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公開日 2005/02/18 10:43

2005年、RWPPIは世界のステージへ

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RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)は、2005年最初の開催となる第29回定例会議をパイオニア(株)の目黒本社において開催した。


RWPPI代表 相澤宏紀氏
開会に先立ち挨拶したRWPPI代表の相澤氏は、「DVDレコーダーの価格下落が騒がれているが、今後は適当な水準での価格の維持が望ましいと感じている」と、昨今の業界が置かれている現状についてコメントした。また会員メンバーに向けては「ビジネスはしんどい状況だが、技術の発展は着実に進んでいるという感触を得ている。今年の暮れにはまた良い一年だったと振り返ることができるよう皆様とともに頑張っていきたい」と抱負を語った。


RWPPI事務局 森下正巳氏

RWPPIが出展するCeBITハノーバーのブースイメージ
RWPPIは、去る1月に米国で開催された「International CES 2005」に出展し、北米市場でもDVD-R/DVD-RW最新規格製品を積極的にアピールした。RWPPI事務局の森下氏からは、CESの成果報告が本日列席の会員メンバーに向けて行われるとともに、3月にドイツで開催されるCeBITハノーバーへの出展内容の概要が説明された。


パイオニア(株) 内海氏
森下氏は「CESではブースロケーションにも恵まれ、大勢の来場者にRWPPIの活動をアピールすることができた」と振り返りながら、「CeBITではDVD-Rのデュアルレイヤーディスクなど、業界注目の製品を展示するとともに、19社参加のブース出展により盛り上げていきたい」と意気込みを語った。この日はRWPPIが主催するラウンドロビンテストのチェアマンであるパイオニア(株)内海氏からも、CeBITにおいて開催される、RWPPIのラウンドロビンテストとRDVDCのCWGによるジョイントセミナーの詳細も明らかにされた。

昨年は台湾におけるセミナー開催も積極的に行ったRWPPIであるが、今年は5月に上海で開催されるCeBIT Asia 2005への出展や、台湾セミナーの開催も予定しているという。「国際的なプロモーション活動も積極的に展開し、DVD-R/-RWを中心とした互換性・利便性・信頼性を世界の各エリアにおいて継続的にアピールしたい」と森下氏は語った。


パイオニア(株) 谷口昭史氏
続いてパイオニア(株)光ディスクシステム開発センターの谷口氏より、今春からいよいよコンシューマー市場に投入される、片面で8.5GBの記録が可能なDVD-R DLディスクに関する規格の詳細が解説された。DVD-R DLディスクは、先日バージョン2.9から3.0への規格更新が行われた。谷口氏からはディスクレイアウトや、本フォーマットの倍速記録の記録方式に関する説明を会員メンバーに向け行なった。

本日の定例会議では2つの特別講演が行われた。


マルチメディア評論家 麻倉怜士氏
はじめにマルチメディア評論家の麻倉怜士氏から、米国で開催されたInternational CES 2005をテーマにした講演が催された。「自称CESマニアである」と語る麻倉氏は「International CES 2005で分かった2005年のデジタルAV最新トレンド」と題した講演の中で、「家庭の中でのIT革命に躍動を感じることができた今年のCESだった」とその感触を伝えた。さらに、今後北米のCE市場をリードしていくであろうトレンドについて、「HDTVの急伸」「大画面ムーブメントの大拡大」「リアプロジェクターの伸び」「次世代DVD戦争」「ホームネットワークの発展」をはじめとしたキーワードを麻倉氏は取り上げながら、列席の会員メンバーに業界の未来を浮き彫りにする重要なトピックスや、展示された最新デバイスを次々と紹介した。麻倉氏は「AVとIT、パッケージと通信など数々の“融合”が今後加速していくという実感も得ることができた」と語り、氏が米国で見つけた最新デジタルエンターテインメントの魅力に会場の方々から驚きの声があがった。


野村證券金融経済研究所企業調査部 片山栄一氏
続いて野村證券金融経済研究所企業調査部のアナリストである片山栄一氏により、「フラットテレビ市場の展望と日本企業のビジネスモデルについて」と題した講演が行われた。

片山氏はアナリストの観点より、日本と北米におけるフラットテレビ市場を分析し紹介した。片山氏は「フラットテレビの市場は今後も基本的にはドラスティックな変化ではなく、緩やかな変化を遂げて行くだろう。その流れの中で各メーカーは、HDTVなどコンテンツの発展形態に注目しながら“どのサイズのテレビが一般的な家庭が楽しむサイズか”を考えることが大切なポイントである」と指摘した。

片山氏はさらに「40インチをボリュームゾーンに、今後ワールドワイドで液晶×PDPの熾烈な争いが繰り広げられるだろう」としながら「しかしながらこれは単純な規格の争いではない。最終的には各メーカーがコスト競争や、先行する製品への右ならえのスペック競争に陥ることなく、オリジナリティを大切にした製品の開発が競争に勝てるファクターとなるだろう。国内家電メーカーの皆様にも、“液晶の中の違う液晶”“PDPの中の違うPDP”、そしてひと味違うDVDレコーダーを世に送り出して欲しいし、高収益化へつながるビジネスモデルをいち早く作り上げてもらいたい」と語り、列席のメンバーに激励の言葉を贈った。

(Phile-web編集部 山本)

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