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公開日 2004/12/29 00:25

業界展望2005 メーカーアンケート「キクチ科学研究所」

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取締役営業統括部長 加藤大典氏
●高画質・高機能・高デザインの融合で「これからのスクリーン」を展開

設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか

2005年のユーザー・ライフスタイル及び消費行動は2004年に引き続き、高付加価値の明確な主張を持った製品が注目され、低価格だけといった主張なき製品群には益々目を向けなくなるだろう。今の時代、誰もが何ものかに飽き飽きしている。その「何ものか」とは、深みとか厚みとかいったものとかけ離れた「軽さ」だと思える。だからその逆の「本物」の持つ「重さ」を求めようという動きが今まで以上に強まってくると考える。「本物」を手に入れるともう後には戻れない。「高画質」「高音質」「高機能」そして「高デザイン」。本物の「高」は人々の心を強く捉え、「本物」の至高の世界へと導く。特に子供でも見分けられる「高画質」はさらに身近になり、その圧倒的な描写に人々は感動し、「本物」を強く感じ、環境の整備とコンテンツの充実と相まって、購買意欲は益々高まっていくだろう。2005年は「本物っぽい」から「本物」へ。消費者の隙のない志向にメーカーは休むことを許されない。


設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

スクリーンメーカーである弊社が従来から行ってきた「製品作り」は消費者のライフスタイルをほとんど意識することなく、控えめであった。もちろん、肝心な「スクリーンマテリアル」についてはプロジェクターの進化とのバランスを図りながら適宜開発を行ってきたが、これは単なる生地アッセンブリーメーカーではない限り当然である。しかし、ユーザー志向は「マテリアル」の性能だけに終わらず、空間に納まる以上スタイリッシュにデザインされた存在感を持つものに変わっていく。昨年4月に発売を開始した「スタイリスト」は従来の「在り方」を打ち破り、生地収納ケースに「赤」という強烈なイメージカラーを打ち出し市場に広く受け入れられた。赤・黒・青・白の4色はツヤ消しの控えめな打ち出しではなく、ツヤを敢えて意識した「メタリック」とし、明確な「主張」を打ち出したことがユーザーのライフスタイルに合致した。2005年は「スタイリスト」を軸に「高画質」「高機能」「高デザイン」の三つを融合させた「これからのスクリーン」の展開を目指す。

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