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公開日 2001/01/03 12:21

AVCメーカー各社に聞く! 新春アンケート第6回

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●Senka21新年号よりお届けする「有力メーカー各社に聞く2001年」。
2番目の設問は、「様々な変化要因を背景にして、2001年の国内需要をどのように予測しますか。有力商品とその動向についてもお聞かせください」

●パイオニア
プライベート空間でのデジタル化が進行し、需要は急拡大する
 今までは10代、20代の若年層の中で、いくつかのヒット商品が生まれてきたが、若年層は自分たちの世代間で盛り上がるが、他の世代への波及効果がほとんどなかった。2001年は他の世代の消費を引っ張る団塊世代を中心とした中高年世代がデジタル化、ネットワーク化を自分の生活の中で始める年となり、デジタル化、ネットワーク化の需要が大きく伸長すると期待している。

●日立製作所
個人では携帯電話。家庭ではデジタルTV
 情報に対するニーズが高く、情報関連機器は顕著に伸びると思われる。ただしコンテンツ/サービス面の充実が遅れる場合、ユーザの購買動機を喚起できないと思われる。個人消費の中心は携帯電話。携帯電話において、Java対応(ゲーム)、動画通信(テレビ電話)、GPS(ナビゲーター)などの機能が追加され、対応サービスも順次提供され、顕著な伸びを示すと思われる。しかし機能だけで、個人が価値を見出すような内容(コンテンツ/サービス)が用意されないとユーザーはそれまで待とうという姿勢をとる。
 滞在型の家庭生活の中心はテレビ。テレビにおいても、BSデジタル放送の本格化や110度CSデジタル放送のスタートなどの新しい要素が加わり、テレビや関連商品の話題が高まり、それが需要につながると期待される。ここで提供される新しいサービスが家庭生活にとって有用さ/便利さなどと理解されることにより、いわゆる「使うテレビ」への進化が起こる。

●富士通ゼネラル
BSデジタル放送により必ず大画面の需要は増える
 BSデジタル放送の開始により、それまで控えられていたテレビをはじめとする映像機器の需要が活性化すると考えられる。また、双方向の機能は文字データを多く活用しているため、ある程度の大きさの画面が必要となる。特に高齢者には20インチクラスの画面では、文字が読みにくいと思われるので、42インチの大画面の需要は必然となるはず。

●富士フイルムアクシア
当面はわかりやすさ。将来性・拡張性も大切
 シリコンオーディオの本格的な市場が確率されつつあり、100万台以上の需要が見込まれると思う。通信高速化や配信コンテンツの充実度も大きな要素となるが、パソコンを介した使い方だけではなく、既存のオーディオシステムとの融合など、多様な楽しみ方ができるようになれば、それだけ活用の幅も広がり、オーディオ機器の1つとして幅広いユーザー層への訴求が可能となる。
 シリコンオーディオを簡単に楽しめるシンプルな製品や、多様な圧縮方式、音楽配信に柔軟に対応した、将来性・拡張性の高い製品など、選択肢も益々増えると思われるが、当面は、分かりやすく・使いやすい商品がユーザーの支持を受けると思う。

●船井電機
DVDプレーヤーを柱にデジタル関連商品の拡充に力を入れる
 DVD関連などデジタル商品の需要の伸びが予想される。

●ボーズ
エントリー商品と高級機との二極分化の傾向が強まる
 ホームシアターを取り巻く環境は、プレイステーション2(PS2)の登場に端を発するDVDプレーヤーの低価格化、8,000タイトルを超えるソフトの販売とレンタルの拡大、また年末より開始されたBSデジタル放送などが潜在的な顧客層への刺激となり、大幅な増加は望めないにしても着実に拡大が進むと思われる。
 その中で、普及価格帯のエントリー商品と高級機の二極分化の傾向が強まるであろう。
 またユーザー層の拡大に伴い、機能等を重視した重厚長大なものだけでなく、シンプルでインテリア性に富み、簡単操作、簡単設置といった二時的要素も重要となる

●松下電器産業
新たな成長分野は多くデジタルネットワーク化が進む
 エンターテインメント分野としては、BSデジタル放送関連やDVD関連が成長分野として、また、情報・コミュニケーション分野としてはPC、DVC、DSC、携帯電話などの分野、また、SDメモリーカードなどのブリッジメディアも成長分野として拡大するものと思われる。なお、各分野ともデジタルネットワーク化が進む。

●三菱電機
低価格と価値追求の二極分化が進行する
 先進感のある商品に需要が集中すること、選択消費の進行で、低価格での消費と価値追求の二極分化が進行する。デジタル分野が新規の価値を提供する可能性が高いことから、デジタル分野商品がさらに普及すると想定。AV分野で見れば、ハイビジョンの映像がテレビの歴史に高画質映像で革命をもたらし、テレビ需要は再度大きな賑わいを見せるものと想定される。様々な規模のホームシアターが家庭内でのエンターテインメントの中核として普及、需要が大きく拡大する。DVDが、画の出るCDとして、またデジタル映像の普及として拡大する。

●ヤマハ
高画質、高音質、マルチチャンネルが本格化
 2001年の有力商品として「AV」と「IT」のジャンルが考えられるが、AVでは「BSデジタル放送」、「DVD」、「ホームシアター」。ITでは引き続き「携帯電話、携帯端末」が上げられる。 特に情報パッケージの主流になった「DVD」はホームエンターテインメントでも主役になり、「BSデジタル放送」とともに引き続きAV商品を牽引すると思われる。「DVD」と「BSデジタル放送」による高画質でマルチチャンネル高音質なコンテンツの充実は現在でも「ホームシアター」の市場を急速に拡大させているが、2001年にはより本格的な普及が始まると予測される。
(Senka21編集部)

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