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公開日 2003/08/20 18:24

日立、新「WOOO」シリーズ記者会見での質疑応答全問掲載

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●日立製作所(株)ユビキタスプラットフォームグループは、32V型、37V型、42V型、50V型ハイビジョンプラズマテレビモニター4機種、28V型、32V型ハイビジョン液晶テレビモニター2機種、AVCステーション14機種を9月12日より順次発売する。

20日行われた記者発表会での質疑応答を紹介する。

Q1:モニターとAVCステーションの24組み合わせのうち、主力となるモデルの組み合わせはどれですか?

A1:24通りのセレクションのうち、モニターサイズは42インチが35%でメインとなり、AVCステーションは地上デジタルチューナー内蔵が60%で主力となると考えています。

Q2:50インチだけはALISパネルを使っていないのですか?

A2:その通りです。50インチは他社供給なので、本日参考出品(来春発売予定)の55インチPDPをもって、全ラインナップが(パネル、映像処理回路とも)日立ブランドオリジナルになります。

Q3:パネル生産も映像処理回路設計も自社製であることは優位だと説明されたが、どんなユーザーメリットがあるのですか?

A3:プラズマ42型でハイビジョンパネルというのはALIS以外ですとWXGAになってしまう。そういう意味でALISは優位にあり、そのALISに見合うデジタル回路を作れるという意味で意味があります。液晶パネルに関しても広視野角のIPS方式の技術があり、それをブラッシュアップしていけます。

Q4:パネル自社生産というのは将来もそうなのか? 例えばIPS技術は韓国メーカーからという選択肢もあるのではないか?

A4:IPS方式は日立の技術なので韓国メーカーから買う必要はありません。

Q5:プラズマはALISパネルということですが、液晶パネルの画質の良さというのはありますか?

A5:IPSパネルは視野角を振ったときのコントラスト、色ズレが少ない(再現性がよい)といえます。今回の新IPSは例えば45度斜め下から見ても画質がよい。そういった点からも他社のパネルよりも優位と考えています。

Q6:新パネルに対する画像処理技術のアルゴリズムの変更はどの程度ですか?

A6:例えば今回のパネルの最大輝度は10%程度アップしていますが、最大輝度はパネル性能に左右されます。デジタル処理技術は、それに満たない輝度、暗いシーンなどで、映像アルゴリズムを最適化しています。

Q7:色温度を上げたということですが、前機種との差はどのくらいですか?

A7:前機種は9,300度Kでしたが、今回は12,000度Kになっています。これは映像処理技術よりも新パネルとのリンケージが大です。パネル自体の色温度を上げて、映像処理のアルゴリズムを調整しています。

Q8:説明の中で、液晶テレビとプラズマテレビの購入ユーザーの目的が違うという調査結果を出されたが、今回のラインナップは32インチゾーンが液晶とPDPで重複しています。これはどうしてですか? 同じサイズでもPDPはテレビの見方が変わってくるのでしょうか?

A8:液晶は従来のテレビ的な視聴をされる方が多く、実際にスタジオ収録のニュース番組等は明るいコンテンツが多い。しかしながら最近はDVDの普及で映画コンテンツ等、ユーザーの視聴スタイルは変化してきています。モニターがより大型化していく中で、お客様の変化に対応すべく、できるだけご提案させていただく意味で、32インチを重ねました。しかしながら今後に関してはマーケットを注視して変更することも考えられますし、マーケット自体が決める問題だと思います。

Q9:PDPパネル寿命は前モデルと比較するとどう変わりましたか?

A9:あくまでも今回の寿命6万時間というのはパネルの動作目安です(保証ではありません)。前機PDPは32〜37インチで6万時間でしたが、今回は42インチまで同程度の寿命を試算しています。これはお客様も通常の使用範囲内での計算です。

Q10:30インチの液晶タイプを今回のタイミングで投入した理由はありますか?

A10:もともとPDPでは2001年から32インチを投入していましたが、それはユーザーのワイドテレビからの買い換えは32〜36インチが多いという理由からです。その当時も液晶テレビは商品化していましたが、現在のような視野角の実現ができていませんでした。やっと30インチを商品化できる技術が追いついたということです。30インチで液晶・PDPともに良さを認めることができました。

Q11:6万時間というパネル寿命ですが、その前にパネル以外のパーツが壊れるのではないでしょうか?

A11:まず6万時間というのは目安であって保証値ではありません。パネル6万時間というのは1日8時間の視聴で20年間ということになりますが、製品が20年間壊れないという話は現実的ではありません。これは購入されるお客様の、PDPや液晶という新しいデバイスの商品を選ぶ場合の不安を取り除くために目安としてアナウンスしています。製品の保証レベルとは認識が違います。

Q12:別売のAVCステーションで地上波デジタルを見たいという人は15万円も払わなければならないのですか? たとえば先日発表されたソニーの地上波デジタルチューナーは8万円だったと思いますが、ブラウン管ユーザーに向けたチューナーの単体発売は予定しているのでしょうか?

A12:地上波デジタルチューナー単体機は予定しています。詳細は後日リリースしますのでご勘弁を。日立のブラウン管ユーザー様にもきっちりと対応していきます。AVCステーションの価格については、地上波デジタルだけではなく、いろいろな機能が入っているのでこういう値段をつけさせていただきました。これは各社の戦略によるのではないでしょうか。

Q13:今年度末の地上波デジタルは限定された地域しか見られないのに、本当に地デジ内蔵のAVCステーションがシェア60%の主力になるのでしょうか?

A13:2001年12月にスタートしたBSデジタルは全国同時サービス開始で、多チャンネル化するというユーザーメリットがありましたが、地上波デジタルはまったくチャンネル数は増えませんし、確かに限定地域です。しかしながらテレビセットは長く使う商品なので、ユーザー様は将来性を考えて買われるのではないでしょうか?これは当面の方針ですので、今後、市場を見て変更していくかもしれません。

Q14:今回、AVCステーションにHDD(ハードディスク)レコーダーを内蔵されていますが、Blu-rayなどのディスクソリューションは提供しないのでしょうか?

A14:どこまで答えていいでしょうか。日立のPDP、液晶がモニター部とチューナー部がセパレーションしているのは、当初よりAVCステーションを進化させていきたいというコンセプトがあります。将来的にはディスクメディアはもちろんのこと、AVホームサーバー的な仕様も商品企画の視野に入っていますが、本日はコメントを控えさせていただきます。

(AV REVIEW編集部)

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