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公開日 2001/02/07 14:39
ソニー、13インチのフルカラー有機ELディスプレイを開発
●ソニー(株)は、低温ポリシリコンTFTを用いたアクティブマトリクス型 有機ELディスプレイの大画面化、及び高輝度・高精細化を実現する技術“TAC(Top emission Adaptive Current drive)”を開発、これにより世界最大サイズの13インチ、画素数800×600のフルカラー有機ELディスプレイの試作機開発に成功した。
低温ポリシリコンTFTを用いたアクティブマトリクス型有機ELディスプレイは、自発光方式なので、広視野角、高コントラスト、優れた色再現性といった特長を持ち、加えて高輝度、薄型、応答特性に優れるなどの特性を備えている。しかし現状の駆動方式では輝度バラツキ(画面ムラ)を発生させやすく、画面サイズの大きな家庭用ディスプレイ領域への応用が課題とされていた。
今回開発した“TAC”技術は、有機ELディスプレイにおいてこれまで難しいとされていた10インチクラス以上への大型化と、更なる高輝度、高精細化を実現するもの。ソニーは今後、本技術を用いた有機ELディスプレイの家庭用ディスプレイやパソコンモニターなどへの応用に 向けて更に開発を進めるとともに、2003年を目途に量産化技術の確立を目指していく。
携帯電話やPDAなどへの応用が期待されながら、技術的な制約から実用化までの道のりは遠いとされていた有機EL方式。今回の技術的なブレークスルーにより、製品化が急ピッチで進むと思われる。これは液晶もうかうかしていられない? (Phile-web編集部)
低温ポリシリコンTFTを用いたアクティブマトリクス型有機ELディスプレイは、自発光方式なので、広視野角、高コントラスト、優れた色再現性といった特長を持ち、加えて高輝度、薄型、応答特性に優れるなどの特性を備えている。しかし現状の駆動方式では輝度バラツキ(画面ムラ)を発生させやすく、画面サイズの大きな家庭用ディスプレイ領域への応用が課題とされていた。
今回開発した“TAC”技術は、有機ELディスプレイにおいてこれまで難しいとされていた10インチクラス以上への大型化と、更なる高輝度、高精細化を実現するもの。ソニーは今後、本技術を用いた有機ELディスプレイの家庭用ディスプレイやパソコンモニターなどへの応用に 向けて更に開発を進めるとともに、2003年を目途に量産化技術の確立を目指していく。
携帯電話やPDAなどへの応用が期待されながら、技術的な制約から実用化までの道のりは遠いとされていた有機EL方式。今回の技術的なブレークスルーにより、製品化が急ピッチで進むと思われる。これは液晶もうかうかしていられない? (Phile-web編集部)