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公開日 2003/05/28 18:49
<ソニー経営方針説明会1>PS2とAV機能が融合した新プラットフォーム「PSX」登場!
これがPSXだ! 縦置き、横置きが可能 |
経営施策に関する詳細は別項でお伝えするが、同社副社長の久夛良木健氏より、新プラットフォーム「PSX」が発表されたので、さっそくお伝えしよう。
本機は、同社がかねてより目標として掲げてきた「PS2とAV機能の融合」を実現するものとして開発された。PS2対応ゲームで遊ぶことはもちろん、120GBハードディスクとDVD記録/再生機能、地上波アナログ/BSアナログチューナー、メモリースティックスロット、USB2.0、ネットワーク機能などを搭載し、テレビ再生、テレビ録画、ゲームプレイ、静止画再生、音楽再生、インターネット接続などを統合操作できる。
国内での発売は2003年末を予定している。アメリカ、欧州では2004年の発売となる。価格は未定。
本体は縦置きと横置きの両方に対応し、プラズマWEGAなどでおなじみのフローティングデザインを採用。ホワイト基調のカラーリングとし、全体の雰囲気はコクーンを思わせる。DVDはスロットローディングとするなど、ソニーらしいスマートさを演出している。
久夛良木氏が強調していたのは、PS2のCPU「EMOTION ENGINE」をAV機能に活用するメリットだ。その具体例がユーザーインターフェースで、メニューを半透明で表示したり、超高速でプログラムリストをスクロールしたりすることができる。実際にデモも行われたが、家庭用レコーダーでは体験したことのないスピード感は圧巻の一言。会見終了後の久夛良木氏の説明では、「GUIのスクリプトは中間言語で書かれているが、それでもあれだけのスピードを実現できるのは、CPUの処理速度が圧倒的に速いから」とのことだ。
地上波デジタルやBSデジタルへの対応も気になるポイントだが、会見の中では「来年、再来年のモデルでの導入も検討している」という言葉も飛び出し、早くもモデルチェンジの可能性を示唆した。
なお、これまでPS関連製品はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)で設計されていたが、本機はSCEとソニー本体の共同で開発されている。
(Phile-web編集部)