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公開日 2004/07/09 19:32

BSデジタル6社、五輪放送の説明会を開催 NHKは中継すべてを5.1chで

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●本日9日、NHK BShi、BS日テレ、BS朝日、BS-i、BSジャパン、BSフジのBSデジタル放送局が共同で「アテネオリンピック2004」の放送に関する説明会を都内で開催した。今年はハイビジョン放送番組が大幅に増え、放送に対する注目度も高い。

説明会には、NHK 衛星放送局 統括部長の高島潤氏、BS日テレ 編成部長の正力源一郎氏をはじめ、各局の広報担当者が出席した。


NHK 高島統括部長
初めに登壇したNHKの高島氏はまず、6月末現在のBSデジタル放送の世帯普及数が600万世帯を超えたことを明らかにした。6月度の伸びは昨年度同月に比べ約240%にもなっており、オリンピックへの期待の大きさが窺える。

本年のオリンピックでは初めて競技映像の国際共同制作が行われる。日本、韓国、オーストラリア、アメリカの4ヶ国がこれに参加しており、映像はPALワイド方式で制作される。高島氏によると「共同制作を行うことで、各競技の映像が簡便に手に入るようになる」という。

また、NHKはデータ放送にも力を入れる。28競技301種目もの大きな大会だから、選手や会場のプロフィール、競技に関するルールなどをデータ放送で簡単に閲覧できれば、観戦が楽しくなることは間違いない。「金メダル獲得の速報やマラソンにおける各選手の詳細情報などの提供を実現させたい」(同氏)。

NHKでは、以前から開会式と閉会式については5.1chサラウンド放送を行うとアナウンスしていたが、本日の説明会において同氏は、中継番組のすべてを5.1chサラウンドで放送する予定を明らかにした。「あくまでも予定」と強調したものの、全中継5.1ch放送は実現しそうだ。

最後に同氏は「NHKは、256時間に及ぶオリンピック放送でハイビジョン放送、サラウンド放送を駆使してスポーツファンにとって見応えのあるものを提供したい」と語った。


BS日テレ 正力編成部長
BS日テレ 編成局 編成部長の正力氏は民放5社を代表してマイクを握った。同氏は「今回のオリンピックでは民放各社もかなりの力を注いでいる」とし、「生放送を中心に5社合計で約180時間の放送を予定している」と述べた。一昨年前の冬季ソルトレークでは合計82時間程度の放送時間だったという。

民放5社では、夜9時台などは生ではない編集番組が多くなってしまうが、ハイビジョンやPALワイドなど高画質ソースを中心に放映するとしている。「9時台にチャンネルを回せば、どこかしらでオリンピック情報が得られるはず」(正力氏)という。

民放5社は、各社ともデータ放送に関して「検討中」であるとしており、詳細は決定はしていない。しかし、現在データ放送を行っている別の番組では、アテネ関連情報の配信を積極的に行っていくようだ。


今回はハイビジョン放送の充実、放送時間数の拡大、そして5.1chサラウンド放送などにより、今までにないオリンピック観戦を楽しむことができそうだ。Phile-webでは、特設ページにて各社の番組放送一覧を近日中に公開予定なので是非ご活用頂きたい。

(Phile-web編集部 伊藤)

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