HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2001/04/10 18:09
米MP3.comとビーイングが提携、“japan.MP3.com”がスタート
ロバートソン会長によると、米国の同サイトを訪れるユーザーは一日約80万人。メジャー/マイナーを問わず、自分の楽曲をサイト上にアップロードできるのが同サイトの特徴だが、そのアーティスト総数は14万を超えるという。いわゆる“音楽配信サイト”とは違い、音楽データのダウンロード販売には、それほど力を入れていない。そのかわり、ユーザーが好みの楽曲を選ぶと、その日のうちにCDにプレスして発送される「DAM(DIGITAL AUTOMATIC MUSIC)」と呼ばれるシステムを用いている。コンテンツホルダー側から見ると、在庫を持つ必要がない上に不正コピーの心配もしなくてよいのが利点で、ビーイングもこのシステムを魅力的なものと捉えたようだ。
今では巨大なサイトに成長したMP3.comだが、他国からのユーザー数に比べ、日本から同サイトを訪れるユーザー数は、正直に言って少なかったとロバートソン氏は言う。日本が世界第2位の音楽市場であることを考えあわせると、その数字は特に見劣りして映ったようだ。理由を分析した結果、やはり日本人にとって“英語の壁”が相当に厚いものであることがわかり、パートナーを探し始めた。1年ほど前に共通の知人を介してロバートソン氏と中島代表が知り合い、両者の強みを活かした形で、共同で“japan.MP3.com”をスタートさせることが決まったという。
アーティストや消費者のサポートはビーイング側が、技術的なフォローはMP3.comが行っていく。ビーインググループがマネージメントをするアーティストの楽曲も積極的にアップロードしていく考えで、すでに30組のアーティストの曲が同サイトで楽しめる。
貴重な発言がいくつも聞かれたQ&Aについては、別記事に掲載しているので、あわせて読んでみてほしい。(Phile-web編集部)