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公開日 2001/06/12 11:32
NEC、世界最大画面の61型プラズマディスプレイを発売
様々な用途に適合する世界最大サイズのプラズマ、PX-61XM1 |
新製品の主な特長は以下の通り。
1. モジュールベースで、ピーク輝度600cd/m2、明所コントラスト60:1と、このサイズでは業界最高のスペックを実現。
2. セル構造と駆動方式の見直しにより発光効率を向上させ、従来技術によるものと比較して約30%という大幅な消費電力低減を達成。
3. 同社独自のCCFに加え、新フィルタ「Accucrimson(アキュクリムゾン)」を採用することで、赤色の表現力を向上。従来は、赤色の発色には橙色に近い赤の光が含まれ、赤色と朱色の正確な表現が難しかったが、パネル前面にこの光を吸収する材料を採用したフィルタを挿入することでこれを解消し、赤色の正確な再現が可能になった。また、色再現が難しいとされる肌色も、赤色の調整が可能になったことで、より自然な発色を実現した。
本機の用途は、IT教育現場でのPCディスプレイ、プレゼンテーション、設計、デザイン、監視用のモニタ、さらには公共施設や店舗でのインフォメーションボードなど多岐に渡っている。本機480p、480i、525p、525i、625p、625i、720p、1035i、1080iの各信号に対応し、インターレース信号はプログレッシブに変換して表示する。また、nVIDIA社製のグラフィックチップ「GeForce3TM」等と組み合わせることでワイドXGA(水平1360×垂直768画素)という高解像度の画面表示が可能とし、さらにカナダ・スマートテクノロジーズ社製の「プラズマ・ディスプレイ・スマートボード(PN261)」により、タッチパネル化を容易に実現できるなど、豊富なオプションが用意されている。
さらに、動画のクオリティをあげるために今回新たに「高密度サンプリング補間方式」を採用し、動きがある部分をプログレッシブ変換するときのサンプリングエリアを従来モデルよりも拡大させることで、斜め線などのジャギー感を改善し、滑らかな曲線の描画を実現した。さらに、デジタルハイビジョン放送規格1080iにも対応したシネマモード(2−3プルダウン機能)を搭載しており、ホームシアターユースにも充分使えそうだ。
入力端子には、アナログRGBにミニD-sub15ピンと5BNC、デジタルRGBにDVIを採用。ビデオ信号入力は4系統で、RCA、BNC、S2端子、Y/PB(CB)/PR(CR)/にそれぞれ対応している。(Phile-web編集部)
【SPEC】●表示サイズ:1,351(H)×760(V)mm ●対角寸法:1,550mm ●アスペクト比:16対9 ●画素数:1365(H)×768(V)(105万画素) ●画素ピッチ:0.99(H)×0.99(V)mm ●階調数(表示色):RGB各256階調 1677万色 ●映像入力端子:アナログRGB…ミニD-sub15ピン、5BNC デジタルRGB…DVI ビデオ信号入力…RCA、BNC、S2端子、Y/PB(CB)/PR(CR) ●消費電力:660W ●使用電源:100V 50/60Hz ●ディスプレイ外形サイズ:1480(W)×890(H)×119(D)mm ●質量:61.0 Kg