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公開日 2004/05/27 18:38
NHK技研公開(1) 走査線4000本の「Super Hi-Vision」映像を公開
●NHKは、同社が開発した最新の放送技術を一般公開する展示会「技研公開2004」を、本日より30日(日)まで行っている。会場はNHK 放送技術研究所で、入場は無料。時間は午前10時から午後5時まで。
展示には同研究所の地下1Fから2Fまで、計3フロアが使用される。展示内容は大まかに、走査線4000本級超高精細映像システムなど計8項目を展示する「ビジョン展示」、インタラクティブ3D映像音響再生システムなど計9項目を展示する「ふれあい展示」、地上デジタル放送の送受信技術など計23項目を展示する「技術展示」の3つに分かれている。
昨年に続いて今年も大きな話題を集めていたのが、走査線4000本級の高精細映像システムだ。今年から「Super Hi-Vision」という名称が付けられ、内容にも進化が見られる。
「Super Hi-Vision」の解像度は7680×4320ドット、フレームレートは60Hz。昨年は320インチだったが、今回は450インチのスクリーンに投影された。
「Super Hi-Vision」の撮影は、専用に開発されたカメラで行う。撮像素子はCMOSで、R,G1,G2,Bの4板が搭載されている。グリーンをG1とG2の2つに分けたのは、斜め方向の画素ずらしで解像度を稼ぐためだ。重量は40kgと1号機の80kgに比べ大幅に改善されたが、撮影にはこのカメラのほか、信号処理装置、カメラコントロールユニット、ストレージなど大型の機器が別途必要になる。これらはカメラと光ファイバーで接続し、撮影車両内に設置するという。ストレージはHDDで、3.5TBの容量に18分の映像を記録できる。
音声は昨年同様22.2チャンネルで、上層9チャンネル、中間10チャンネル、下層3チャンネル、LFE2チャンネルが割り当てられている。
デモンストレーション映像は3.5分で、屋久島で撮影されたもの。撮影は11月頃行われたが、編集機器がないためPCで1フレームずつ処理を行ったり、高解像度のため画像のキズなどを修正する作業が膨大になり、編集・マスタリング作業に半年かかったという。その映像は圧巻の一言で、特に木々の表面など細かい模様が現れると、ハイビジョン映像を遙かにしのぐ高解像度が実感できた。
なお、この「Super Hi-Vision」は、2005年に開かれる愛知万博のNHKゾーンで、600インチのスクリーンを使って一般公開される予定。
(Phile-web編集部)
展示には同研究所の地下1Fから2Fまで、計3フロアが使用される。展示内容は大まかに、走査線4000本級超高精細映像システムなど計8項目を展示する「ビジョン展示」、インタラクティブ3D映像音響再生システムなど計9項目を展示する「ふれあい展示」、地上デジタル放送の送受信技術など計23項目を展示する「技術展示」の3つに分かれている。
昨年に続いて今年も大きな話題を集めていたのが、走査線4000本級の高精細映像システムだ。今年から「Super Hi-Vision」という名称が付けられ、内容にも進化が見られる。
「Super Hi-Vision」の解像度は7680×4320ドット、フレームレートは60Hz。昨年は320インチだったが、今回は450インチのスクリーンに投影された。
「Super Hi-Vision」の撮影は、専用に開発されたカメラで行う。撮像素子はCMOSで、R,G1,G2,Bの4板が搭載されている。グリーンをG1とG2の2つに分けたのは、斜め方向の画素ずらしで解像度を稼ぐためだ。重量は40kgと1号機の80kgに比べ大幅に改善されたが、撮影にはこのカメラのほか、信号処理装置、カメラコントロールユニット、ストレージなど大型の機器が別途必要になる。これらはカメラと光ファイバーで接続し、撮影車両内に設置するという。ストレージはHDDで、3.5TBの容量に18分の映像を記録できる。
音声は昨年同様22.2チャンネルで、上層9チャンネル、中間10チャンネル、下層3チャンネル、LFE2チャンネルが割り当てられている。
デモンストレーション映像は3.5分で、屋久島で撮影されたもの。撮影は11月頃行われたが、編集機器がないためPCで1フレームずつ処理を行ったり、高解像度のため画像のキズなどを修正する作業が膨大になり、編集・マスタリング作業に半年かかったという。その映像は圧巻の一言で、特に木々の表面など細かい模様が現れると、ハイビジョン映像を遙かにしのぐ高解像度が実感できた。
なお、この「Super Hi-Vision」は、2005年に開かれる愛知万博のNHKゾーンで、600インチのスクリーンを使って一般公開される予定。
(Phile-web編集部)