• ブランド
    特設サイト
公開日 2002/05/06 12:12

『DVD2.0』創刊に寄せて−ホームシアターファイル編集長からのメッセージ

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
『DVD2.0』
●当ニュースページでも何回かお伝えしてきたとおり、弊社刊行「ホームシアターファイル」「AVレビュー」両誌が、韓国のオーディオビジュアル&ホームシアター誌である「DVD2.0」と提携します。ここでは、ホームシアターファイル&AVレビューの編集人である大橋が「DVD2.0」創刊に寄せたメッセージをご紹介しましょう。


-----------------------------------------------------
『DVD2.0』創刊おめでとうございます。サッカー・ワールドカップ韓日大会共同主催の年に、国境を越えて祝辞を申し上げることができ、身に余る光栄であると同時に、編集者生活の忘れがたい喜びとなることでしょう。

音元出版は、オーディオ、ビジュアル、音楽配信をテーマに、数多くの雑誌を刊行する専門出版社で、最近はインターネットによる情報提供もビジネスに加わりました。私が担当する部門が、‘AVC&NETWORK DIVISION’で、オーディオビジュアルの専門誌『AV REVIEW』(隔月刊)とホームシアターの総合専門誌『HOMETHEATERPHILE』(季刊)の両定期刊誌が両輪の役割を担っています。もし、両誌を手にとっていただけるチャンスがあれば、ぜひ、読んでほしいのです。韓国のみなさんもきっと親しみを感じていただけることと思います。

『DVD2.0』との提携の栄により、記事の翻訳・紹介を通じて韓国のオーディオビジュアルファンとふれ合える喜びと期待に、私の十数年前のソウル市訪問の思い出がつと甦ってきました。チョン・ミュンフンがパリのバスティーユオペラ(現在の新オペラ座)の音楽監督に就任し、故ヘルベルト・フォン・カラヤンが最晩年のレコーディング(ヴェルディ『仮面舞踏会』)にソプラノ歌手スミ・ジョーを抜擢、ジョーはウィーン国立歌劇場のソリストとして来日も果たし「クラシック音楽界の韓国イヤー」といっても過言ではない年でした。ソウルに到着した夜、明々と灯のともる国立音楽ホールを音楽ファンの私は、行過ぎるタクシーの窓から『うらやましいなぁ』と眺めた記憶があります。

ソウル市のコンベンションセンターで開催されるエレクトロニクスショーの取材に訪れた私は、ショーの主催者や出展者の流暢な日本語や親切な対応と、市内の高層マンションに見え隠れするパラボラアンテナ(当時は日本の衛星放送を見る目的であったと推察されます。)に強い印象を受けました。しかしそれ以上に感銘を受けたのは、電気センター内に軒を連ねるオーディオ&レコードショップの活況と、鉄道に乗って訪れたソウル市郊外の水源地区をはじめ、マニア向けのオーディオビジュアル専門店が各地で充実ぶりを競っていることでした。

当時、韓国は自国産業の保護のために、自動車、家電製品、電子機器について日本を始めとする諸外国からの輸入に制限を設けていましたが、どの店にも欧米や日本の最新製品がところ狭しとならび、店主の得意げな表情は『どうだい、韓国にもこんなに沢山のオーディオやビジュアルのファンがいるんだよ。』といわんばかりでした。

韓国のみなさんのオーディオや映像、音楽への深い愛情と情熱を教えられた旅から、十数年が過ぎました。いまでは、韓国は光ファイバーの家庭への普及のスピード、インターネットの利用率で日本を後方に置き去り、全世界的にみてIT革命をリードする立場にあります。DVDプレーヤーやプラズマディスプレイなどオーディオビジュアル製品の目を見張る充実は言うに及びません。これからの韓国における産業の充実と環境の着実な進展が、かつての旅で教えられたみなさんの音楽や映像への根源的な愛情とひとつになった時に生まれる大衆文化の壮大な爆発…。私はそれを夢見ずにいられません。その真実味は、韓国映画の近年の躍進が教えているとおりではないでしょうか。

『DVD2.0』の日本におけるパートナーとして、私が期待し信じてやまない唯一のことは、御誌がきっとそのムーブメントの中心にいるにちがいないということです。

『DVD2.0』の創刊をあらためてお祝い申し上げます。

株式会社 音元出版
AVC編集部C.0.0.
大橋伸太郎

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX