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公開日 2001/09/18 17:27
NTT東西、PCカード型のMPEG2エンコーダー/デコーダーの販売を開始
左:MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」 右上:MPEG−2ビデオデコーダ「VD−1」 右下:MPEG−2ビデオデコーダ「VD−2」 |
なお、MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」は、従来のデスクトップ型パソコンでの利用を前提としたPCIボード型ではなくPCカード(Type II )型を採用したMPEG−2ビデオエンコーダである。10万円以上の価格帯が主流であった従来の同様品に対し、本商品は大幅な低価格化が図られている。
通常、離れた場所に映像(コンテンツ)を送るには、映像をビデオテープやCD−ROM等の記録媒体・記憶媒体に保存し、郵便等で送るのが一般的だが、時間と送料等のコストを有するものとなる。また、近年増えてきたIPネットワーク上で映像を配信する方法も、映像を圧縮するエンコード用機器にはデスクトップ型パソコンでの使用を前提としたものが多く、パソコンの持ち運びに適さず利用シーンが限定されているのが現状である。
今回、販売開始となる映像配信用MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」は、映像符号化方式MPEG−2を採用しており、ビデオカメラ等で撮った映像を高品質なまま圧縮することができるので、パソコンに装着してIPネットワークへ接続することにより、離れた場所であっても映像を効率よく配信することができる。また本商品は、PCカード化を図ったことに加え、大幅な低価格化を実現したことにより、様々な利用環境に幅広く適応でき、手軽に利用できるものである。
また、解凍・再生用機器として、MPEG−2ビデオデコーダ「VD−1」「VD−2」を同時に販売開始。MPEG−2ビデオデコーダ「VD−2」はライブ受信(ストリーミング)ができるので、映像配信用のMPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」と組み合わせることで、例えば、遠隔地の講義をリアルタイムで受講すること等が可能となる。
なお、本商品は万全なシステム環境を提供するため、インターネットへの接続や本格的なLAN環境の構築を可能とする「サザンクロスPCシリーズ」と組み合わせたシステムとしての提供となる。
今回の製品の主な特徴は以下のとおりだ。
(1)映像コンテンツを手軽に圧縮・解凍し、蓄積・配信が可能
MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」は、映像符号化方式MPEG−2を採用しており、テレビ放送並みのきれいな映像コンテンツを高品質なまま圧縮(符号化)し、蓄積できる。蓄積されたMPEG−2ファイルをIPネットワークを経由し配信することで、再生する側のMPEG−2ビデオデコーダ「VD−1」または「VD−2」で手軽に解凍(復号化)し、高品質なまま再生することができる。
(2)世界最小のリアルタイムエンコーダカードで低価格を実現
MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」は、名刺サイズ(厚さ5mm)のPCカード(Type II )型を採用し、LANやADSL等のネットワーク環境での利用が可能で、10万円を切る低価格を実現した。例えば、ノートパソコンとビデオカメラを利用して「VE−1」により圧縮した画像をハードディスク等に蓄積し、その後、LANにつなげて配信する等、モバイル環境で手軽に利用することができる。
(3)複数ヵ所へのライブ配信が可能
ライブ配信用のMPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」と、ライブ受信(ストリーミング)用のMPEG−2ビデオデコーダ「VD−2」を組み合わせ、ワイドLANサービス※等の高速IPネットワークを利用することにより、複数の場所へスムーズな映像をリアルタイムにライブ配信・受信することが可能となる。
※?NTT東日本及びNTT西日本が平成12年5月1日(月)から提供を開始した、本社や事業所等複数のお客様拠点を結んで、一つのイーサネットLANを実現するネットワークサービス。
(4)ビデオカメラ・プロジェクタ等外部モニタの取付が可能
MPEG−2ビデオエンコーダ「VE−1」の入力端子にビデオカメラ等を接続でき、MPEG−2ビデオデコーダ「VD−1」「VD−2」の出力端子にプロジェクタ等を接続できる。他の接続機器は不要である。
(Phile-web編集部)
MPEG-2ビデオエンコーダ「VE-1」\99,000
MPEG-2ビデオデコーダ「VD-1」\40,000
MPEG-2ビデオデコーダ「VD-2」\200,000
関連リンク
- ブランドNTT
- 型番上記参照
- 発売日2001年9月19日
- 価格上記参照
【SPEC】