」は秋山 真氏とジパング・道祖尾氏(鳥取県)、150以上250万円未満の「Bクラス」は岩井 喬氏とイングラフ・木村氏(青森県)が審査。150万円未満/内蔵車両の「Cクラス」は峯岸良行氏とサウンドフリークス・佐藤氏(岩手県)が審査を行う。
「1st」の名が付くクラスは初参加の車両が並ぶ。車両システムの金額が250万円以上の「A1stクラス」はアンティフォン・松居氏(石川県)、150以上250万円未満の「B1stクラス」はルロワ・小山氏(愛知県)、150万円未満/内蔵車両の「C1stクラス」はガレージショウエイ・吉岡氏(高知県)が審査する。
審査する音源は、CD、もしくはCDと同等の音声データ(44.1kHz/16bit・WAV)、ハイレゾ音源が対象。課題曲は、Simone『Moonlight Serenade』(Tr2)、アンドレア・バッティストーニ指揮/東京フィルハーモニー交響楽団『マーラー:交響曲第5番』(Tr1)、Charlie Puth『CHARLIE』(Tr7)、Anne-Sophie Mutter/Pablo Ferrández『Brahms:Double Concerto & C. Schumann:Piano Trio』(Tr1)が選ばれた。
会場には、評価の目安となる基準車を、AV Kansaiとカーオーディオクラブが用意。AV Kansaiは、各スピーカーにBLAM製品、DSPやアンプにaudisonを導入した、Cクラス基準のジャガーなどを設置。カーオーディオクラブが用意したベンツは、トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバスなどが搭載されている、Aクラス基準のモデルが置かれていた。
本コンテストを主宰する4つのショップがインストールに携わった、代表的な車を紹介しておこう。まずは、エキスパートクラスやAクラスにエントリーされていた、AV Kansaiが手掛けるトヨタ・ハリアー。トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバス、サブウーファーを搭載しており、ventureやMUNDORFといったスピーカーブランドのユニットを導入。
AV Kansaiからは、エキスパートクラスとAクラスにベンツ・E53もエントリー。こちらにはBurmesterのスピーカーユニットをはじめ、DLSのトゥイーター、並びにミッドバスを積んでいる。
イーストがインストールを行ったBMW・BMW2は、トゥイーター、ミッドレンジ、ミッドバスを搭載。ドイツのスピーカーブランドであるETONのユニットをはじめ、ハイル・ドライバーユニット、ドア部やフロントシート下にもスピーカーが設置されている。
オートステーション K2は、BLAMのトゥイーターやharman/kardonのトゥイーターなどをインストールしたBMWを紹介。BLAMの160mm ミッドバスやミッドレンジ、サブウーファーなどのスピーカーユニットも搭載しているほか、audisonのDSP内蔵アンプ「Forzaシリーズ」の「AF M12.14 bit」も組み込まれている。
カーオーディオクラブからは、トゥイーターからミッドレンジ、サブウーファーまで全てのスピーカーをDYNAUDIOで統一したレクサス・RXが登場。DSPにはBRAXが搭載されており、Elestaの静電気除去のアイテムも組み込んでいる。アンプは、BRAXの「Matrix MX4」を2基積んでおり、併せてオーディオテクニカのパワーレギュレーター「AR-RX100」を投入することで電源の安定した供給も実現させている。
会場には、DSP、アンプ、スピーカーなどメーカー各社のブースも並ぶ。ブース近辺にはデモカーが設置されており、試聴も可能なため、導入した際の実際の音質をイメージできるようなっている。
DSPやアンプのブランドで人気の高いBRAXをはじめ、HELIXやETONのスピーカーなど扱うエムズラインのブースでは、11月から販売を開始したHELIXのハイエンド・スピーカー「COMPOSE i7シリーズ」やETONの「GRAPHITシリーズ」が並ぶ。また、カーボンナノチューブを使用した銀複合メッキである「CNT-Agコーティング」で音質向上を実現する、F2 Musicのアクセサリー群も注目を集めていた。デモカーでは、ETONのスピーカーとF2 Musicのアクセサリーによるサウンドを体感できた。
オーディオテクニカは、カーオーディオ用のスピーカーケーブルやRCAケーブル、USBケーブルなどをブースに展示。サウンドサスペンションは、ノイズフィルターの「LNF」や「REMOVE-06」、電源をクリーンにする「GROUND BALANCER 02M」や「GROUND BALANCER 03DAP」などを取りそろえていた。
佐藤商事のブースでは、カーオディオのハイエンドアンプブランドであるABYSSの新製品を並べていた。フラグシップモデルであり、ABYSSの圧倒的なレファレンスアンプとして登場した「A-class」は、価格1,069,200円(税込)。ABYSSのサウンドを、より幅広いユーザーが楽しめるモデルの「MFAシリーズ」は、「MFA-1」「MFA-3-evo-2ch/4ch」「MFA-5-evo-2ch/4ch」などラインナップ。ブースでは、エントリーモデルのMFA-1をお披露目しており、価格は74,800円(税込)となる。
カーオーディオの総合ブランドであるARC AUDIOをはじめ、スピーカーブランドのmorel、オリジナルのケーブルブランド「Cloud Nine」などを扱うジャンラインもブースを出展。デモカーは、トゥイーターからミッドレンジ/バスまでmorelのスピーカーで揃えており、ARC AUDIOのDSP内蔵アンプ「BLACKBiRD」で鳴らしていた。
DSPやアンプで名高いaudioson、スピーカーブランドのBLAM、ケーブルブランドのSAECなど幅広い製品を揃えるトライムのブースでは、audisonのDSP内蔵アンプ「FORZA」の新製品「AF C8.14 bit」やBluetoothレシーバーの「B-CON」が並び、またBLAMのハイエンド・スピーカー「Signatureシリーズ」のなかでもフラグシップに位置する「Signature Multix」のスピーカーユニット各種、SAECのスピーカーケーブルなどを展示。展示されていた製品を導入したデモカーがあり、試聴も可能であった。
特殊素材を使用した吸音材をはじめ、カーオーディオ用スピーカーとアンプを開発するDLS、アンプブランドのQUARTORIGRを取り扱うフェリースソニードのブースでは、ドアパネル内に使用する吸音材の「C-1」「C-2」、QUARTORIGOのスピーカー「RHAPSODIS」や「OVERTURE」、DLSのアンプなどを揃えていた。用意されたデモカーには、QUARTORIGOのアンプとスピーカー、ドア内とドアインナーに吸音材が投入されていた。
パイオニアのブースは、同社のサイバーナビ「AVIC-CL912III-DC」を中心に、スピーカーユニットなどが並ぶ。サイバーナビを搭載したデモカーは、トゥイーター、ミッドレンジ、サブウーファーまでcarrozzeriaで揃えられており、トータルコーディネートによるサウンドを体感できるようになっていた。
審査員の面々に今回の傾向やトレンドを聞いてみると、小原氏は「今回、選ばれた課題曲が各車の音の傾向を聴く上でわかりやい楽曲だったということもあり、1台1台の車の音の違いがとても分かりやすかった。『マーラー:交響曲第5番』を再生すると、人による低音の考え方値の違いが大きく音に表れていた」とコメント。「ただひとつ言えるのが、今回のカーオーディオコンテストにエントリーされてるモデルは、非常にレベルが高く、全体的な平均点も上がっていると感じた」と言葉を続ける。
山之内氏も「例年、基準となる点数を獲得できている車はそこまで多くないのだが、今回は複数の車が基準車の点数を超えている印象だ」と発言。「もちろん審査員によって点数の違いはあると思うが、今回は本当に平均点が高く、稀なケースだ。オーケストラの課題曲を聴くと、音のバランスの特徴が掴みやすく、差もわかりやすかった」と、今回エントリーされた方々のレベルの高さを語った。
そして土方氏も「本当に完成度の高いモデルが多かったと感じる」と評価。「私はカーオーディオコンテストで、“音像定位をしっかりと出そう”、“ステレオサウンドイメージを確実に表現しよう”と提唱し続けていたが、今回のコンテストで上位に入る車は、それらをしっかりとクリアできている。そして、どれだけアーティスの感情表現を伝えられるか、そういった領域までに踏み込んだ音作りができていたことに感銘を受けた。上位は僅差であり、底上げにも驚いた。」と語った。
「まいど大阪 秋の車音祭2023」の各クラスの受賞者は下記のとおり。
<まいど大阪 秋の車音祭2023 受賞者一覧>
[エキスパートクラス]
1)中川さん BMW・X4(AV Kansai・天王寺)
2)森本さん ベンツ・CLA(AV Kansai・堺)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
5)亀田さん レクサス・RX(カーオーディオクラブ)
6)宮崎さん ベンツ・E63S(ジパング)
7)山下さん カローラツーリング(ジパング)
8)紙谷さん アウディ・RS5(AV Kansai・宝塚)
9)橋本さん レクサス・RX450(AV Kansai・天王寺)
10)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
[評論家クラス・小原由夫氏]
1)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
2)吉国さん オーリス(ルロワ)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)野和田さん カムリ(サウンドフリークス)
5)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
6)松原さん オデッセイ(AK Kansai・宝塚)
7)沖野さん プリウスα(個人)
8)松田さん アルピナ・D5(レジューラ)
9)高橋さん BMW・BMW3 ツーリング(AK Kansai・宝塚)
10)高本さん エクルトレイル(個人)
[評論家クラス・山之内 正氏]
1)松田さん アルピナ・D5(レジューラ)
2)藤井さん フィット・RS(アミューズ)
3)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
4)宮崎さん ベンツ・E63S(ジパング)
5)赤松さん アルファード(アミューズ)
6)斉藤さん BMW・BMW2(イースト)
7)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
8)山形さん プリウス・30(AV Kansai・堺)
9)平賀さん ブレイドマスター(レジューラ)
10)井埜さん BMW・218i(ファンメリー)
[評論家クラス・土方久明氏]
1)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
2)澤井さん BMW・X2(サウンドフリークス)
3)綾部さん BMW(AV Kansai・宝塚)
4)近藤さん フォレスター(AV Kansai・宝塚)
5)金子さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
6)平賀さん ブレイドマスター(レジューラ)
7)田中さん フォルクスワーゲン・ゴルフ6(カーオーディオクラブ)
8)丸山さん BMW・320(サウンドフリークス)
9)高橋さん アウディ・Q5(アミューズ)
10)赤松さん アルファード(アミューズ)
[Aクラス]
1)竹松さん ベンツ・CLA(AV Kansai・宝塚)
2)森本さん ベンツ・E53(AV Kansai・堺)
3)中川さん BMW・X4(AV Kansai・天王寺)
4)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
5)川崎さん プリウス(アミューズ)
6)西村さん BMW・BMW5 ツーリング(AV Kansai・京都)
7)江口さん ベンツ・GLA(カーオーディオクラブ)
8)紙谷さん アウディ・RS5(AV Kansai・宝塚)
9)金子さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
10)西部さん WRX(AV Kansai・宝塚)
[Bクラス]
1)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
2)高橋さん BMW・BMW3 ツーリング(AK Kansai・宝塚)
3)金澤さん アウディ・A4(AV Kansai・天王寺)
4)橋本さん レクサス・RX450(AV Kansai・天王寺)
5)小林さん アルファード(AV Kansai・天王寺)
6)近藤さん デリカ・D5(AK Kansai・宝塚)
7)樫間さん ベンツ・A180(カーオーディオクラブ)
8)川崎さん プリウス(アミューズ)
9)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
10)古川さん マツダ・アテンザワゴン(オートステーション K2)
[Cクラス]
1)村田さん プジョー・308GT(カーオーディオクラブ)
2)高橋さん レクサス・LS460(アミューズ)
3)浜田さん CR-V(レジューラ)
4)古川さん マツダ・アテンザワゴン(オートステーション K2)
5)西江さん プリウスα(個人)
6)仲さん マツダ・MAZDA6(AV Kansai・宝塚)
7)近藤さん フォレスター(AV Kansai・宝塚)
8)森川さん ステップワゴン(ホットワイヤード)
9)山下さん 日産・アリア(オートステーション K2)
10)庵原さん フォルクスワーゲン・ゴルフ4(カーオーディオクラブ)
[A 1stクラス]
1)井埜さん BMW・218i(ファンメリー)
2)田尾さん プリウス(個人)
3)北川さん ハリアー(AV Kansai・堺)
4)山下さん カローラツーリング(ジパング)
5)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
[B 1stクラス]
1)松嶋さん ヤリクロス(マリノサウンド)
2)徳永さん プリウス(マリノサウンド)
3)野邑さん スペシア・カスタム(フィール)
4)沖野さん プリウスα(個人)
5)圓谷さん 三菱・エクリプスクロス(個人)
[C 1stクラス]
1)小林さん フォルクスワーゲン・シロッコ(AV Kansai・宝塚)
2)西江さん プリウスα(個人)
3)中村さん フォルクスワーゲン・ゴルフ2(個人)
4)新谷さん デリカ・D5(AV Kansai・天王寺)
5)森川さん ステップワゴン(ホットワイヤード)
※()内はインストールを担当したショップ