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公開日 2002/12/12 22:37
松下電器(株)が年末記者懇親会を開催
松下電器・戸田専務 |
同社の上期の業績については、すでに発表されているように、DVDやPDPなど21世紀型デジタルAV商品が大きく伸びたことが業績を牽引したが、白物家電についても業界全体では前年を割り込む中にあって、同社は前年を上回る販売実績をあげている。下期についても、新製品の立ち上がりが早く、引き続き好調に推移していくことが見込まれている。販売ルート別では、量販店ルート、地域専門店ルートともに前年販売実績を上回っているが、なかでも30%以上の地域専門店が2桁以上の前年比アップを達成している点が注目される。
今年、松下電器が業績を伸ばした要因は、お客様や販売店からの支持、独自性・デザイン・販売価格の注視などによる商品力の強化、ブランドマーケティングの徹底などによるマーケティングの革新の3つとのこと。今、市場では20世紀型の商品から21世紀型の商品に主役の座が移り始めている。この時期に、メーカーとして、大切なことは、いかにして21世紀型の商品を市場で定着させていくかということであり、そのためには新しいお客様を作り、また、事業として継続的に成り立つような価格設定が必要なことから、その価格設定については、特に心を砕いたという。
今は、大変な時期にあるといわれているが、20世紀型商品から21世紀型商品へのシフトが始まっており、将来性という観点からはこんなに夢があって楽しみな時期はない。「これを業界全体としての発展と繁栄につなげていくことが大切であり、松下電器としても、これを実現していくために、今後、商品力の強化を中心に最大限の努力を行っていく」と戸田専務は力強く語った。
業績のV字型回復や組織改革といった経営面でのテーマから語られることの多かった今年の松下電器だが、商品面から見ると、新しい時代の主役の座を担うべく役割をもった商品が続々と市場に投入されてきており、さらに、これらの新世代商品への転換を消費者に促していくための価格設定や各種のマーケティング活動が強力に展開されてきた年であったといえる。21世紀型商品群への転換を急速にかつ強力に進めている松下電器の今後の動きが注目される(Senka21編集部)。