HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2004/03/22 17:43
NECエレクトロニクス、DVDレコーダーのバックエンド処理LSIを1チップに集積したシステムLSIを開発
μPD61181 |
本製品では、動画・音声データの圧縮・伸長機能、静止画・動画の出力機能、演算機能など、従来は8つのチップで構成していたDVDレコーダのバックエンド処理機能を、本システムLSIとメモリだけで実現でき、部品点数の削減と基板サイズ縮小化が併せて実現でき、その結果コストパフォーマンスに優れるDVDレコーダが開発できるものとしている。
同社では、これまですでにDVDレコーダのバックエンド処理に必要となるシステムLSIの全てを自社製品で開発に成功しており、個別での製品化を行ってきたが、その個別のシステムLSIの開発で得たノウハウを先端の回路技術を駆使して集積し、複数の外部メモリの接続を1つに統合できるユニファイドメモリ技術を活用したことなどにより、今回の製品を実現したという。
本製品をDVDレコーダに採用した場合、
・アナログ放送のビデオ信号において斜め線などの細かい絵柄に発生するノイズや色の輪郭に発生する網目状のノイズを低減し、高画質な記録が行える。
・物理的なインタフェースであるIEEE1394PHY LSIチップを介するだけで、デジタルビデオカメラやD-VHSなどのAV機器の映像や音声をDVDやハードディスクに保存可能
・主要なデジタル放送規格全てに対応し、配信されたデータの記録、再生、編集が簡単かつ経済的に行える
等のアドバンテージが得られると同社は説明している。
本製品のサンプル価格は1万円となっており、2004年10月から月産50万個のペースで量産開始を予定しているという。
【問い合わせ先】
NECエレクトロニクス 半導体ホットライン
TEL/044-435-9494
(Phile-web編集部)