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公開日 2005/12/26 18:57

オプティキャストとNTT東西、「ピカパー!」の販売会社を共同で設立

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「光パーフェクTV!」(以下ピカパー!)を手がける(株)オプティキャストとNTT東日本/西日本は、共同でピカパー!の販売運営を行う新会社を設立したと発表した。

新会社の名称は(株)オプティキャスト・マーケティング。来年1月末には、現在スカイパーフェクト・コミュニケーションズの常務を務める仁藤雅夫氏が社長に就任する。株主構成は(株)オプティキャストが51%、NTT東日本が34%、NTT西日本が15%。

ピカパー!は、光ファイバーを使った、多チャンネル放送と地上波/BS放送の再送信サービス。アンテナ不要でスカパー!の280チャンネルを視聴できる。サービスは現在、関東、関西、中部の3大都市圏で行っている。06年度には札幌、仙台、広島、福岡でのサービスも開始する予定。現在は集合住宅のみのサービスだが、2006年春には戸建て向けのサービスも開始する。

ピカパー!の特徴

2006年春には戸建て向けのサービスも開始

ピカパー!では、280の専門チャンネルと地上波/BSの再送信を行っている


(株)オプティキャスト 代表取締役社長の齋藤達郎氏

インターネット/電話/テレビのトリプルプレイを可能に
今回の新会社の概要については、(株)オプティキャスト 代表取締役社長の齋藤達郎氏が説明を行った。新会社設立の理由について同氏は、「通信・放送が融合する時代において、NTTグループとスカパー!グループの提携関係を強化するため」と説明。具体的には、両グループの提携により、NTT東西のインターネットサービス「B FLET'S」と電話サービス「ひかり電話」、スカパーのテレビサービス「ピカパー!」をまとめて提供できるようになるとし、「品質の高いインターネット/テレビ/電話のトリプルプレイサービスが可能になる」と語った。

今後、(株)オプティキャストはスカパー!やCS各放送事業者からコンテンツ供給を受けたり、地上波/BS各局からの再送信の同意を得るなどの活動を行っていく。サービスの販売業務は(株)オプティキャスト・マーケティングが担当し、ISPや家電量販店など同社の既存の窓口に、NTT東西などの窓口を加え、約10万程度の販売窓口でサービス申込を受け付ける。

各会社の役割

ピカパー!は現在3大都市圏でサービス提供を行っている

トリプルプレイを1万円以下で実現

料金について齋藤氏は、「ケーブルテレビなど競合他社より安くする」と明言。インターネット、電話、テレビのトリプルプレイを、1万円以下で提供するとした。ただし、「ケーブルテレビとの最大の違いは価格よりチャンネルの数」とのことで、「ケーブルテレビは多くても60〜70チャンネルだが、ピカパー!は280チャンネルが見られる」とアピールした。

NTT側からは、NTT東日本代表取締役副社長の古賀哲夫氏があいさつ。古賀氏は、「インターネット、電話、映像のトリプルプレイを、光ファイバーならケーブル1本で実現できる。ADSLの純増数は減り続けており、トータルの加入者数も、1,500万程度で頭打ちになり、以後は減少していくと予想される」と説明。光ファイバーが今後のネットワークの主役であることを印象づけた。

NTT東日本代表取締役副社長の古賀哲夫氏

光ファイバー1本で様々なサービスを可能に

Bフレッツの加入者の伸びを示したグラフ


(株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役社長の重村一氏
(株)オプティキャストの株式を100%保有する親会社の(株)スカイパーフェクト・コミュニケーションズは、代表取締役社長の重村一氏があいさつ。重村氏は、「数年前から、NTTと光多重波長を使って何かできないかという話をしてきた。放送と通信を一体で提供できる今回のサービスは、ユーザーにとっても最も便利なものだと考えている。著作権の問題があるので、『ピカパー!』の送信はRF方式で行っているが、今回の提携をきっかけにして、NTTが行っている『4th media』などIP方式の映像配信サービスについても、権利関連交渉の橋渡しができるのではないかと考えている」と語った。

RF方式とIP方式の棲み分けについては、NTTの古賀氏が、「いまはまだどちらが良いのか判断がつかない。現段階で著作権をクリアできるのがRF方式なので、『ピカパー!』ではRF方式を使っているのだろうが、RFは伝送装置などのコストがかかるので、今後はどうなるかわからない。一時期は併存させ、ユーザーの意見などを聞きながら見極めていくことになるだろう」と説明した。

(Phile-web編集部)

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