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公開日 2001/01/18 16:51
ソニー、高音質でコンパクトなフルデジタルアンプシステムを開発
●ソニーは、フルデジタルで音声信号処理を行ない、高音質でコンパクトなオーディオ商品を実現するデジタルパワーアンプ技術、「ストリームマスターデジタルアンプ」技術を開発した。
これまでの多くのデジタルパワーアンプでは、フィードバック制御などにより補正をかけて信号精度を保つ方式をとっていることから出力信号を入力部に戻す必要があったため、全てのステージをデジタルで処理することは困難だったが、同社がCD、MD、スーパーオーディオCD等の開発で長年培ったデジタル信号処理技術を投入することにより、「ストリームマスターデジタルアンプ」技術を開発し、実現が可能となった。
「ストリームマスターデジタルアンプ」技術では、入力段に採用した“新開発サンプリングレートコンバータ”によって、多様なデジタルオーディオ信号を受け取り、音質に有害なジッター(時間軸の揺らぎ)を水晶発振器の精度まで低減する。
次に、デジタルボリュームコントロール処理を行った上で、独自に開発した“高精度演算アルゴリズム”により、出力段を駆動する広大なダイナミックレンジを持つストリーム信号を生成する。最後に、高速かつ極めて高い時間軸精度のストリーム信号で安定化した電源電圧をスイッチングすることにより、電力増幅を行う。
以上の処理によって高い時間軸精度をもった信号を生成できるため、フィードバック制御などをすることなく、水晶発振器を基準にした低ひずみでノイズの少ないデジタルパワーアンプを実現さできる。また、電力効率が90%以上と高いので、電源のエネルギー変換効率を高くできると同時に出力段の発熱も極めて小さくなり、高性能かつ小型のパワーアンプを実現することが可能となる。この技術を活用した新製品の登場を期待したい。(Phile-web編集部)
これまでの多くのデジタルパワーアンプでは、フィードバック制御などにより補正をかけて信号精度を保つ方式をとっていることから出力信号を入力部に戻す必要があったため、全てのステージをデジタルで処理することは困難だったが、同社がCD、MD、スーパーオーディオCD等の開発で長年培ったデジタル信号処理技術を投入することにより、「ストリームマスターデジタルアンプ」技術を開発し、実現が可能となった。
「ストリームマスターデジタルアンプ」技術では、入力段に採用した“新開発サンプリングレートコンバータ”によって、多様なデジタルオーディオ信号を受け取り、音質に有害なジッター(時間軸の揺らぎ)を水晶発振器の精度まで低減する。
次に、デジタルボリュームコントロール処理を行った上で、独自に開発した“高精度演算アルゴリズム”により、出力段を駆動する広大なダイナミックレンジを持つストリーム信号を生成する。最後に、高速かつ極めて高い時間軸精度のストリーム信号で安定化した電源電圧をスイッチングすることにより、電力増幅を行う。
以上の処理によって高い時間軸精度をもった信号を生成できるため、フィードバック制御などをすることなく、水晶発振器を基準にした低ひずみでノイズの少ないデジタルパワーアンプを実現さできる。また、電力効率が90%以上と高いので、電源のエネルギー変換効率を高くできると同時に出力段の発熱も極めて小さくなり、高性能かつ小型のパワーアンプを実現することが可能となる。この技術を活用した新製品の登場を期待したい。(Phile-web編集部)