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公開日 2002/09/30 09:15
≪CEDIA≫ホームシアター最前線・大橋伸太郎のCEDIA EXPOレポート8「マランツVP-12S2」
ミノルタのレンズ搭載と、NTSCのアップコンバートがファロージャ・プロセッシングであることが特徴。一口にファロージャ・プロセッシングといっても、他社のPDPなど多くは1チップだが、本機は3チップ構成と回路規模が大きい“フルプロセッシング”である。
今回S2に進化するにあたり、このファロージャによる画質調整領域にまで改良の手を伸ばしたことが特筆される。エンハンサー、ダブルインターレーサー(アップコンバートのスケーラー)、デコーダーといった機能を2つのチップを使い質の高いプロセッシングを行っている。筐体はVP-12S1と共通だが、搭載DMDの変更に伴い、光学系も見直している。
ブース内でのデモは、abcテレビジョン提供のソフトを使って投射。映画「ALIAS」のワンシーン、スケボーの競技会風景、レイ・チャールズのTVショー、女性ランジェリーのファッションショー、ディズニーの新作カートゥーンなどである。烏の濡れ羽色という表現があるが、黒の艶やかさでは最右翼であった。担当者の方によると、「どちらかというと、柔らかい色、瑞々しい色を狙った。」ということだ。本機のスペックを紹介する。(大橋伸太郎)
●使用DMD:0.8インチワイド HD2
●コントラスト:2,000対1/700ANSI
●解像度:1280×720
●ランプ寿命:2,000時間
●主な特徴:新開発ミノルタ製レンズ、DCDiエンハンスメントを含むファロージャ・プロセッシング、水平垂直キーストン補正、DVI(HCP端子)他
*以上、すべて北米仕様