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公開日 2003/03/11 15:04
ソニー・オリンパスなど7社、デジタルコンテンツの業界標準規格「MPV」を推進
MPVのロゴマーク |
またマルチメディア制作アプリケーションを開発するソフトウェア企業も、MPV規格の採用を発表している。ACD Sytemsの『ACDSee』、Ahead Softwareの『Nero』、アークソフトの『PhotoBase』、HPの『HP Memories Disc Creator』、ロキシオの『Easy CD & DVD Creator』、ソニック・ソリューションズの『MyDVD』および 『RecordNow MAX』などがMPV準拠製品となる予定。
これまで、コンテンツの管理・記録に関する仕様はマルチメディア制作アプリケーションそれぞれ独自の方式が採られ、CDプレイヤー・DVDプレイヤーがこれらのコンテンツを認識して再生するための業界標準規格がなかった。そのため再生プレイヤーがコンテンツを読み込むために時間が非常にかかったり、複数の異なるファイル形式のコンテンツを一元的に管理する方法がないなどの問題により、ユーザーは聞きたい曲や見たい画像・ビデオクリップなどのコンテンツを簡単に探し出し、再生することができなかった。
MPVの規定する制御ファイルは、MPV準拠の機器がマルチメディアコンテンツに迅速にアクセスできるよう、ディスクやフラッシュメモリカードなどに記録されたコンテンツの一覧表を提供される。プレイリストやマルチメディアコンテンツの追加・編集はCDやDVD全体を焼き直すことなく簡単に行える。MPV準拠のディスクやフラッシュメモリカードなどはCDプレイヤー・DVDプレイヤーなど家電製品、あるいはMP3やJPEGフォーマットを利用しているデータCD・DVDをサポートするPCで楽しむことができる。
メーカーは新製品に小容量コードを追加することでMPVファイルの読み込みが可能となる。MPVに準拠するデータCDやDVDは、メディア再生機能を持つ既存のCDプレイヤー・DVDプレイヤーでも再生できる。MPVはまた、現在CDで利用されているISO9660-1やJolietファイルシステムとも互換性を持ち、マルチセッションCDをサポート。なおインターネットを介して写真のプリントサービスを提供する規格「Common Picture Exchange Environment (CPXe)」も、MPVを採用することを決定している。
(Phile-web編集部)