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公開日 2000/12/07 10:12
伊藤竜太のおしかけ課外授業<3>
●BSデジタルの番組、どうでしょう?
NHKは16:9のワイド・アスペクトにも慣れているし、きちんとした番組づくりができていると思う。しかし、民放はどうかと言うと、必ずしもワイド画面の良さや高画質を生かす番組づくりができているとは思えなかったりする。
高画質ということ以前に、16:9のアスペクトに対して撮る側がまったく不慣れだという印象を受ける番組がいくつもある。構図的に左右に無駄があったり、広角レンズの歪みが画面の端で妙に強調されすぎていたりという具合。番組そのものの時間も、地上波なら30分のところを60分、60分のところを2時間など長めになっているが、そうした放送時間の長さも生かしてはおらず、ただダラダラと進行している番組が多く見受けられる。現在は少ない提供料しか受けていないにもかかわらず、制作費は地上波よりも割高とい厳しい条件の中で各局は苦戦しているわけで、基本的に民放各局にとっては苦しいところなのである。だが同情していても仕方ない。
技術ばかりが進歩する今日このごろだが、文化の担い手としての放送局のみなさまには、新技術に見合うだけの中身を持った充実したコンテンツを創ってほしい。その場しのぎのやっつけ仕事を見せられるのはもうたくさんだ。(伊藤竜太)
NHKは16:9のワイド・アスペクトにも慣れているし、きちんとした番組づくりができていると思う。しかし、民放はどうかと言うと、必ずしもワイド画面の良さや高画質を生かす番組づくりができているとは思えなかったりする。
高画質ということ以前に、16:9のアスペクトに対して撮る側がまったく不慣れだという印象を受ける番組がいくつもある。構図的に左右に無駄があったり、広角レンズの歪みが画面の端で妙に強調されすぎていたりという具合。番組そのものの時間も、地上波なら30分のところを60分、60分のところを2時間など長めになっているが、そうした放送時間の長さも生かしてはおらず、ただダラダラと進行している番組が多く見受けられる。現在は少ない提供料しか受けていないにもかかわらず、制作費は地上波よりも割高とい厳しい条件の中で各局は苦戦しているわけで、基本的に民放各局にとっては苦しいところなのである。だが同情していても仕方ない。
技術ばかりが進歩する今日このごろだが、文化の担い手としての放送局のみなさまには、新技術に見合うだけの中身を持った充実したコンテンツを創ってほしい。その場しのぎのやっつけ仕事を見せられるのはもうたくさんだ。(伊藤竜太)